ここからは、文末のマスコットやその年表などについて。
【オオカミの写真】
画像は、旅行記には掲載しませんでしたが、クローズ-キング・インドア練習場(Close - King Indoor Practice Facility)のすぐ近くにあるカーター - フィンリースタジアムの裏手です。
オオカミの大きな写真が6つ飾られています。
Confidence:自信、信頼。
Passion:熱中、情熱。
Strength:強さ。
Courage:危険、不幸にあっても恐れず不安を抑えられる勇気。
さすがチーム名、ウルフパックの起源となったフットボールのスタジアムだけあります。
芸が細かいです。
【猛獣のマスコット】
ミシガン大のウルバリンでもありましたが、猛獣がマスコットの場合、小さな頃はともかく、成獣になると人の手に余るようになります。
動物園の飼育員のようなスキルがないと管理が難しく、世話をすること自体がかなり危ない行為になるわけです。
ノースカロライナ州立大学のマスコットはオオカミなのですが、犬とちがってなかなか人間と生活を共にするのは難しいようで、ロボ1世・2世はほとんど、なつかなかったようです。
ロボ2世はケージに入れられて運ばれていたことから、いかになついていなかったかが…察せられます。
絶滅したニホンオオカミが、体長1m前後(中型~大型犬くらい)に対し、欧米のオオカミはその倍はあるとのことなので、日本人の感覚からすると「犬の形をしたクマ」のような存在で、なついていても、万が一のことを考えた場合、かなり危険なのがわかります。
【ロボ】
日本語でロボというと、ガンダムや鉄腕アトムのような「ロボット」と捉えられがちですが、ここではオオカミの名前です。
これも宿題にするつもりですが、なぜマスコットのオオカミの名前がロボなのか。
予想としては、アメリカを植民地化していた国の1つ、スペインの影響(スペイン語でオオカミはロボ)、または、シートン動物記に登場する狼王ロボに由来しているかと思われます。
ニューメキシコ大学のチーム名もロボズ(ズは複数形)で、ロゴにはオオカミなどの犬のような動物が見受けられます。
【アギーズ】
ノースカロライナ州立大のほかコネチカット大学もそうでしたが、農業大学・学校の宿命なのか、アグリカルチャ(agriculture)に由来すると思われる、アギーズであることがしばしば(ほか、テキサス A&M 大、ユタ州立大など)です。
【ローレンス・バーネット氏】
化学科で働く同氏は、ロボ1~3世まで世話したそうで、ロボと関わりが深かったようです。
【ミスター・ウーフ(Mr. Wuf)の裏側】
ミスター・ウーフを創った学生、スコット・ジョセフ氏に個別インタビューをしたという記事では、
「マスコットを演じるために、大学から支給されたのは、25ポンド(約12キログラム)のグラスファイバー製の頭部だけで、その他は自作するしかなかった」
と紹介。
そして、ミスター・ウーフと縫い付けたのは彼の母親による、とのこと。
長くなりましたので、次につづきます。