『オルゴォル』 朱川湊人 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

オルゴォル/朱川 湊人
¥1,785
Amazon.co.jp


隣にいる、大切な人の心の声が聴こえてくる物語――
「それは、世界でたった一人の人にしか、
聴けないオルゴールなんだ。」
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


温かいほのぼの系のものかと思ってたんだけど、
想像してたよりもずっと重たい話だった。


離婚した両親とそれぞれのこれからの話、
空気が読めないと苛められがちなクラスメイト、
JR福知山線の脱線事故、大震災、

戦争・原爆・特攻隊といった人の命、生死。

色んな人に会ったり、色んなものを見たり、

考えたりしながら成長していく物語。


あの同級生は何かしらの秘密があるのか

と思ったんだけどそうでもなかったんだ。
ふと見せるリアクションに意味ありげなものを感じたんだけど、
考えすぎだったか。


小学生の子がほんの数日の間に体験するには詰め込みすぎで、
「成長」が上手いこと行き過ぎな気も多少するけど、
それは彼が(悪態を吐いてみたり悪ぶってみたりしても)
元々いい子だったってことでまぁいいか。