氷菓 4話 栄光ある古典部の昔日 セリフ | タイトルは “くぉてーしょん城” 

タイトルは “くぉてーしょん城” 

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氷菓 4話

栄光ある古典部の昔日

<外>

える
ハクション

奉太郎
創刊号がないと話にならんぞ

える
そうですね

奉太郎
里志と伊原でも加われば心強いんだがな

える
いえ あのそれは

奉太郎
まあ謎が解けなかったとしても いつかお前の中で時効になってゆくのかもな

える
時効に?

奉太郎


える
分かりました 福部さんと摩耶花さんにもお願いしてみましょう



<地学準備室>

える
わたし、気になります!

える
45年前、叔父に何がおきたのか みなさんよろしくお願いします

里志
千反田さんのおじさんがねぇ

摩耶花
そんな事があったんだ

里志
英雄譚の悲話 それを45年後の後輩が解く か ちょうどその時期の事を調べてたんだ

摩耶花
そうね この絵も気になるし 由来があるなら私も知りたい 

里志
なんだかわくわくするね

奉太郎
で うまくすれば文集のねたになるかもな 古典部の活動として気の済むように調べればいい 

奉太郎
《こうして 古典部の過去を探る事が 全古典部員の最優先事項とあいなった》



<商店街>

里志
ゴメーン 待ったー?

里志
何だよ奉太郎

奉太郎
ヤッカマシイ! おまえには羞恥心がないのか で 資料は準備できたのか

里志
奉太郎のほうこそどうだい? いいネタはあったかい

奉太郎
ああまあなぁ

里志
なら 仮説のほうも期待できそうだね

奉太郎
《ん しまった そんな話もあったっけか》

里志
よし じゃあ行こうか 豪農千反田家のお屋敷は 神山市でトップクラスだよ 

<道>

里志
フンフフンフフン

奉太郎
おまえ楽しそうだな 

里志
そりゃあ サイクリングは楽しいさ 風を切って自分の脚力で突っ走っていく この・・

奉太郎
違う お前の高校生活全般が だ

里志
ああ 薔薇色の話ね 

里志
僕はね 周りがどうあれ 基本属性が薔薇色なんだよ

奉太郎
ショッキングピンクだろ、むしろ

里志
フフ それはいい それでいくなら 奉太郎は灰色だね 

奉太郎
そいつは前にも聞いた

里志
そうだっけ でも僕はべつに奉太郎をおとしめる心算(つもり)はないよ

里志
僕は基本属性がショッキングピンクだからね 誰かが僕を薔薇色に染めようとしても駄目さ 染まってあげない

奉太郎
意外と染まってないか?

