ROUTE66 ~ルート66~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いですSAYUうふふ

ROUTE 66  ~ ルート・66 ~
1946年
 
作詞・作曲/ ボビー・トゥループ Bobby Troup

【この曲をつくったボビー・トゥループとは?】

そもそも、ルート66というのは、1926年~1985年まで使われていた、アメリカのイリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた、実際に存在した、そして今はもうない、幻の国道66号線です。

この歌の歌詞の中に、


More than two thousand miles all the way~

とあるとおり、国道の長さ、

なんと、2347マイル(3755km)!!

 

 

 

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さぁ!!突然ですが、

この歌を知っているあなたにとって、

ルート66といえば?
 
もちろん、ナット・キング・コール?
 
それともジョージ・マハリス?
 
それともテレビ・シリーズとコルベット?
 
この曲は、美人シンガー、ジュリー・ロンドンの旦那様で、彼女のプロデューサーでもあり、もちろんご本人も歌手でピアニストの『ボビー・トゥループ』が作詞、作曲しました。

ジャズピアニストでありながら、なかなか小粋な弾き語りもこなす人でした。

なんでもこの歌は、ボビー・トゥループが、愛車でドライブしているときに思いついて、口ずさんでいるうちにできてしまい、同乗していた友人と合唱しながら出来上がったんですって!


トゥループは、家族が楽器店をやっていたこともあり、小さいときから家を手伝って、音楽にたずさわるようになったのだとか。
 
この曲は1946年に作られて、当初は本人の弾き語りでレコーディングする予定だったのですが、親友のナット・キング・コールにゆずって、それが大ヒットしました。
 
その後、本人も録音したけれど、コールのヴァージョンには及ばなかったそうです。

でも、そんなことないですよ!

なかなかボビー・トゥループのかっこいいので、下にリンクはりました。


音楽的にこの曲は、いわゆる『ブルース』なので、1コーラス12小節で、だいたいの型が決まったコード進行にそって作られる歌ではありますが、そのシンプルなコード進行の中に、まるでルート66の観光案内のように、シカゴからの地名がたくさん出てきて、その歌詞をうまくメロディーに乗せているところから、ちょっとユーモアを感じるところもあり、これをいかに軽やかに、かっこよく歌うかが重要になってきます。

ナット・キング・コールという人は本当にすごいですね!

『スマイル』の時にはチャップリンから、そしてこの曲の時はボビー・トゥループから、作曲者から直々に「この曲はぜひ君に歌ってほしい!」といわれたんですからね。

もちろん、ナット・キング・コール・バージョンも下にリンクはりました。

 
【団塊世代を虜にしたテレビドラマの車は○色だった!?】
 
 
さて。1962年から122回にわたってテレビで放送された『Route66 テレビ・シリーズ』では、若者2人がコルベットに乗り、色々なトラブルを乗り越えて66号線を旅するというストーリーで、60年代に日本で大ヒットしました。

そのときに主題歌のこの曲を歌っていたのが、バズ役のジョージ・マハリスでした。

曲ができたのは1946年、このドラマが始まったのは1962年ですから、16年の時を経て、このテレビドラマの主題歌になって、ナット・キング・コール以来のリバイバル・ヒットした、ということなんですね!!

このテレビドラマ自体がヒットした要素は主題歌だけではなく、登場人物の着こなしを含むアメリカンスタイルを見られること。

その中でもとくに、コルベットのような車は、スポーツカーなんていうものがまだまだ夢のそのまた夢のような乗り物だったころで、テレビのブラウン管を通して、

「コルベットのオープン・スティングレー、やっぱりかっこいいなぁ~

と、世の日本の男性陣を虜にし、それを運転する登場人物に自分を重ねてみたり、かなり、その絵には憧れたそうです。

テレビドラマの中で使われたコルベットは、シーンによって、モデルを変えていたことはあっても、基本的に初期モデルよりやや新しい1960年代のを使っていたそうですね。

私から見ると、どの時代のも味のある車で、素敵だなぁ~!憧れたのはよくわかる~!と思いました。

【ここからが本題。お詫びと訂正。】

旧ブログでこの『ルート66』の解説で調べた時には、テレビドラマのことと一緒に、赤いコルベットの写真とが載っていたため、英文をちゃんと読んでいなかったのか、赤いコルベットだと思っていました。

それに、日本で放映された1960年代は、まだ白黒テレビだったので、テレビを観ていた方もコルベットが実際、何色だったのか、知らない方もいらっしゃるかもしれません。

が、しかし!

