新加入第1弾 マルク=アンドレ・テル・ステーゲンのプレゼンテーション | 蹴球中毒な男の独り言日記-バルサ偏愛的バルサ備忘録

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 フットボールに魅了され、フットボール中毒に侵され、フットボールなしでは生きていけない男のフットボール的な日常についての独り言と備忘録です。愛するFCバルセロナの応援を中心に書いています。バルサのソシオなので、かなりのバルサ偏愛者です。

 5月22日(木)、マルク=アンドレ・テル・ステーゲン(Marc-André ter Stegen | 30/04/1992-)が、バルサの新しいポルテーロになった。と、同時に2014年夏の新加入選手第1号であり、ルイス・エンリケが語った各ポジションに応じた補強で、まずポルテーロが補強されたことになる。




 木曜日の正午過ぎ、プラット空港に家族、恋人のダニエラ、代理人らと共に降り立ったテル・ステーゲンは、クラブの理事に付き添われてカンプ・ノウに向かった。そして━━今シーズンからフォーマットを変更したのか、クラブ・オフィスでのサインはカンプ・ノウ内のパルコと隣接したVIPルームとなり、オフィス入口の巨大エスクード前での記念撮影はカンプ・ノウとなった━━カンプ・ノウ内のパルコで契約書にサインした。




 新しいポルテーロとの署名式にクラブ側は会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ、スポーツ部門副会長のジョルディ・メストレ、スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタが同席した。FCバルセロナとマルク=アンドレ・テル・ステーゲンの契約は2014-15シーズンから2018-19シーズンまでの5年間であり、移籍解除金は8,000万ユーロに設定された。バルサがボルシアMGに支払う移籍金は1,200万ユーロとなっている。










 2014年1月に、ボルシア・メンヒェングラートバッハ(Borussia VfL 1900 Mönchengladbach)の強化担当のマックス・エベルトは、テル・ステーゲンが2015年6月30日まで延長した契約を全うしないことになったと発表した。これを機にクラブを退退団するバルデスの後継者にはテル・ステーゲンというのが既成事実でなった。ただボルシアMGもバルサもシーズンの重要な時期であり、またFIFAからバルサへの今夏での移籍禁止勧告もあり、公式発表はされていなかった。そして19日(月)にルイス・エンリケの監督就任発表と同時にテル・ステーゲンの獲得も発表された。










 カンプ・ノウ内の会長パルコで契約書にサインを済ませた後は━━前日のルーチョ同様に━━カンプ・ノウ内の各所を巡って記念撮影を行なった。ロッカールームで着替えたテル・ステーゲンはいよいよカンプ・ノウのピッチへと降り立った。カンテラーノのバルデスが長年ポルテーロを務めたこと、ピントは冬の移籍市場での獲得だったこともあり、しばらくの間は夏にポルテーロの獲得がなかったことで目新しいものとなったが、ポルテーロということでピッチ中央にはゴールが置かれる演出となった。












 その後、カンプ・ノウ西側に隣接するイベントホール、Auditori1899で記者会見━━今シーズンからフォーマットを変更したのか、サインや記念撮影同様に、記者会見もAuditori1899になり、バルサトゥーンもなくなり、似顔絵となったようだ━━が行なわれた。前日の新監督就任記者会見と異なるのは当人とスビサレッタと共に壇上の席に着いたのがバルトメウではなく、スポーツ部門副会長のジョルディ・メストレだったことだ。そのメストレからテル・ステーゲンへのようこその言葉とメディアへの紹介、続いてスビからのテル・ステーゲンを紹介する挨拶があった。ルーチョ同様に、テル・ステーゲンの紹介ビデオも流された。




 ◆テル・ステーゲンの紹介ビデオ


 テル・ステーゲンの名字はドイツではポピュラーではなく、オランダ(ファン・ハール(Van Gaal)の"van"も「何々地方の」という意味なのだとか)にルーツがあることのだという。無理矢理に片仮名表記をするならば、ドイツ語読みでは「テア・シュテーゲン」のようだが、スペイン語読みでは「テル・ステーヘン」となるはずだが、マドリーでもカタルーニャでも巻き舌を使って「テル・ステーゲン」と発音しているので、バルサ公式サイト日本語版が「テア・シュテーゲン」であっても、ここでは「テル・ステーゲン」で通していこうと思う━━という個人的な拘りのどうでもいい話^^;