里志
それはないね なんだい 奉太郎 僕が総務委員や手芸部で忙しくしてるからそんな事を言うのかい 

奉太郎
違うのか

里志
違うよ 何をしていたって僕は僕だからね 染まっているわけじゃない 僕がおとしめるときには 君は無色だっていうよ 

奉太郎
俺はお前に好かれたいとは思っていない

里志
アハハ 違いないや そういえば 奉太郎 中間テストはどうだった

奉太郎
どれも平均点だった 

里志
さすが灰色の奉太郎だね 見えてきたよ あれが千反田邸さ

<門前>

里志
どうだい 見事なもんだろ 

奉太郎
いこう 千反田達が待ってる

里志
そうだね 奉太郎 なんか使用人が出迎えてくれそうじゃないか 

<家>

える
いらっしゃい お待ちしていました 

里志
おじゃまします

える
どうぞ こちらです



奉太郎
はー

里志
うわあ

える
お好きなところに 座ってください

摩耶花
遅かったわねー

奉太郎
遅れてはいない

摩耶花
ふん

里志
よっと

奉太郎
《床の間を背負うのが これほど似合わない男も珍しい》



える
さて はじめましょうか 検討会

里志
ほーい

摩耶花
うん

奉太郎
ああ

える
今日は 45年前に古典部に起きた事件について考えたいと思います 真相にたどり着けたら 今年の古典部文集に載せたいと思います 

える
まず資料の配布と報告 次にそれについての質問 次に報告者の仮説 最後に仮説の検討という手順で進めたいと思います 

奉太郎
《ほおお なかなかの名司会》

える
では 最初の報告を あら ええと 誰からにしたらいいんでしょう 

奉太郎
《・・でもないか》 誰でもいいだろう 千反田 お前からやれ

える
そうですね じゃあ私から時計回りにしましょうか 

える
私が調べたのは 氷菓そのものです 45年前の事に触れていたのは この序文だけでした そこから読み取れる事実を 2枚目にまとめました

メモ
氷菓第二集序文から分かる事
千反田える
一、「先輩」が去っこと(どこから?)
二、「先輩」は四十五年前の時点で英雄で四十四年前には伝説だったこと
三、「先輩」は「静かな闘士」「優しい英雄」だったこと
四、「先輩」が『氷菓』を命名したこと
五、争いと犠牲があったこと(犠牲=「先輩」?)

える
まず一ですね 先輩は私の叔父関谷純を指します 叔父は神山高校を中退していまして 最終学歴は中卒でした 次に二ですが これは時間経過によって話が大げさになるということだと思います 

える
三と五はつながりますね 静かな優しい先輩が闘士になったあと英雄になり最後は 犠牲になっています 四は気になりますけど今回ははずしましょう 以上が報告になります 質問はありますか? 

摩耶花
あのさあ あれは英雄譚などでは決してなかったって所を抜かしたのは何で

える
そこは書き手の心象ですから

里志
そんなかっこいいものじゃなくて もっと泥臭い戦いだったって意味かもね

摩耶花
なるほど

える
では 仮説を発表しますね 叔父は何かと争い その結果学校から去ったと考えられます 

える
ここで一つ 今上げた五つ以外の要素を考えてみました もう一年になるという部分です 叔父が退学したのは やはりカンヤ祭の時期ですね 話がそれますが 別の高校の友人から 去年文化祭で事件があったと聞きました

里志
文化祭荒らしだね 売り子が恐喝されて 売上が消えたとか

える
いわゆる不良と呼ばれる方は どの時代にもいたと思います その年のカンヤ祭は 不幸にもそのようなかたがたの標的となった為 叔父は暴力で対抗して英雄になったのではないでしょうか

える
責任を取って退学した叔父を惜しんだ後輩がこの文を残したんだと思います

奉太郎
却下だな

里志
うん 却下だね

える
だめですか? 理由を教えてください

奉太郎
千反田 お前が最初に文集の話をしたとき 俺が何て言って反対したか覚えているか?

える
えっと 模擬店ですね 

奉太郎
そうだ でもお前は模擬店は伝統的に禁止されていると言ったな 金が動かないカンヤ祭には文化祭荒らしもやってこないだろう 

える
お金が絡まなくても寄ってくる方はいると思います 

奉太郎
うぅ

里志
情けないなぁ 奉太郎は

奉太郎
ほぉぅ じゃあお前の意見を聞かせてもらおうか 

里志
文化祭荒らしは45年前だと 不思議も不思議 まず起こらなかったんだよ 

摩耶花
なんで

里志
1960年代って言えば 何か思い出さないかい?

里志
東京 国会議事堂 プラカード デモ

奉太郎
里志 何の話をしているんだ

里志
学生運動でよ いいかい 千反田さんがいった類の校内暴力は 1960年代には まだほとんど見られないんだ けんかする相手が 教師や学校じゃなくて 国家とか体制っていう時代だからね 

奉太郎
見てきたような事をいうな 

里志
言ったろ その時期の事を調べてるって 

える
確かに 時代性というのは盲点でしたね

摩耶花
チイちゃんごめん

える
どうしたんですか 突然

摩耶花
私の説だと チイちゃんの説が成り立たないの 次が私の番だからどこまで話したらいいか分からなくて

奉太郎
《おのれ伊原 無駄な話をさせやがって》

える
では私の説は一時取り下げにしますので 摩耶花さんの説を聞かせてください それでいいですか?

