裏カリスマ美容師。 | Lilie/rea-list /LACHIC代表のブログ。

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美容学生:尊敬する、目標とする美容師はいますか??

私:別に、目標ではないけど、尊敬しているのは、NYで働いているEIJI氏と、EQUIPの大嶺浩喜 氏と、マニアティスのKEIGO氏と、アジャンス21のKENZO氏。

美容学生:???。有名な人達なんですか?

私:無名では全然ないけど、雑誌とかにバンバン登場するような人達ではないね。

美容学生:私、全然しらないです…。

私:それが、普通やと思うよ。美容師でも知っている人達はすごく多くはないかもね。どちらかというと、今は、アンダーグラウンドの世界の人達かもね。

美容学生:アンダーグラウンドですか?

私:うん。ちょっとコアな人達が好むのかも。

美容学生:普通の美容師ではないんですか??

私:普通といえば普通だし、普通じゃないといえば、普通じゃないかな。

美容学生:???。

私:普通の美容師なんだけど、全員が ドライカッターだということ。

美容学生:ドライカッター??

私:うん。ドライカットで仕事をする人達。

美容学生:リアルさんも、ドライカットですよね?!

私:自分は完全じゃないんだわ。造りたいスタイルに一番適切だと思う方法でカットをするから。

美容学生:そうなんですか?でも、いつもドライカットですよね!?

私:そやね、たしかに多いけど、自分が求める仕上がり、質感に一番適切な方法が結果的にドライカットの方がいいと思うから、そうしてるだけ。

美容学生:そうだったんですか?そんなこと考えているんですね。

私:まぁね。それに、自分のドライカットと彼らの仕事は、似てるけど全然違うものなんやわ。

美容学生:どんなカットをするんですか?

私:口で説明するのは、難しいけど、 全員究極のクリエイターだということ。

美容学生:クリエイターですか?!

私:うん。カットを追求してる。

美容学生:追求ですか…。

私:そやね。そこらの美容師では、真似できない、したくもならないような、仕事をするひとたち。

美容学生:具体的にどんなのですか??

私:それこそ、口では伝えるのは難しいけど、EIJI氏はNYドライカットという技法で、カットに1時間半~2時間かけて、1センチのパネルをカットしていくやり方。

美容学生:1時間半~2時間?! 1センチ!?

私:EQUIPの大嶺 氏は日本で初めて、ドライカットの専門店をオープンさせた、ドライカットクラブのトップ。常識を覆す、理論や、考え方をもってて、話を聞くのがすごく面白い。

美容学生:ドライカットの専門店ですか…。

私:マニアティスのKEIGO氏は、エフィラージュカットという、パリ式のドライカットで、かなりのストイックな美容師。

美容学生:エフィラージュカット?!パリ式?!

私:あと、KENZO氏はKEIGO氏の師匠で、日本人で初めて、エフィラージュカットを学んだひと。今、はアジャンス21という美のクリエイティブチームをつくって、今はクープ3Dという技法を考案してカットをする人。

美容学生:アジャンス21??クープ3D??
全然しらない話です…。

私:だから、アンダーグラウンドだって。知らない美容師の方が多いよ。

美容学生:青山とか表参道の有名な美容師なら沢山知っているんですけど…。

私:そうだろうね。表舞台によくでてくるからね。
もちろん、そういう美容師も、すごいなって思える人は沢山いるよ。

美容学生:でも、尊敬ではないんですか?

私:うーん。そうだね。そういう表舞台にでてくる、いわゆるカリスマ美容師たちとは、求めるものや、考え方が違うんだろうね。

美容学生:求めるものですか?

私:うん。あまり詳しく話すと、難しい話になってくるけど、大量に良い仕事をする人より、究極に良い仕事をする人が好きなのかも。

美容学生:大量?!究極?!

私:うん。表舞台にでてくる美容師は、1日に20人とか、25人とか担当して仕事をするやんね。
自分が好きなのは、例えば、1日に担当するお客様の3人を究極に満足させられる仕事をするひと。

美容学生:3人って少ないですよね。

私:そうやね。少ないね。ビジネスとしては、成り立たないけど、料金がすごく高ければ成り立つでしょ。

美容学生:なるほど、そうですね。

私:別に、自分がそういう仕事をしたい訳ではないけど、そういう考えが、美容師の価値をあげると思うから。
ごめんな、なんか難しい話になっちゃったね。

美容学生:いえ、全然大丈夫です。面白いです。
そのアンダーグラウンドの人達はそういう美容師なんですか?

私:そやね。カット料金はめちゃくちゃ高い、EIJI氏に至っては、日本円で、約35000円。

美容学生:35000円ですか?!?!

私:そう。それでも予約はフルで入っている状態。
まぁ、NYという土地柄もあると思うけど、すごいよね。

美容学生:はい。びっくりです。

私:ただ、自分はそんな高料金をとれることを尊敬してるわけじゃなくて、彼の美容に対する姿勢に尊敬してるんやわ。

美容学生:姿勢ですか??

私:そんな料金を頂いて、一流と言われているのに、もっと上手くなりたい、もっと自分の技術で満足させてあげたい。という姿勢。

美容学生:素敵ですね。

私:うん。熱い人やよ。講習中に、泣いたりしてしまう人やからね。
それほどまでに、思いが強い人。

美容学生:日本に来たりしてるんですか?

私:セミナーや仕事でたまに帰ってきてるよ。渋谷にEIJI氏のフラッグショップがあるし。

美容学生:そうなんですね。会ってみたいです。

私:また、帰ってくる情報がわかったら教えてあげるよ。

美容学生:はい、ありがとうございます。

私:また、機会があったら面白い話聞かせてあげるよ。

美容学生:はい。お願いします。





何が好きって、一生懸命頑張っている人。
NYドライカットの講習へいくと、60歳位のおばあちゃんが受講しています。その、おばあちゃんはもっと上手くなりたいから、新しいことをお客様に提供したいから、と言います。


その歳になっても向上心を忘れない。同じ美容師として、そんな姿勢を尊敬します( ̄ー ̄)