またまた貴志祐介です。
ハマると作者買いしちゃうね。
それにしても漢字と虫が好きなのねー
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
とびきり怖いという評判にびくびくして読み進めました。
うーん、確かに、うんうん。
まあ・・・でも、うーん・・・・そこまで怖くないかな?
個人的にはISOLA
のほうが怖かった。
小説としては本作の方がISOLA
よりもずっと巧くなってるんだけどね。
これってどういうのが怖く感じるかっていう問題なんだろうなあ。
あ、どっちが好きかといえばこの黒い家
の方が好きかも知れないです。
怖いのはISOLA
だけど。
できるだけネタバレしないように感想書きますが、内容に触れるので未読の人はご注意。
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サイコパスに狙われると怖いよねーっていうお話で、サイコパスの唐突な残虐さが怖さのツボに入る人はものすごくゾクゾクします。
わたしはサイコパス関係のおはなし(おもにノンフィクション)が野次馬のぞき見的な興味で好きなので、この物語もとても面白く読みましたが、怖さのツボではないのでゾーっとはしませんでした。
生命保険会社の支払い査定勤務って大変そう。
こういう大金や命が懸かってて、しかも人間相手の仕事って壮絶ですよね。
ここまでの恐怖体験は味わわないにしても、怒号とか哀願とかは日常なんじゃないかな?
保険金がおりるかおりないかって、ホント、死活問題ですもんね。
世の中には必要な仕事だけど、小心者には務まらないなーって思う。
怒鳴られたり凄まれたりされたら泣きながら漏らしそうなわたしには絶対に無理だわ。
こういうのは安全な居間で温かい紅茶でもすすりながら読むだけに限ります。
実際の猟奇事件に興味がある方に親切なリンク
(未成年・心臓や体調の悪い方・グロテスクなものが苦手な方にはお勧めしません)