GET IT ON! | …

i am so disapointed.

7月20日、Negiccoにとって2枚目のベスト・アルバムとなる「Negicco 2011~2017 -BEST- 2」がリリースされる。

 

この日はNegiccoの結成14年目の記念日であり、ここからいよいよ15年目に突入するわけである。

 

私がこの長い歴史を持つアイドルグループの魅力に気がついたのは昨年の3月3日、つまり結成されてから12年半もの間、ほぼ知らないに等しい状態だったということである。

 

ライトでカジュアルな主に在宅ファンであり、かつそのキャリアもわずか1年4ヶ月に満たない私だが、やはりこれは1つの節目でもあるのだろう。

 

「Negicco 2011~2017 -BEST- 2」に収録されている曲は、2011年にT-Palette Recordsに移籍した以降のシングル曲と新曲、長い間、公式音源化が待たれていた出囃子「Make Up Prelude」、カップリング曲の中からファンによるツイッター投票で圧倒的な得票数を得た「さよならMusic」の、計17曲である。

 

昨年12月にリリースされた「愛、かましたいの」が収録されていないため、「Negicco 2011~2017 -BEST- 2」収録曲のうち、私がファンとしてリアルタイムでリリースに立ち会えたのは、「矛盾、はじめました。」のみである。

 

この1年4ヶ月の間、ひじょうにムラのあるファン活動の結果、他の収録曲についての知識も少しは得ることができたので、それを確認する意味も含めて、それぞれの曲を気持ちも新たに鑑賞し直してみたい。

 

とはいえ、現場にはほとんど行かなくなった後もNegiccoの音楽はほぼ毎日聴いているので、それぞれ慣れ親しんではいるのである。

 

あとは、私はやはりNegiccoの魅力はいまよりもより多くの人々に伝わってほしいと願っているので、まだNegiccoのことをよく知らない人が読んでもわりと役に立ちがちな、基礎的な情報などもコンパクトに盛り込んでいきたい。

 

とはいえ、このブログはあくまで私の日常生活を綴った個人的なものにすぎない訳で、きわめて個人的な感想や思い出話なども多数挿入されることは、容易に想像できる。

 

という訳で、どのぐらいのペースですすみ、果たしていつすべてが終わるのか、はたまた途中で飽きてやめてしまうのか、それは定かではないのだが、早速はじめてみたいと思うのだ。

 

「Negicco 2011~2017 -BEST- 2」の1曲目はKIRINJIの堀込高樹による新曲「愛は光」、2曲目は長谷泰宏による出囃子「Make Up Prelude」と、いずれも今回が初音源化となる作品である。

 

そして、3曲目に収録された「GET IT ON!」からが、既発曲のアンソロジー的な内容になる。

 

「GET IT ON!」は、NegiccoがT-Palette Recordsに移籍してから初のリリースとなった同名ミニ・アルバムのタイトル・トラックである。

 

T-Palette Recordsは2011年、タワーレコードの代表取締役社長、嶺脇育夫によって設立された、アイドル専門のレーベルである。

 

このレーベルに所属した最初のグループは、徳間ジャパンコミュニケーションからレンタル移籍のバニラビーンズだったが、現在はavex traxに移籍している。

 

Negiccoは2003年7月20日に、JAにいがたが展開する「やわ肌ねぎ」のPRのために、1ヶ月間の期間限定ユニットとして結成されたが、その後、活動が延長されることになった。

 

この年に自主制作盤「恋するねぎっ娘」でCDデビュー、翌年にはNHK総合テレビで放送されていた「ポップジャム」にも出演し、当時、メンバーはこれで売れたと思ったらしい。

 

しかし、現実は厳しく、その後、Negiccoは全国的にブレイクするわけでもなく、地元新潟を中心に、ローカルアイドルとして活動を続けることになった。

 

その過程には、活動の母体となっていた芸能スクールの閉鎖、オリジナルメンバーの脱退や、GyaOで配信されていた「勝ち抜き!アイドル天国!!ヌキ天」への挑戦と勝ち抜きといった、数々のドラマがあった。

 

その間、Negiccoは徳間プロモーション、ICOプロモーション、越後屋本舗クリエイターズ、ユーズミュージックといったレーベルから何枚かのシングルをリリースするが、いずれもヒットには至らなかった。

 

タワーレコードの嶺脇育夫社長は熱心なアイドルファンとしても知られていて、Negiccoのイベントにもファンとして参加していたようである。メンバーも認知はしていたものの、まさかタワーレコードの社長だとは思っていなく、一体何の仕事をしている人なのだろうと思っていたらしい。

 

そんな嶺脇育夫社長が立ち上げたアイドル専門レーベル、T-Palette Records所属アーティストの1組として、Negiccoが選ばれたわけである。

 

移籍後最初のリリースとなったのが、2011年7月20日、つまり結成8年の記念日に発売されたミニ・アルバム「GET IT ON!」であった。

 

他の収録曲は、「ガッター!ガッター!ガッター!」「完全攻略」「Disco!! The Negicco!」「Falling Stars」であり、オリコン最高位は124位であった。

 

作詞・作曲にクレジットされているconnie氏は新潟在住の会社員で、Negiccoの初期からの熱心なファンである。自らが主催するイベントへの出演を機に、楽曲を提供するようになったようである。当初、それは無償で行われていたのだという。

 

夏をテーマにした微熱的なダンス・チューンという印象なのだが、歌詞においては色の表現が多用され、視覚的なイメージが広がりやすい。

 

たとえば、「青のイメージ広がるよ」「熱く白い砂に胸こがして」「赤いコークでCool Down」「オレンジ 沈みゆく 青いGolden North」といった感じである。

 

また、「自分の思うまま Your Style」「感じるまま楽しめばいいさ」という歌詞に、初期の代表曲「圧倒的なスタイル」にも通じる、自分らしさの肯定というメッセージが窺える。

 

個人的には初めて行ったNegiccoのライブである中野サンプラザ公演におけるパフォーマンス、また、その少し後に渋谷のクラブ、HOMEでDJ Meguがプレイするのを体験した時の印象が強い。

 

 

 

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