ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです
YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
~ あなたと夜と音楽と ~
1934年
作詞/
ハワード・ディーツ Howard Diets
ハワード・ディーツ Howard Diets
作曲/
アーサー・シュワーツ Arthur Schwartz
【『Someone to watch over me』の、陰の立役者】
先日訳詞で書かせていただいた、ガーシュイン兄弟の『私の好きな曲・Someone to watch over me~優しき伴侶を~』でも書かせていただきましたが、兄弟が製作している時期に、お兄さんのアイラ・ガーシュインが盲腸炎で入院しなければならず、そのときにたまってしまった仕事を手伝ってあげたのが、これを作詞した『ハワード・ディーツ』さんです!
音楽家やミュージシャンって、本当に気さくでいい人が多くて、特にジャズの人たちは、特にそういう印象があります。
おそらく、このアイラとハワードさんも、お互いよきライバルであると同時に、友人としてもいい関係を気づいていたのでしょうね。
これは1934年のミュージカル『Revenge with music(リベンジ・ウィズ・ミュージック)』で書かれた曲です
【この恋の行く末は・・・?】
しかしですねー、英語はこういう歌詞のとき、特にいいですね!
この曲は、ある場所、たとえばジャズバーなどで出会った男女の
『この後、私たちの恋の行く末はどうなっていくのかしら?』
『この後、私たちの恋の行く末はどうなっていくのかしら?』
『この夜と音楽が終わった後、私たちの関係はどうなるのかしら』
と思いながらも、完全に恋に落ちてしまった『とまどい』を女性の視点から描いているのですが、この微妙な表現が、日本語だと難しい!
英語だと、こういう時、細かく言わなくても、読み手に想像させて伝える部分を残しているというか、本当に「しゃれた感じで表現しているなぁ~」と思います
下手をすると、この女性の品を落としかねないので、訳するときの言葉選びには特に慎重になります。
でも、ヴァースの『スパークリング・ワイン』が出てくる場面は、フルートグラスに注がれたワインが、細かい泡をたててシュワシュワ~っと立ち上ってくるところをイメージしているのですが、今度から、ヴァースから歌っちゃおうっかなぁ~、と思わせるような詞です
【ジュリー・ロンドンが有名】
こういうのを歌わせたら本当に雰囲気出すのがうまい、『ジュリー・ロンドン』。
純粋なジャズ歌手というよりはポピュラーソングを歌う歌手というイメージが強い彼女ですが素晴らしいフィーリングと歌唱力。
ジャズはいろんな人がおなじ曲をカバーをするわけですが、その人独特の雰囲気を持っているかどうかが大事で、それに声の好みとかテクニックが、好き嫌いを分けるのかもしれません。
【誰を聴く?】
まず女性ではジュリー・ロンドン!それからCDでは貴重なアルバムになってきていますが、アニタ・オデイ。
あとは、男性だと『メル・トーメ』が倍にとって、スリリングなラテンののりで、まるで外国のミステリー映画のような始まりで歌っているのがカッコイイです!
まず女性ではジュリー・ロンドン!それからCDでは貴重なアルバムになってきていますが、アニタ・オデイ。
あとは、男性だと『メル・トーメ』が倍にとって、スリリングなラテンののりで、まるで外国のミステリー映画のような始まりで歌っているのがカッコイイです!
それでは、『YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC ~あなたと夜と音楽と~』です
どうぞっ
〔英語歌詞〕
《VERSE》
Song is in the air, telling us is ours to share
Now at last we’ve found one another alone
Love like yours and mine has the thrilling glow of sparkling wine
Make the most of time ere it has flown
《CHORUS》
You and the night and the music
Fill me with flaming desire
Setting my being completely on fire
You and the night and the music
Thrill me but will we be one
After the night and the music are done?
Until the pale light of dawning and daylight
Our hearts will be throbbing guitars
Morning may come without warning
And take away the stars
If we must live for the moment,
Love till the moment is through
Love till the moment is through
After the night and the music die
Will I have you?
《ヴァース》
歌が・・・、どこからか語りかけてくる・・・
そして私たちに告げるの 今こそ、恋をする時だって
たった今、お互い「一人」だということが分かった訳だし
それに、あなたと私の胸の中に
スパークリング・ワインの
泡のような愛のきらめきを感じてる
だから・・・
この泡が消えてしまわないうちに
素敵なひとときを過ごしましょう
《コーラス》
あなたと夜と音楽が
燃えるような熱い思いで私を満たして
私の身も心にも、火を付けてしまった
あなたと夜と音楽が
私を虜にする
でも、この夜と音楽が終わってしまったあと
私たちは本当に一つになれるのかしら?
夜が明けて
新しい1日の始まりを告げる陽の光が
新しい1日の始まりを告げる陽の光が
うっすらとあたりを照らすまで
私たちの胸の鼓動は、あのギターの弦のように
激しく震え続ける
でも、朝は何の前ぶれもなくやってきて
星たちをおいはらってしまう・・・それなら
私たち、たとえこの瞬間だけを生きているのだとしても
この瞬間が終わるまでだけでも愛し合いましょう
この夜と音楽が終わりを告げたあと
あなたはきっと、私のもの・・・