『GEQ』 柴田哲孝 | 鈴と空のブログ

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GEQ/柴田 哲孝
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事実を積み重ねれば、恐るべき“真実”となる

1995年1月17日午前5時46分
阪神大震災勃発

GEQ(大地震)の裏に隠された陰謀とは?
読むものを震撼させずにはおかない驚異の長編ミステリー!


1995年1月17日、淡路島沖の明石海峡を震源とした
M7.3の兵庫県南部地震は、未曾有の災害をもたらした。
死者6434名、負傷者43792名、

全半壊住家249180棟、全半焼損7132棟、
被害総額10兆円の被害を与えたGEQ

(GREAT EARTH QUAKE=大地震)は、
阪神淡路大震災と呼ばれた。
それから13年――元UPIの日系人ジャーナリスト、ジョージ・松永は、
謎のメールに導かれ、神戸に降り立った。
インドネシアで行方不明となったジャーナリストの友人、
吉村からメールが届いたのだ。
だが、そこに現れたのは、

不思議な雰囲気を漂わせる女性CHISATOだった。
不審に思う松永はCHISATOから一枚の紙を手渡された。
そこには、かつて吉村が取材していたという人名が記載されていた。
いずれも阪神淡路大震災に関わった重要人物たち。
やがて、松永は彼らに取材を開始したが、
恐るべき事実が次々に明らかになった。
阪神淡路大震災、911、スマトラ島沖地震、そして四川大地震……。
これらの裏に潜む陰謀とは?
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


設定だとか入り口は面白い。
タイミング的に不謹慎だろうか……。


阪神大震災は人工的に引き起こされた地震、
誰が何のためにそんなことをしたのか、
さらには他の色んな出来事も実は……という。


実在の政治家やジャーナリストたちの名前が登場したりで
現実と創作の境目が曖昧になる感じも面白い。


なんだけど、全部読んで感じるのは微妙ながっかり感。


何より一番「合わない」と感じるのは
柴田さんの描く男女間の距離だろうか。
『早春の化石』なんかでもそうだったけど、
あまりの急展開にどうにも違和感。
それで一気に引いてしまうというか。


最後のシーンもどうも厭な感じ。
個人的にはあのシーンはなくてもいいんじゃないかなんて。


話が面白く展開していく前にそこで突き放されてしまうから
勿体無い気もする。