奉太郎
ああ

里志
はーい あぁ 足がしびれた 

里志
それにしても広いお屋敷だねぇ 庭に池があったりするのかい?

える
ありますよ

里志
ほんとに ぜひみてみたいなあ

摩耶花
わあ 私も見たい

える
では続きは場所を変えましょうか 縁側はとっても気持ちがいいんですよ 

奉太郎
《池・・ ねぇ》



芒種 芒ある穀類 稼種する時也



<縁側>

摩耶花
これ 図書室で見つけた 団結と祝砲一号っていう本のコピーなの 二号以降はみつからなかったっわ 発行はチイちゃんと同じ 44年前ね

奉太郎
《我々の果敢なる実行主義ときたか・・ 時代がかってるな》

団結と祝砲一号
つまり我々は常に大衆的であり、またそれゆえに反官僚主義的な自主性を維持しつづけるのである。決して反動勢力の横暴ごときに屈しはしない。昨年の六月斗争を例に引いても、古典部部長関谷純くんの英雄的な指導に支えたれた我々の果敢なる実行主義によって、算を乱し色を失った権力主義者どもの無様 な姿は記憶 に新しいところであろう。

摩耶花
じゃあはじめるね まず我々が生徒を指して 反動勢力と権力主義者は先生を指しているとするね 前の年の6月に斗争があって その指導をしたのが古典部部長 関谷純ってひとだった で 実行主義っていうのをやって 先生たちを困らせた 

奉太郎
《ほう これトソウじゃなくてトウソウと読むのか》

里志
この団結と祝砲ってなんだか胡散臭いね 

摩耶花
胡散臭い?

里志
この記述をうたがってるわけじゃないよ 大学とかの華々しい運動に憧れた人が書いたのかなあと思って

奉太郎
でそれがどうかしたのか

里志
いいや独り言さ ごめん千反田さん

える
では ほかに質問はありませんか 

摩耶花
じゃあ私の仮説ね まずチイちゃん説の否定 団結と祝砲だと事件が起こったのは6月になるのよね 退学しなけばいけないような実行 思いつくのは暴力よね つまり関谷純に率いられた人たちは 先生たちをこう・・

摩耶花
ポカリ とやっちゃった 実際に殴ったかわ分からないけど 45年前 生徒の自主性が損なわれる何かがあって それに反発したんじゃないかな 

える
叔父が ですか

里志
うーん 摩耶花の言いたい事はなんとなく分かるけど 

摩耶花
どういうこと?

里志
摩耶花の説は 先生からの抑圧に対抗して 生徒が暴力を働いたって事だよね

摩耶花
うん そうかな

奉太郎
お前の説は抽象的過ぎる もっともこれ以上は読み取りようもないが 

摩耶花
確かに具体的かっていえばそうじゃないけど 矛盾はあった?

奉太郎
あるね 氷菓も 団結と祝砲も信じると 事件は6月、退学は文化祭のある10月だ 暴力行為による処罰なら事件のすぐ後に退学させるはずだろう 

摩耶花
そうかな

える
わたしも この4ヶ月のずれは気になります!

里志
文化祭をもってもう一年と言っているんだし 退学は10月なんじゃないかな

摩耶花
んん みんな細かい性格してるね

里志
方向性はいい線いってると思うよ

える
そうですね

摩耶花
じゃあ私の順番はこれで終わりでいいの?

える
はい ありがとうございます では次は・・

里志
ごめん なんかおなか減っちゃって

摩耶花
もうっ お菓子いっぱい食べたでしょう?

里志
いやあ

える
おにぎりでよければ作れますよ 皆さんもどうですか

里志
アハハッ



<台所>

摩耶花
チイちゃん 何か手伝おうか 

える
いえ 大丈夫ですよ 

摩耶花
そお?

