- あした咲く蕾/朱川 湊人
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世界一、うつくしい物語
「赦されること」と「受け入れられること」
それがこの世の中で、一番うつくしいことだと思いませんか。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
帯に書かれてた「うつくしい」よりも
やっぱり「優しい」の方が印象としては随分強い。
今までに読んだ朱川さんのいくつかと同じような
「べったり」の優しさとはちょっと違う
「ほんわり」「じんわり」な優しさというか。
『あした咲く蕾』に出てくる能力、私ならきっと耐えられない。
その力が必要とされる場面に出会う以前に、
色々悩み(考え)過ぎてきっと自滅してしまう気がする。
自分の命を削ることを受け入れる決心もできず、
目の前で消え行こうとする命を無視する覚悟もできず、
かといって完全に世捨て人として生きていくこともできず。