後輩:リアルさんて、どうしてドライカットなんですか??
私:別にドライカットにこだわっている訳じゃないよ。造りたいスタイルの仕上がりや質感に、一番いい方法だと思うのにドライカットが多いだけ。
後輩:ウェットでカットをするときもありますもんね。
私:うん。その時の髪質や骨格、造りたいスタイルにウェットの方が造りやすいと思えば塗らしてカットするし、部分的にウェットとドライで変えるときもあるし。
後輩:いろいろ見てて面白いです。どこで習ったんですか??
私:結果的に、独学が多いかな。講習なんかは沢山いったり、いろんな人のカットを見て勉強したり、練習は人の倍以上してきたけど。
後輩:そうなんですね。
私:習ったといえば、始めのサロンでウェットカットのワンレン、レイヤー、グラボブ、ショート、刈り上げをしっかり教えてもらったくらいかな。
後輩:ドライカットは??
私:完全に独学。いろんなカット技法を勉強して、やってみたり、試したりしてみたけど、結局自分のオリジナルになってる。
後輩:オリジナルですか?
私:オリジナルっていったら格好いいけど、簡単にいったら、好き勝手にカットしてる。
後輩:適当にカットしているってことですか??
私:適当ではないよ。なぜそうカットをするのか、説明できるから。
後輩:説明ですか??
私:うん。一つ一つの行動に理由があるからね。
適当に切っているように見えるかもしれないけど。
後輩:速いですもんね。
私:いろんなドライカット技法を勉強したけど、結局自分が満足いく方法は自分の考えて造る方法になってた。
後輩:なるほど。
私:だから、良い意味でも、悪い意味でも、自分と同じ仕上がりのカットは誰にもできないね。
後輩:僕もあんな風にカットしたいです。
私:だったら、カットの勉強と似合わせの勉強をしまくることやね。残念ながら、自分のカットは教えることはできない。
後輩:教えたくないってことですか??
私:いや、教えたくても教えられない。切り方は教えることは出来るけど、パターンでカットをしてる訳じゃないから、伝えるのは難しい。
後輩:どういうことなんですか??
私:自分がカットの時考えているのは、つまみとった髪の毛が、どの長さで、どの重みで、どの位置におさめるのが、一番いいバランスかということ。
後輩:はい…。
私:だから、切り方を真似しても、その理論を自分なりに理解してなかったら、いいスタイルは造れないということ。
後輩:そうなんですね…。
私:むしろ、その理論がわかっていれば、どんな切り方でもいいスタイルはつくれるよ。
後輩:だから、勉強をしまくれってことなんですね。
私:そういうこと。スタイルの勉強をするのも大事やけど、どの長さで、どの量で、どの位置に切るのか、バランスと似合わせを勉強をするのがもっと大事。
後輩:わかりました!
私:これは、教えられないからね。自分なりに感性と目の力を鍛えて、がんばりなよ。
後輩:はい!がんばります!
私:サポートはどんだけでもするから、いつでも言っておいで。
後輩:ありがとうございます!
自分が思うに、方法なんかなんでもいいんです。
理由があって、結果がよく、お客様が満足していただければ( ̄ー ̄)
シンプルにそれだけ(^.^)