える
はい

里志
手作りだよ!

奉太郎
うれしそうだな

摩耶花
福ちゃん これって

里志
摩耶花 ごめん! 僕の資料だと 摩耶花の説が部分否定されるんだ 言い忘れてたよ

摩耶花
そうなの・・

奉太郎
はあ

奉太郎
これは神高月報か そういえば遠垣内が500号近いといっていたな

里志
その通り 僕が調べたのは 壁新聞部が発行している 神高月報のバックナンバー 45年前の事件に触れているのは これくらいしかなかったよ で 要約が二枚前

メモ
・事件では暴力は振るわれなかった。
・事件は全学に影響するものであった。
・事件の最中「我々」は団結した。
・事件では非暴力不服従が貫かれた。

里志
最初と最後は同じ事だろうね 事件で暴力は振るわれなかったんだから 摩耶花の説は軌道修正 あとは全学 つまり全校生徒が我々なら 事件には生徒全体がかかわった事になるし そうじゃない場合は 全校生徒の支持を得た誰かが関与した事になる 

える
お待たせしました

里志
はぁ!

摩耶花
ありがとうチイちゃん

える
梅と昆布と高菜があります どうぞ召し上がってください 

里志
いただきまーす どうしたの?

摩耶花
別に!

里志
うまい!

摩耶花
おいしい!

里志
このお米って千反田さんのうちで作ってるの?

える
そうなんです

里志
あ 質問があればどうぞ

奉太郎
この伝説的な運動は関谷純が退学した事件で間違いないのか? このコピーだけじゃどうにもあやしいが 

里志
さあね 証拠はない

奉太郎
さあねって それじゃあ資料にならんだろう

里志
そうかな やっぱり

摩耶花
でもさ 間接的な証拠ならあるよ 関谷純の事件と 伝説的な運動が違うなら 二つのうちこっちが伝説的な運動だっていう一文があるんじゃない? 

里志
そうそう それが言いたかったんだ さすが摩耶花だね

摩耶花
フン

える
では仮説をお願いします 

里志
ああ 仮説ねえ

える
どうしたんですか?

里志
千反田さん悪いけど仮説は立たないよ たったこれだけじゃあ 伊原説を修正するのが関の山だね それにデータベースは結論を出せないんだ 

奉太郎
《言うと思った》



奉太郎
《さあて・・どうするか》

える
折木さん お願いします 

里志
奉太郎 これってもしかして

える
神山高校50年の歩みですか?

奉太郎
公的記録に 何か載ってないかとおもってなぁ 

奉太郎
《しかし改めて見ると 語るべき内容がなにもないなあ 仮説もないし さて どうするか 》

里志
どうしたの 奉太郎

摩耶花
ちょっと 進め方忘れちゃったの?

える
まず要約からですが 

奉太郎
《・・そもそも これはやらなければいけないことなのか?》

里志
奉太郎

摩耶花
折木

える
折木さん

奉太郎
《もういい 流すか》



える
ああっ

摩耶花
どうしたの

える
忘れていました 椎茸を干していたんです 急いで取り込まないと 

摩耶花
一人で大丈夫?

える
ええ 大丈夫です

奉太郎
千反田

える
はい?

奉太郎
すまん ちょっと手洗いを借りていいか?

える
ああ はい ここを出てまっすぐ進んだところですので 

里志
緊張でもしたのかい?



<廊下>

奉太郎
まっすぐ まっすぐ・・

奉太郎
迷った



奉太郎
《こんなに調べてたのか 少しは頭を使ってみるか 》

<トイレ>

奉太郎
《45年前 関谷純に起こった出来事 四つの資料 それらを結ぶものは》

奉太郎
《考えろ 》

奉太郎
《学生運動 暴力行為 退学時期のずれ》

奉太郎
《45年前 関谷純は》



<居間>

里志
ずいぶんながかったね

奉太郎
悪かったなあ 確か 俺の発表の番だったな すまんが仮説は用意して来なかった だから俺の番は終わりにして まとめに入らないか

里志
奉太郎 何か思いついたね 

奉太郎
まあな 一通りの説明はつくだろう 

える
何か分かったんですね 折木さん!

