新高製菓をご存知ですか？（レトロな広告）　172

新高風船チウインガム

新高製菓ってご存知ですか？

若い頃侠客で鳴らし、
事件を起こし九州を追われた森平太郎夫婦が、
日清戦争後、砂糖の豊富な台湾に渡り、
新高製菓を起こしました。
その新高製菓は、
日本有数の菓子会社になりましたが……

世界唯一のフクレル新高風船チウインガム
少年倶楽部昭和6年9月号掲載
郷愁倶楽部　郷愁のイラストレーション

フクラマス事の出来る人は、新高風船チウインガム幹事にします。

フクラマシ方＝＝＝＝＝よくかんで甘味のなくなった後これを舌の上にのせ
かるく息を入れると不思議にも風船のやうにふくれます。

新高製菓

戦前の、国内4大キャラメルメーカーは「森永製菓」、「江崎グリコ」、「明治製菓」
そして「新高製菓」でした。
そのうち、明治製菓をのぞく、三つのメーカーの創業者は佐賀県出身だそうです。

戦後姿を消した「新高製菓」の創業者森平太郎は作家北方謙三の曾祖父にあたり、
森平太郎をモデルにして、小説望郷の道を書き上げました。

世界唯一のフクレル新高風船チウインガム
幼年倶楽部昭和6年11月号掲載

以前、「レトロな広告・モノクロームの世界」で載せましたが、再掲いたします。

問題日本でいちばん高い山はなんと云ふ山ですか。
少年倶楽部昭和7年2月号掲載

富士山！なんて答えてはいけませんョ

新高製菓の「ニイタカ」ですが、
日本統治下の台湾で、富士山より高い、玉山（3952m）を新高山と呼びました。
「ニイタカヤマノボレ」が真珠湾攻撃の暗号として使用されたのは有名です。

若い頃侠客で鳴らし、事件を起こし九州を追われた森平太郎夫婦が、
日清戦争後の台湾に渡り、砂糖の豊富なこの地で
会社を興したのでこの名を付けたようです。

新高の大オマケ
幼年倶楽部昭和7年8月号掲載