老いた愛犬のこと | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

 

愛犬ショータは、29日の今日、満15歳になった。

 

 

犬、猫と人間の年齢の換算表(H21年度版)では、、犬はざっくりと、小型&中型犬と大型犬に分類されていて、それによるとショータの年齢は76歳となり、8月に喜寿を迎えるダンナと10日間は同い年。(と思っていた)

 

 

 

ところが、獣医科医院に貼ってあった換算表によると、かなりの誤差があることが分かった。ネットで同じような換算表を探してみた。

 

 

 

小型犬、中型犬、大型犬に分類されていて、ジャックラッセルテリアのショータは中型犬に入る。この表によると、人間の年齢に換算すれば、88歳ということになるではないか!

 

 

「88歳とまでは言わなくても確実に80歳は超えているよ」と獣医さんもおっしゃる。老犬ではあるが、ショータは若見えなので、てっきり76歳のつもりでいたのだが…。

 

 

 

日中は寝てばっかり…

 

 

 

オトーサンも一緒にお昼寝下差し

 

 

 

そして、それはちょうど1週間前、先週の土曜日に起こった。

 

 

未明2時頃、トイレに起きてベッドに戻ったら、常にない物音が聞こえた。隣の部屋で寝ているダンナが動けなくなって合図にどこかを叩いているのかと、耳を澄ましていたが、音は階下でしているようだった。

 

 

1階に降りて、リビングのドアを開けると待っていたかのようにショータが飛び出して来た。どうやらリビングのドアやデッキへのサッシに体当たりをしていたようで、その音だったようだ。吠えればいいのに…。

 

 

「どうしたん?」と撫でてやると、私の足元でベタっと寝転がって撫でられるままにしている。そのうちムクッと起き上がって、玄関の方へ行きたがったので廊下に出してやった。

 

 

直ぐに帰ってきて、今度はデッキの外へ出たそうにしたので、サッシを開けて外へ出したが、排尿するわけでもなくすぐに戻って来た。

 

 

以前は、耳も鼻もよく利いたので、外を猫が通ったりすると、ドタバタと探していたものだが、それでは無さそうな雰囲気。

 

 

玄関やデッキや広縁やとアチコチ歩き回って落ち着きが無い。〈徘徊が始まったのだろうか〉と心配になり、〈添い寝するべきか…〉と悩んでいるうちに、なんとかソファに横になってくれた。

 

 

電気とエアコンを点けっぱなしにして、廊下にも出られるようにリビングのドアも開け放して、私は2階へ上がった。

 

 

もう3時も過ぎて、あの後大丈夫かも気になって全く寝付けない。仕方が無いので、1錠の4分の1の入眠剤を服用して眠りについた。

 

 

朝、先に起きていたダンナに様子を尋ねると、特に変わったことは無いということだったので一安心。なのに、10時半ごろ、ショータのトイレには大量の血尿を発見!前夜はこのせいで、身の置き所が無かったのだろうか。

 

 

血尿のついたトイレシーツを持ってすぐにダンナと獣医科医院へ連れて行った。膀胱炎だろうということで、抗生物質と止血剤の注射を打ってもらい、2日分のお薬をもらって帰った。

 

 

それから、何度も何度も排尿をしていたが、いつまでも血尿が出ている。それに本人がオシッコを出そうとしていても、まるでスポイトで出すようにポタポタとしか出ない時もある。

 

 

夜中に、トイレのあるデッキへのサッシを開け放っておくわけにいかず、リビングのアチコチにトイレシーツを敷いておいたが、朝まで大丈夫だったようだ。

 

 

翌日の日曜日になっても、血の混じった尿が出ていたが、徐々に少なくなっていった。

 

 

 

月曜日に薬が飲み終わって、火曜日には朝一番に採った尿を持って診察を受けた。尿はすっかりきれいになっていたようだ。膀胱炎以外の可能性もあったので、潜血反応があれば隣町の大きな病院へ行かなければならないところだった。

 

 

ダンナと二人で胸をなでおろした。日頃は病気知らずのショータ。80歳での病気はダメージが大きいに違いない。80歳超えとなると、これまで楽観的に見ていたことが、かなりシビアな現実となってきた。

 

 

長年食べ続けているドッグフードは、もともと結石ができやすい体質のショータの、PHコントロールの治療食なのだ。しかし、最近では匂いを嗅いだだけで全く食べない時もあった。

 

 

ダンナは「このフードに飽きたんやろ」「食べへんよりは食べたほうがええ」と市販のフードを買ってきた。それを混ぜて与えたら食べ始めたので、治療食半分と犬の好きな風味のジャンクフード(?)半分を与え続けていた。

 

 

それが何ヶ月も続いたわけでは無かったから、その治療食以外のフードのせいで膀胱炎を起こしたわけではないだろう。(とダンナは楽観的に考えていた)

 

 

しかし、獣医さんから「尿の問題のための治療食なんだから、それを食べることが大事。市販のものは与えない方がいい」と指導された。

 

 

基本の治療食フードの規定量に、ツナを混ぜたりして味変を目論んだらよく食べるようになった。しかし、油抜きのツナ缶も買ったのに、ツナ入りフードも残すことが多くなった。

 

 

今は牛肉を細かく切って素焼きにしたものを混ぜたら完食している。牛肉味がいつまで続くことか…。

 

 

食べ物の嗜好が変わったのか、はたまた歯の問題なのか、これまで大好きだったトマトや豆腐やスイカを食べなくなった。ブロッコリーとマクワウリは喜んで食べている。

 

 

我々も年齢と共に嗜好が変化して、大好物だったものでも食べなくなったものがある。ダンナは特にその傾向が強いので、おかずの種類も味も単調になってきている。

 

 

大変残念ではあるが、ショータの人生(犬生?)が残り少ないのは現実だ。食べるものは喜んで食べて欲しいので、いろいろ工夫してみようと思う。

 

 

体調が良くない時、そばに誰かが居てほしいものだが、ショータはダンナがいいようだ。相変わらずダンナの追っかけをしている。

 

 

 

今日は以前のショータに戻ったかの様に元気。なぜか拒否していたトマトも食べて復活!お年寄りは気まぐれなので、食べるとか食べないとか決めつけないようにしないと…。

 

 

昨日の私の寝室(南寄り西向きでコンクリートのベランダに面している)の16時頃の温度と湿度左下矢印

 

 

 

これから数時間後、ショータは自ら催促していつもの散歩に出かけて行った。

 

 

平均寿命が13~14歳というジャックラッセルテリアのショータ。

15歳の誕生日を元気に迎えられたこと、感謝ビックリマーク