「……ふぅ~~~~……。」
それにしても。
「難航するわね……。」
山と積まれた雑誌達。もう日本のファッション雑誌はここ5年分を見つくしてしまったと言えるほど全部に目を通した。
どのお方も美人でステキ。だけど、どうしても敦賀さんの隣にぴたりと当てはまる人は発見できない!!
「どれだけ格好いいのよ、敦賀蓮~~~~!!」
さっきまでは愛しさと切なさで揺れていたけれど。
あまりに完璧な容姿を持つ『敦賀蓮』に、芸術家としての私は怒りを覚え始めた。
も~~~っ!!1人でいても完璧なのに、お似合いの女性を侍らせたいだなんて、我儘男め~~~!!(←誰もそんなこと言ってませんよ)
「ふんっ!?」
奇妙な怒りに満ち満ちていた私。それでも片っ端から雑誌に目を通していると…。
とうとう、見つけてしまった……!!
「みっ、見つけた!!」
一目見て、分かった。
この人だ!!神の寵児と呼ぶにふさわしい敦賀さんの隣にぴたりと並ぶことが許される、唯一無二のお方は!!
悠然と微笑むゴッデススマイル!!魅惑的なのに、どこか慈悲深い笑みを浮かべるその女性の名前を確認して、私はすぐさま彼女のことを検索した。
身長、体重、スリーサイズ!!何をとっても完璧!!ナイスプロポーション!!敦賀さんの他にも神が作りし愛し子がこの世に存在するとは思わなかったわ!!
あぁ~~~!!素敵よ!!すぐさまこのお方のことを報告しなければ~~~~!!
「もしもし、敦賀さんですか!?」
私は彼女のことを報告すべく、急いで敦賀さんへ電話をかけた。