誰かが密かに入った | ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活

誰かが密かに入った

 ロスに旅行してマナグアを不在にした4日の間に壊れたPCに代えて、以前使用していたやはり壊れたPCから何とか更新しております。


 この4日間にもうひとつ問題があったのです。誰かが密かにリカルドおじさんの書斎に入ったようなのです。その証拠に、デジカメが消えて無くなっています

 リカルドおじさんは、デジカメを2つ持っており、ひとつはロスに持参しました。もうひとつは実は半分壊れかけのデジカメで、時々動かなくなるので硬い物にぶつけて衝撃を与えると動く時もあるという代物で、早晩お払い箱にせざるを得ないと思っていたデジカメです。それでも使い続けていたのは、晴れた空の青さが他のデジカメより各段に綺麗に撮れるので、ニカラグアのような熱帯の風景を撮影するにはこちらの方が素晴らしい写真が撮れたからで、ブログ用の写真はこれで撮っていたのです。このデジカメが消えてなくなっていました。ある意味、損害は最小限で済んだとはいえますが。


 目星はついているのです。女中さんではありえない。女中さんはリカルドおじさんの出発前日から1週間の暇を与えており、まだ戻ってきていません。出発日に件のデジカメがあったことは覚えていますから、やはり不在中の4日間の出来事です。こうなるとPCが壊れていたのも何か関係があるのかも知れないと思うようになりました。

 この間に我が家に出入りできた人物は、大家の雇う下働きの男ですが、しかし、勝手口から庭に入ることはできても、屋内に入るには鍵が要ります。長年大家のところで働いているので、恐らく、鍵のコピーを持っているのでしょう。大家に問いただしても、鍵は渡していないと言ってましたが。


 しかし、バカですな。我が家に無関係の泥棒なら、PCも含めて一切合財持っていくでしょうが、デジカメだけ持っていくとは所有者(リカルドおじさん)が気づかないことを前提にした行為で、気づかれればむしろ身近な者の仕業であるとわざわざ語っているようなものです。デジカメのケースだけは残っていて、中味のデジカメだけ抜き取られているのです。今日、そのデジカメを出そうとしてケースを触ったら、中味がスカスカなので無くなっていることに気づいたわけです。


 以前書いたように、この国の貧困層はこのようなちょっとした盗みが犯罪とは認識していません。別種のモラルを持った人々です。現場を押さえたわけではないので犯人扱いにするわけにもいきませんが、他方、気づいていることを知らしめる必要もあります。向こうは否定するに決まっていますが、こういうのは駆け引きですから出入り禁止をちらつかせる必要もあるでしょう。

 ラテンアメリカではこういう時がけっこう難しいのです。いくらこちらに理があり、向こうに非があっても、ある一定以上の厳しい措置、あるいは相手の体面を大きく傷つけるようなことをすると、逆恨みで、こちらがグサリと刺されたりすることもありますからたまりません。


 この男は普段はとてもいい奴なのです。家の修理・修繕などで大家にとってもなくてはならない人物のようです。しかし、盗むのです。でも、本人は盗みとは思っていないのでしょう。「ちょっと拝借」くらいの感覚なのでしょう。

 「奇妙奇天烈な異文化の中で生き抜く 」ということは、こういう人々の中でわが身に降りかかる難題や災難を最小限に抑えるように自分を防衛するということでもあるのです。


 どうでもいいけど、疲れますなぁ

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