白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)/東京創元社
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オリヴァー&ピアシリーズ、邦訳2作目。
11年前、ある村で二人の少女が失踪する。
その犯人かと思われた青年は、刑務を終えて釈放されるが、冤罪を訴え続けていた…。

村をつつむ排他的な感情と、俗と欲にまみれた権力者の行動、
横溝正史に似た薄暗さもありますが、より身勝手な悪意が本当に胸糞悪いです。

犯人とされたトビアスが普通にいい子なぶん、
理不尽な状況からいつ解き放たれるのか。真相が気になり途中から止まりませんでした。

それと並行して、主人公オリヴァーの家庭の問題が浮上。
勘違いかと思ったら…マジで浮気??!!
日本だとシリーズものの主人公の環境が変わる事はあまりないので、
ちょっと驚きました。
そのためにぐるぐるしがちだったオリヴァーに代わり、
ピアさん大活躍!!前作より好きになりました!!

ラストは決してすっきりとはしないものでしたが、
少なくとも11年前の悲劇には決着がつきました。
これからきっと幸せになれる…かなあ…。
全てに裏切られたのですから…。

裏切りだらけのミステリー。でも本当に面白かったです。
このシリーズの第一作が今年邦訳されるとか。
主人公二人の出会いが見れるのかな?
お互いに信頼しあい、男女ですが男女の関係とは無縁のオリヴァーとピアのコンビは
読んでて楽しいです。


【オリヴァー&ピアシリーズ 過去感想】
  深い疵




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