「船のカバシマ」 樺島勝一 124 | 郷愁倶楽部

「船のカバシマ」 樺島勝一 124

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 「船のカバシマ」と呼ばれるほど、船を描くことに心血を注いだ男がいた。
 樺島勝一


$郷愁のイラストレーション-樺島勝一01
樺島勝一
海の進軍 少年倶楽部掲載口絵・昭和16年8月号


あの日揚がったZ旗を

父が仰いだ波の上

今日はその子がその孫が

強く雄々しい血を継いで

八重の潮路を越えるのだ


海軍省選定歌 海の進軍の口絵です。







$郷愁のイラストレーション-樺島写真
$郷愁のイラストレーション-樺島勝一01
かばしま かついち 樺島勝一

明治21年(1888) - 昭和40年(1965) 長崎県諫早市生まれ
商業学校を中退、画家を志し上京。
大正十二年から「正チャンの冒険」を「朝日新聞」などに連載。
また、アメリカの雑誌「ジオグラフィック・マガジン」を
手本に独学でペンの細密画を習得し、
「敵中横断三百里」、「亜細亜の曙」など
軍事冒険小説の挿絵で人気を博した。

“椛”島勝一の表記のときもありますが、
ここでは、樺島勝一に統一させていただきました。
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樺島勝一 昭和のスーパーリアリズム画集






$郷愁のイラストレーション-樺島勝一02
樺島勝一
荒れ狂ふ大鯨 少年倶楽部掲載口絵・昭和7年8月号


一隻の捕鯨船が、獲物を見つけて、ボートを下ろしました。
ボートには、元気な水夫たちが乗り込み、
見る見る中に漕ぎよせて行って、鯨を打ち始めました。
鯨は性質の最もあらい抹香鯨でした。
勇ましい鯱のようなボートは、恐れず、
これに追い迫って行きましたが……





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$郷愁のイラストレーション-樺島勝一03
樺島勝一
ヨットは走る 夏の海 少年倶楽部掲載口絵・昭和15年7月号






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$郷愁のイラストレーション-樺島勝一04
樺島勝一
ドイツ ノ タイハウ 幼年倶楽部掲載口絵・昭和15年10月号


モノスゴイ タイハウガ、

グット ソラヲ ニランデヰマス。

コレハ、ドイツリクグンノ ジマンノモノデ、

ウント トホイトコロニヰル テキヲ

ウツ タイハウデス。





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$郷愁のイラストレーション-樺島勝一05
樺島勝一
われ等の大艦隊 少年倶楽部掲載口絵・昭和16年1月号


興亜の大業をさまたげるものあらば、いつでもこいと、

波荒い太平洋を守る頼もしいわが大艦隊!

見よ! 各艦のマストにかかげられた軍艦旗は、

戦闘開始の旗印だ。



 
*ご紹介するものは戦前、戦中のものが多く、その時代の世相が色濃く出ています。
当時の少年、少女はこのような環境で育った、ということを知っていただくため、
あえて、そのまま掲載しています。









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