『at Home』 本多孝好 | 鈴と空のブログ

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at Home/本多 孝好
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そこは人がほんとうに帰るべき場所なのだろうか?
ふぞろいで歪つな4つの家族とそこに生きる人々。
涙と冷酷と波乱を存分にたたえたエンタテインメント小説。
――――― 「BOOK」データベースより


個人的評価 : ★★★★☆


ヤドカリの話は以前に読んだことあるな。
『Story Seller』の2だったっけか。
ただ、好きだったのでもう一度。


どれも少しずつ歪だったり難ありだったりする。
秘密を共有していたり、

過去に辛いことがあって壊れてしまっていたり。


でもある話に出てくる一見問題のない(恵まれた)家族より
よっぽどちゃんと「家族」の話だったな。


起こした行動は決して褒められないようなものなんだけど、
その動機は家族への真剣な想いなわけで。


想像できちゃう展開な部分もある。
最初の話で迎えてくれる人たちだとか
最後の話に出てくる痣の原因だとか。


それを考えても、今までに読んだ本多作品の中でもかなり上位。
上位どころか一番だろうか。