桜の樹の下には屍体が埋まっている。

梶井基次郎著「桜の樹の下には」の一説です。

これほどまでに桜の美しさを表現した言葉が他にあるでしょうか。

桜の妖艶なまでの美しさが見事に表現されている様に感じます。

 

そもそも日本人は、何故こんなにも桜に愛着があるのか。

それは、日本人の精神を反映しているからだと考えます。

 

戦国武将の清水宗治をご存じでしょうか。

豊臣秀吉が毛利攻めをしていた時、本能寺の変が起きました。

このことを知った豊臣秀吉は急ぎ畿内に戻る必要があり、

水攻めにより落城しかけていた備中高松城の城主、

清水宗治の首級をもって毛利との和睦を結ぶのです。

その際、清水宗治は水上に船を出し、潔く切腹しを果たしたのです。

以降、自決の1つの手段という意味しかなかった「切腹」が

「名誉ある死」として考えられる様になりました。

 

忠臣蔵は主君の名誉のために。

白虎隊は藩のために。

太平洋戦争にあっても、「お国のため」と自らの命を費やした日本人は多く、

「国のために、名誉のために、家族のために、愛する人のために・・・」

死をも厭わない行動に日本人は賛美を送るのです。

これが「有終の美」。

やり遂げ、立派な最期を迎えることの美しさ。

 

桜は満開になって数日で散り、あっという間に葉桜となります。

このはかなさにこそ、日本人は美を感じるのではないでしょうか。

 

4/2(日)はこにわプレート出勤日。

こころの重りをどうぞ置きにいらして下さい。

 

 

場所:はこにわプレート https://haconiwaplate.com/
日程:3/30(木)・4/2(日)、4/16(日)、4/30(日)予定
時間:12:30 - 16:00
料金:30分 ¥5,000(延長10分ごとに¥1,000追加)/ご予約も可能
※ 4/16(日)はお茶会を開きます。詳細はコチラ にてお申込み下さい。