昨日、観た「不都合な真実」だけど・・・
昨日はなんか否定的なことばかり書いたような感じがしたので、
今日は肯定的な意見を書こうと思う。

地球温暖化が様々な異常気象を招き、
全世界に自然災害をもたらしたことを
衛星画像とデータで具体的に紹介。



説明するゴア元副大統領

また温暖化による異常気象によって
水害の影響を受け、家や家族を失った地域があったこと、
そのすぐ隣の地域では干ばつが起こり、飢饉になったこと、
伝染病が世界に広まっていること、
水不足による紛争が起こりつつあること、
も紹介されていきます。
このあたりは人への影響などに
ほとんど触れられることの無いこの問題では
極めて希有なことです。


そして、これらを防ぐために私たちが出来ることが
エンドロールで具体的に示されます。
・出来れば、ハイブリッドカーを!
・省エネルギー製品を買おう!
・公共交通を利用しよう!
・環境問題に取り組む議員に投票を!
・投票する議員がいなければ、自ら立候補を!


最期の自ら立候補を!と言うのは
いかにもアメリカらしいです。

是非エコサンデーで観に行きましょう!


本も売っているよ!

不都合な真実/アル・ゴア

¥2,940
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でも、やはりその犠牲者は社会的弱者であることは紹介されていません。

もっともこの作品の対象は
先進国の高学歴・高収入のいわゆるLOHAS層を
想定しているのだろうから、
犠牲者は常に社会的弱者であることに
触れる必要はないかもしれない。
このターゲット層って実は微妙なんですよね。
基本的には上昇しつつある人で、
且つ競争の真っ只中にいる人々って、
社会的弱者に対して最もきつい人たちなんです。
なんでもかんでも自己責任論者だから、
社会的弱者の救済なんて御法度なんですよね。

そして、私たちが出来ることで
示された選択肢も実にLOHAS的。
可能な限りと言われても
ハイブリッド車を買え!だとか、
省エネルギー製品を買え!だとか
議員に立候補しろ!だとか・・・
普通の庶民では無理ですって!

そうこうしているうちに
マルサス曰く、
地球温暖化問題によって
適正な人口に自然調整されていくのだろうか?

もちろん調整されるのは社会的弱者・・・

まずはハイブリッドカーではなく
昔ながらの製造方法で
自然の能力に合わせた量を生産する
フェアトレードから始めることかも知れないね。
あと植林事業かな?

とりあえずはフェアトレードから始めよう!

私はLOHASを批判的です。
そもそもマーケティングの世界から出た言葉だから、
環境よりも売ることが目的ですからね。
一度LOHAS製品なるものを見てみてくださいね。


不都合な真実@映画生活