 マルク=アンドレ・テル・ステーゲンはもうFCバルセロナの選手だ。メンヒェングラートバッハ出身の選手はカスティーリャ語の習得に取り組んでメディア対応が出来るクレーになりたいと語った。「僕はまだスペイン語もカタルーニャ語も話せません。僕にとってカスティーリャ語を話すのは重要なので、頑張ります。とても温かい歓迎に感謝します。この場にいられることを大変嬉しく思いますし、バルサと共に多くの成功を収めることに期待しています」


 スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタは、「速く、俊敏、決定力があり、空中戦が巧く、1対1にも強く、チームがプレッシャーを掛けられても守備ラインとの良い連携を築ける。世界中の全てがそうだるように、まだ大きな改善の余地はあるが、両足を使ったプレーが出来る」とポルテーロの評価を語った。


 ボルシア・メンヒェングラートバッハからFCバルセロナへの移籍した質問にポルテーロ「それは前進するために重要なステップであり、僕の個人的な挑戦でもある」と語った。「FC バルセロナは世界で最も大きなクラブのひとつで、近年は非常に成功を収め続けている。今年はタイトルがなかったが、将来にはあることを願っている。僕にとっての夢が叶ったんだ」と喜びを表した。


 テル・ステーゲンはバルサ移籍を疑ったことはなく。「僕にとっては他の可能性はありませんでした。始めからバルサに焦点を絞っていました。それはメンヒェングラートバッハを超える何か特別なものだ。長い伝統を持つチームであり、僕は他のチームと話すために自分を引き上げたことはない」と確信を見せた。ボルシア・メンヒェングラートバッハからの移籍に際して育ててくれたクラブへ1,200万ユーロを支払う交渉をまとめてくれたスビサレッタとジョルディ・メストレの両人に感謝を表した。


 マルク=アンドレ・テル・ステーゲンはオリバー・カーンを指針のひとつにしてきたことも告白し、「若い時に彼のような世界最高のひとりであるポルテーロが刺激を与えてくれたことは大事だったが、最終的には、独自のスタイルを創らなければならないし、僕はそうしてきた。そして今、また一歩踏み出す時が来たんだ」と語った。


 この6月30日でクラブを退団するビクトル・バルデスについては「ビクトル・バルデスは長きに渡って多くのタイトル獲得というチームにとって多くの成功を収めてきた偉大なポルテーロだ。常に高いパフォーマンスを示したことは大きな別れに値すると思うが、僕は自分の仕事に集中していくだけだ」テル・ステーゲンは自信も覗かせた。


 FCバルセロナでの高い要求に適応出来るかと問われると、「自分がどこから来たのかはわかっているし、目の前に挑戦すべき目標があるのは嬉しい。自分が必要とした最も素晴らしいもののひとつだ。僕は巧く適応したい。それが僕にとっては良いことだと思っている」と言って締め括った。










 バルサはクルトワではなく、テル・ステーゲンを選んだ。16歳以下のドイツ代表選出を皮切りに各年代別ドイツ代表のゴールを守り、若くしてブンデスリーガでも才能を開花させた将来に伸び代が充分にあるポルテーロだ。バルサのポルテーロはラ・マシア育ちのビクトル・バルデスでさえ消耗した特異なポジションであり、カンプ・ノウから注がれる10万人の目は手厳しく、時に不条理で不公平にもなる。見た目で判断するのは失礼だが、ドイツ人らしい自分を律することの出来る堅さを感じるが、これからはリーガの雰囲気を貪欲に吸収して柔軟さも持ち合わせる素敵なポルテーロになってもらいたい。5年契約が満了を迎えても27歳という若きポルテーロを信じてみよう。


 『Mundo Deportivo』

 テル・ステーゲン
 年齢: 22歳
 身長: 1.88m
 契約: 2018-19
 契約解除金: 80百万€
 移籍金: 12百万€
 アスルグラーナを着た。彼はチームのスタイルに合わせられることを確信した。
 ドイツ人は挑戦することを我慢できない。「バルデスの役割を担うことを恐れていない」
 スビサレッタ「クルトワ? 我々はここにマルクといる」


 『SPORT』

 テル・ステーゲンは2019年までサイン
 ビクトルは素晴らしいポルテーロだ。しかし、僕もそれは同じだ。僕はプレッシャーと共にプレーするよ。
 スビサレッタは保障。「クルトワはとても良い。しかし、我々はマルクだと思ったんだ」


 『L'Esportiu』

 テル・ステーゲンは、最も複雑なポジションのひとつであるバルサのポルテーロを受け入れた。それは個人的な挑戦であることを認識している、と。




¡Bienvenido al Barça!
Benvingut al Barça!!!

Força! Barça!