ルーとリリー１７：ガラス職人

ルーとリリー１７：ガラス職人

うすもやがかかってきて、いきなり目の前に人形ロボットみたいな
ガラス細工人形が現れました。

ルーとリリーがびっくりして思わず後ずさりしていると・・

「こんにちは。お呼びになったかな？どの部分の交換ですか？」
機械みたいな音で声がします。

「こんにちは、ガラス職人さん、今日は、こちら別世界の生き物２体分の
心臓をお願いしたいのです」
クリスタがていねいに頼みました。

「了解、小さいね。すぐにできますよ。お代はいつものエネルギーで
お願いできますか？」ガラス職人が聞いています。

「もちろんです。ここにたっぷり用意しています。よろしくお願いします。」
クリスタは、手にもっているガラスの丸い容器を指差しながら
言いました。

エネルギーが代金なんだ・・・ルーは心で思っていました。
どんなエネルギーなんだろう？首をかしげていると

「そちらのフォーさんも、こちらへ」
クリスタが言います。

ルーは、はっとして「よろしくお願いします」
ガラス細工人形になった森キツネのフォーを
クリスタに渡します。

森ネズミのマースといっしょに、ガラス職人の手に
渡ります。

「では、後ほど・・・」そういうと、再び、うすもやがかかってきて
気づいたときには、ガラス職人は消えていました。

リリーが周りを見渡しながらクリスタに聞きます。

「ここで待っているといいのですか？」

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ルーとリリー１：無事帰還