里志
まあまあ 千反田さん 落ち着いて 

摩耶花
聞いてあげようじゃないの がっかりさせないでよね 

奉太郎
そうだな 順を追って説明しよう 

奉太郎
まずはいつ 45年前だ 問題は時期だな 氷菓と 団結と祝砲の両方を信じると 事件は6月で 先輩が去ったのは10月だ 

奉太郎
次にどこで 神山高校でだ で誰が 団結と祝砲から 事件の主役は古典部部長関谷純だ 神高月報によると 全校生徒も事件にかかわっていたのが分かる 

奉太郎
そして何故 全校生徒が立ち上がる相手っていったら まあ教師陣だな 伊原の言葉を借りれば 立ち上がった理由は 自主性が損なわれてだ そして事件の原因は

奉太郎
文化祭だ

える
事件の原因は文化祭だと どこかに書いてありましたっけ 

奉太郎
いやあ 結論から言うと 6月に教師陣と生徒側とで 話し合いがもたれ 10月に文化祭が開催される事になったと俺はみている

里志
話し合いって この文化祭を考える会の事かい? 

奉太郎
そうだ よく見てみろ 

える
文の頭に 丸と四角のマークがありますね 

摩耶花
あ 解った 四角が毎年恒例の行事 丸がその年だけに起きた事でしょう 

奉太郎
ほかの年のも見てみたが それで間違いないだろう 

奉太郎
なぜ45年前にだけ文化祭を考える会が開かれたのか おそらく生徒からの強い要求があったからだ ヒントは氷菓にある ここだ この一年で先輩は英雄から伝説になった 文化祭は今年も五日間盛大に行われる ポイントは行われるのほうじゃなく 五日間のほうにあるとおもう 

摩耶花
どういうこと?

奉太郎
五日間っていうのが英雄関谷純の戦果だって事さ これは推測だが この校長の学力重視宣言ってのとあわせて考えると 校長は平日に五日間もある文化祭を縮小しようとしたんじゃないか だから全学があれほど怒りに燃え上がったんだろう これが事件の原因 なぜだ で実際の行動 どのように 

奉太郎
古典部部長 関谷純君の英雄的指導に支えられた 果敢なる実行主義が行われた  最後の何をにつながるな 生徒たちは暴力は振るわなかった やってもボイコットぐらいだろう 学校側は仕方なく生徒側と話し合い 文化祭縮小を断念した だがその代償として  英雄関谷純を退学にした 

奉太郎
事件と退学の時期がなんでずれてるか 関谷純を退学にしたら騒動はますます大きくなる だから熱狂が収まるころ 文化祭の後にしたんじゃないか 

奉太郎
俺のまとめは以上だ 



える
45年前叔父にそんな事が 

える
さすがです 折木さん 

里志
いやあなかなかお見事だったよ 奉太郎 うんなるほどだ

摩耶花
また折木が 信じられない

奉太郎
たまたまだ

える
みなさん 質問はありますか?

里志
異議なし

摩耶花
悔しいけど あたってると思う

える
では今の折木さんの説を軸に今年の文集を作っていきましょう 詳しい内容は また後日ですね 

える
それでは解散です お疲れ様でした 

<玄関>

える
ほんとうに ありがとうございました 

奉太郎
俺だけでやった事じゃないさ

える
いいえ 折木さんのおかげです 

奉太郎
傘 貸してもらって悪いな じゃあ また



える
でも だったら私は どうして 泣いたのでしょうか



The niece of time

<キャスト>
折木奉太郎 中村悠一
千反田える 佐藤聡美
福部里志  阪口大助
伊原摩耶花 茅野愛衣