ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです
Night and day ~ナイト・アンド・デイ~
Night and day ~ナイト・アンド・デイ~
作詞・作曲/ コール・ポーター Cole Poter
1932年
【コールの半生を描いた映画『五線譜のラブレター』】
【コールの半生を描いた映画『五線譜のラブレター』】
ジャズのスタンダードでも、タイトル、メロディーともに日本でもおなじみのこの曲『Night and day』。
作ったのは『You’d be so nice to come home to』、『I’ve got you under my skin』、『Love for sale』、そしてこの曲など、多くのヒット曲を世に残した、コール・ポーター。
1946年のこの曲と同名のコール・ポータの生涯を描いた伝記映画『五線譜のラブレター』という最近の映画でも、彼をご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。
裕福な家庭に育ち、エール大学、ハーバード大学を経て、大金持ちの未亡人と結婚をし、たくさんの作品を書き、膨大な財産を築いた彼ですが、一方で、カミングアウトすることが時代的にもはばかられていた頃に、同性愛者であることを公表したり、後年は落馬事故により、下半身不随になり、車椅子での生活を余儀なくされたり、波乱万丈な人生を送りました。
それでも最後まで作曲活動を続け、数々の名曲を残しました。
コール・ポーターの名曲とともにつづられる彼の生涯を描いた映画『五線譜のラブレター』もぜひご覧くださいね!
特に、コール・ポーター役のケヴィン・クラインが、演技でピアノで作曲するときの仕草、目線や弾き方など本当に上手で、まるで本当の作曲家みたいで演技力の高さに驚きました。
少し調べましたら、この主役のケヴィン・クラインは、ジュリアード音楽院で演技を学ばれた方だそうで、舞台役者としてもトニー賞を受賞するなど、素晴らしい経歴の持ち主でした。
また、映画の中ではコール・ポーターの名曲の数々を、ナタリー・コールやダイアナ・クラール、エルビス・コステロ、シェリル・クロウなどなど有名な歌手たちが、歌手の役で歌っているシーンもみどころです!
【彼の名前を世に知らしめた出世作でもある曲】
初演は1932年のブロードウェーのミュージカル『陽気な離婚』の主題歌として、また2年後に映画化された『コンチネンタル』で、両方の主演をした『フレッド・アステア』が歌って大ヒットとなりました。
それにしても、訳すと結構本当に熱い思いが・・・。
でも、コール・ポーターらしい、都会的で洗練された響きのせいか、言葉もメロディーにのって、
すぅ~っと流れていくではありませんか。
映画の中で、フレッド・アステアがジンジャー・ロジャースを相手に、歌って踊るエレガントなしーんはもちろんのこと。
映画の中で、フレッド・アステアがジンジャー・ロジャースを相手に、歌って踊るエレガントなしーんはもちろんのこと。
ゆったりとバラード風だったり、ボサノバのリズムで歌われたり、色々なアレンジで、色々な人の録音がありますが、私は、なんといってもラテンのノリのきいた『サミー・デイヴィスJr.』がお気に入りです!!
特にコーラスに入ってからすぐの、♪Night and day! Ah!Ah!You~are the one~
という独特の節回しがかっこいい!!
『Ah!Ah!』って、サミー・デイヴィスだからかっこいいんです。
そう、きっと・・・。
そう、きっと・・・。
それでは名曲『NIGHT AND DAY ~夜も昼も~』
【英語歌詞】
Like the beat, beat, beat of the tom tom
When the jungle shadows fall
Like the tick, tick, tock of the stately clock
As it stand against the wall
Like the drip, drip, drip of the rain drops
When the summer shower is through
So a voice within me keeps repeating you, you, you
Night and day you are the one
Only you beneath the moon and under the sun
Whether near to me or far, it’s no matter, daring,
Where you are I think of you, night and day,
Day and night why is it so
That this longing for you follows wherever I go?
In the roaring traffics boom
In the silence of my lonely room
I think of you night and day
Night and day under the hide of me
There’s an oh, such a hungry yearning
Burning inside of me
And it’s torment won’t be through
Till you let me spend my life making love to you
Day and night, night and day
オリジナルのフレッド・アステア(映画『陽気な離婚』より)
オリジナルのフレッド・アステア(映画『陽気な離婚』より)
(ヴァース)
それはまるで、ジャングルの夕暮れにこだまする
ドラムの響きのように・・・
それはまるで、チックタックという大きな壁掛時計の針が
時を刻み続ける音のように・・・
それはまるで、真夏のにわか雨が通り過ぎていくときの
雨粒が奏でる拍手のように・・・
そう、私の中ではこの声がくり返し響いている
あなた・・・あなた・・・あなた・・・
(コーラス)
夜も昼もあなただけを・・・
ただあなただけ・・・
月夜の下でも 太陽の下でも
たとえ私の近くにいようとも 遠くにいようとも
そんなことは関係ないのよ、そぅ・・・
いつも思ってしまうの
夜も昼も・・・
昼でも夜でも
なぜかしら・・・まったく関係ないのよ
どこにいても
とにかくあなたへの想いが常に頭を離れないの
交差点の喧騒の中でも
一人で過ごす静かな部屋でも
いつも思ってしまう
夜も昼も・・・
夜も昼も
隠しきれないあなたへの思いが
胸の中でこんなにも燃えているわ
でも この切ない胸の痛みは
まだしばらく続くでしょう
いつの日かこの思いが通じて
昼も夜も、そして夜も昼もずっと
あなたと一緒の人生を送れる日までは・・・
サミー・デイヴィス・ジュニア(ラテンでノリの良いヴァージョン)
サミー・デイヴィス・ジュニア(ラテンでノリの良いヴァージョン)