元気な農業を目指して ~神奈川県農業技術センター見学 | 澁谷耕一の毎日の出会いに感謝

1月10日(金)に、神奈川県の農業技術センターを見学してきました。

こちらの施設では、農作物の研究をはじめ、農家への技術指導、農業へ参入しようと考えている方への支援等、様々な取り組みを行っています。


今日は、神奈川県農業技術センターが開発した農業技術をいくつかご紹介したいと思います。


梨ジョイント1

【特許を取得した「ニホンナシのジョイント仕立て」】


全国の梨園は高樹齢化が進み、改植の必要に迫られているのですが、改植による一定期間の収益減少が経営に与える影響も大きく、なかなか進んでいないのが現状です。


また、現在の整枝法は高度な技術が必要で、労働時間短縮に向けての効率化が難しく、このことが規模拡大や新規参入を困難にする要因となっています。


この「ニホンナシのジョイント仕立て」は“樹と樹を繋げる”発想を活かし、これまで10年近くを必要とした梨園の育成期間を半減することができる技術で、無収益期間もわずか1年に短縮されます。また、剪定作業も簡単になり、これまで困難だった規模拡大、新規参入を可能とする画期的な技術なのです。



バラ株元加温

【バラのアーチング栽培における株元加温による高品質・高生産技術の開発】


冬季のバラ栽培では、従来より温湯または温風加湿器を用いて温室全体を温めることにより生産性を維持しています。

しかし、重油価格の高騰により、従来の加温方法では暖房経費の負担が大きく、経営を圧迫してしまいます。


そこで、温室内全体を温めるのではなく、局所的に株元部分だけを温め、バラの出芽・伸長の促進、高品質な切り花の採花、安定した生産性の確保を可能にする技術開発に取り組んでいます。


ポモロン

【神奈川県育成品種 トマト「湘南ポモロン」】


生鮮野菜の中でもダントツの人気を誇るトマトに、生食・加熱調理の両方に向いた細長いトマト「湘南ポモロン」を県で育成しました。

うま味としっかりした食感を併せ持つ新しいトマトです。


イタリア語のトマト「ポモドーロ」と細長い形「ロング」が名前の由来。

中のゼリー部分が少なめで肉厚、中身がしっかり詰まっているので、サラダにはもちろん、コンポートやグラチネにしても美味です。



daikonn お花と大根


立派な大根と色とりどりの綺麗なスイートピーもお土産にいただきました。


酒盗と大根おろし  大根の煮物
大根おろしに酒盗を添えて            大根の煮物はシンプルに練りからしで

大根は料理好きな弊社の副社長が美味しく調理してくれました。

どちらも日本酒が進みそうなお料理です。

大根はきめが細かく瑞々しくて、大変美味しくいただきました。


集合1

寒い中、長時間丁寧にご案内をいただきました、農業技術センターの皆様、どうもありがとうございました。



神奈川県 農業技術センター

〒259-1204 神奈川県平塚市上吉沢1617
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f70030/