研修期間卒業テスト | 岐阜市 の 歯医者 の 院長 の ブログ

岐阜市 の 歯医者 の 院長 の ブログ

皆さまがいつまでも美しく、楽しく、健康で、幸せに過ごしていただけるよう、安全で清潔な環境下で、最高の医療を受けていただきたいと思っています。
そんな僕が,歯科医師として日々感じる徒然な想いを今日も書いてみたいと思います。

「りお歯科クリニック」には常勤として就職していただくと、3ヶ月間の研修期間があります。

ここでは、新人教育カリキュラムに則り、新人教育が行われます。
教育係が責任を持って一人前の社会人へと育て上げるわけです。

もちろん、技術的にも知識的にも勉強しなくてはなりませんし、社会人としての一般常識も身に付けなければいけません。

昨年までは「新人教育カリキュラム」というものは存在しませんでした。
「治療マニュアル」などもそうです。

市販の勉強ツールはありましたが、半分叩き上げのように教育を行っていました。(笑)

組織がしっかりしてくるにつれ、そういうものは必要だと感じていましたが、忙しさを言い訳に作れずにいました。


しかし、今のスタッフたちはそれを覆して、作ってくれちゃったのです。
「治療マニュアル」などはそれぞれが分担し、週に一度の院内ミーティングで何度も全員でディスカッションを重ね、完成させました。

本当に素晴らしいマニュアルです。
先輩たちのおかげで、新人の子たちは学びやすい環境になったわけです。

新人たちは先輩たちのおかげでいい環境で成長でき、既存スタッフたちは新人教育を通してまた成長できる。
今の「りお歯科クリニック」は本当にいいチームになってきています。
僕は院長として、組織の成長が本当に嬉しく思います。


しかし、学びやすい環境になったからと言っても、それに甘えてしまってはいけません。


研修期間を卒業し、「りお歯科クリニック」のチームメンバーの一員として、これからできるかどうか。

それは公平に、また厳格に審査されるべきでもあると思いました。


研修生と正社員とは待遇も期待度も全く違います。
それが社会であり、「りお歯科クリニック」にいるみんなは学生ではなく社会人なのです。
そこをはっきりとさせる必要があるのかなと思いました。

それが、将来の仲間たちを想い、「カリキュラム」や「マニュアル」を頑張って作ってくれたスタッフたちに僕が応えることだと思ったのです。


ですから、「研修期間卒業テスト」を作ることにしました。


もちろん、落とすための試験ではなく、期待と信頼を込めてのテストです。

内容は、筆記と実技。

筆記試験は今制作中ですが、ほとんど出来上がりました。
筆記だけでもWordで20枚くらいになりました。
正式ではないですが、50問くらいですかね。(笑)


筆記試験は、社会人としての一般常識から、「りお歯科クリニック」のチームメンバーとしての常識や心構えなど人間教育的な側面と、歯科に関しての知識、治療の準備やその意味など歯科医療人としてのスキルが問われる両面からの試験になっています。


出来て当然!
ってテストなので、合格点は90点以上にしようかな?って思っています。
きっと、既存スタッフたちは100点を取ってくれるんじゃないかな?って思っていますが。(笑)


実技試験もいろいろと考えています。これはスタッフたちや先生たちの協力が必要になると思います。

ここ数週間、コツコツと作ってきました。
テストに合格するだけでなく、終わった後もそのテスト内容を熟読して、考え、成長してくれれば嬉しいなって思います。
僕の想いも込めた、模範解答集もまだ作らないといけませんね。(笑)



こういった取り組みは、ちゃんとした一般企業ではごく当たり前にされていることだと思います。

ですが、医療業界、とくに小さな診療所ばかりの歯科業界では全くと言っていいほど実施されていません。ちゃんとした評価制度も無く、能力を評価するシステムもない。
ただ、年数に応じて給料が上がりダラダラと成長することなく社会人らしく過ごす…。
歯科業界の悪しき慣例ですね。

しかし、逆にきちんとした企業になれない現状もあります。例えば一般企業は週に40時間の勤務時間が労働基準法で定められていますが、医療機関で従業員が10人に満たない場合は週に44時間まで認められているのです。

たくさん働いて、社会保険もなければ年金も自分で入る…という歯科医院がほとんどというのが現状です。


ですから、「りお歯科クリニック」は医療法人になり、厚生年金と歯科医師国保を整備しました。もちろん、医院側の社会保障費といった負担はかなり増加します。
勤務も週に40時間に設定しています。

クリーンスタッフを雇用し、医療スタッフたちが洗い物や掃除をしなくても良い環境も整えています。

それだけでなく、旅行や飲み会などスタッフたちがコミュニケーションを取れるような場も積極的に作っています。


院長だけがいい思いをするのではなく、やはりいいスタッフたちを雇用し、いいチームにしていこうと思えば、事業主もある程度の痛みを背負わなければいけないですもんね。

その辺りがこれからの歯科業界に求められていくところでしょうね。


話が逸れてしまいましたが、こういったテストを作り、実施していくことで、組織は締まっていきます。
そして自ずと成長していきます。

昇給試験や昇格試験もこれからは作っていきたいな、って思っています。


なかなか楽しいテストが出来上がりそうです。

みんな、楽しみにしててね~。