今回よ~~~く調べましたら、DVDがアマゾンで売っていて・・・。

あらら??

コルベットの色が・・・

写真左側がバズ役・ジョージ・マハリス
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あらら???

車の色が・・・

別のショットでも・・・ 水色でしたねとほほ

まちがえましたぁ~!

訂正してお詫び申し上げますエヘヘごめんなさい

【以前訳詞を掲載したときの、こぼれ話】

以前、旧ブログで、『Route66』の訳詞を載せさせていただいたところ、「あ、昨日『ルート66』のこと書いていたでしょう? 僕はね、やっぱり、ジョージ・マハリス派だよ!」
という方にお会いしました(笑)
団塊の世代組、一人発見!!

Route66』のテレビドラマにもすっかりはまっていたというこちらの方が教えてくださったのですが、アメリカの映画やドラマが入ってきたことによって、当時、若者を中心に、そのファッションや文化の違いに驚いて、また、とてもあこがれたそうです。
 
たとえば、ジーパンのラインがかっこいいなぁ~、と思うと、学生にはとても買える値段ではなかったので、見よう見まねで、持っているジーパンを必死で自分で縫いなおしたり。

それと同時に、いわゆるVANのジャケット(=ヴァン・ジャケ)がはやったこととか、まだまだとても買えなかった車一つにもポリシーをもってそれぞれがこだわりを持っていたこと。

中古車で人気だった車を友達と頑張って買って、みんなで乗り回した話など。

実物を見たときは、
外国製のジーパンの生地のやわらかさに驚いたり。
 
映像の中で、主人公が彼女と電話で話をするのに、電話のなが~いコードを、らせん階段まで引っ張って持っていき、階段の途中に座って話すシーンなどは本当に憧れたんですって(笑)

子機やワイヤレスのない時代の、なつかしい話ですね(笑)
 
ちなみに『Route66』という道路は、もうとっくの昔に、この曲ができた当時のような1本道ではなくなり、今では名残が残る場所に、小さな「記念館」があるくらいなのだとか。
 
本当に、音楽の歴史も、色々と深いですねぇ~。

それでは、今回私の動画をご用意しました!

ぜひお聴きくださいね!

フルートも吹いてます♪

 


作詞作曲したジュリー・ロンドンのご主人さま。
ボビー・トゥループの歌
(さすが!作った人の歌、という感じ!)


で、ボビー・トゥループがこの大親友に譲りました。
それが、ナット・キング・コール!!
(歌い始めてピースしているのは、2千マイルのtwoを意味してます。)



団塊世代のみなさま!
お待たせいたしました!!
やっぱり最後はテレビドラマシリーズから、
バズ役のジョージ・マハリスで!!
映像も観光案内みたいに出来ていて親切Wハート
【英語歌詞】
 
If you ever plan to motor west
Travel my way,take the highway, that’s the best
Get your kicks on route sixty-six!
 
It winds from Chicago to L.A.
More than two thousand miles all the way
Get your kicks on route sixty-six!
 
Now you go to St. Louis and Joplin, Missouri
And Oklahoma City is mighty 
You’ll see Amarillo ; Gallup to Mexico ; 
Flagstaff, Arizona
Don’t forget Winona, Kingman, Barstow, San Bernardino
 
Won’t you get hip to this timely tip
When you make that California trip?
Get your kicks on route sixty-six!
Get your kicks on route sixty-six!
Get your kicks on route sixty-six!!
 
 

 

 

【日本語訳】
 
もし西のほうへ車で旅をするなら
僕も使うんだけど
あのハイウェイで行くのがオススメだね!
66号線は楽しめるよ!
 
シカゴからロスまで
ずっと曲がりくねった道を行くんだ
それもざっと2000マイル以上かけてね!
66号線で行けば ゴキゲンな旅になるよ!
 
さぁ!セントルイスをぬけると
ミズーリィ州のジョップリンさ!
ほら、オクラホマ・シティはすごく大きくて
なんて素敵な街だろう!
 
それからテキサス州のアマリロと
ニュー・メキシコ州のギャラップが見えてきたら
その先にはアリゾナ州のフラッグスタッフも
通り抜けていくのさ
そうそう!!ウィノナ、キングマン、バーストウ、
サンバーナーディノも忘れずにね!
 
カリフォルニアを旅するんだったら
こういう『通』な情報はよ~く覚えておくんだね!!
ルート66は絶対オススメさ!
ルート66ならゴキゲンな旅になることまちがいないよ!
ルート66で楽しい旅を!!