今日、先日のブログでの予告どおり、
日本テトラパック プレゼンツ
映画『不都合な真実』 エコサンデー500円キャンペーン

を観にいきました。
六本木ヒルズのTOHOシネマズは開演前から長蛇の列でした。

さて、映画の内容ですが、
ゴアさんが大統領選に敗れた後、
彼が学生時代からライフワークとしていた
地球温暖化問題に関するスライド講演をベースに
彼がこの問題に取り組むようになった経緯などを
挿みながら、温暖化問題について説明する内容です。

温暖化による自然災害の事例が
映像とデータとともに多く紹介され、
とても勉強になりました。

それにしても、プレゼン資料の作り方や
プレゼンの構成、ゴア氏自身のプレゼンの上手さなど
さすがだなぁと言う感じでした。
でも、内容はかなり高学歴・高収入の人々を対象にしたものでした。
温暖化問題に全く関心の無い人は
例え500円でも観ないかも・・・



環境問題から福祉の問題に移行してきた私としては
アポロや人工衛星から見る視点も大切だけど
地べたの社会的弱者からの視点も忘れてはならない。
なぜなら、温暖化の影響出を真っ先に受けるのは
社会的弱者なんだよね。

ゴア氏個人がこの問題に取り組む理由はわかるのだけど
それ以外は人が見えてこない。

特に温暖化問題に関心の無い人が
結果的に温暖化防止に繋がる行動をするためには
ゴア氏のようにそれぞれが自分の文脈に
温暖化問題を埋め込むことなんだろうけど
この内容では難しいだろうな。
またこの映画が人々の共感を呼ぶのは
温暖化の影響を画像やデータで示したことは勿論なんだけど
所々に挿入されるゴア氏個人のエピソードなんだろうな。

社会的弱者の権利を擁護することが、
結果的に温暖化防止に繋がると言うより
地球温暖化を防止するんだと言いつつ、
実は社会的弱者を救済すると言う実を採る方が
効果があるかもしれないから、
このアプローチの方が良いかも知れない・・・

但し、ゴア氏がこれを意識していないとね。

でも、この映画を観ているうちに
マルサスではないけれど
地球温暖化問題は過剰人口への自然による救済
なのかも知れないと思いました。
根本的な解決策はそれしかないとすると
真っ先に犠牲になるのはやはり社会的弱者・・・

だとすると、やはり社会的弱者救済と言う入り口から
地球温暖化問題を再構成する必要がありそうだ。

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環境と福祉の統合

不都合な真実/アル・ゴア

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