360.褐色の花嫁.25 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
タクシーでレイアの家のあるケソンシティに向かい久しぶりのキッスを交わすワタクシたち、レイアの嬉しそうな笑顔は幸せそうに見えました、ケソンシティに到着したワタクシたち3人、まずはホテルにチェックインしました。



レイアは勿体ないので家に泊まれと言ったのですがワタクシは遊びに来ただけではなくレイアに起きた8年間の事を確認しなければなりませんでした、家に泊まってしまっては聞けない場合もあるし、場合によってはワタクシはケソンシティから去る場合もある、何しろレイアとの事を全てを含めて考える為にワタクシはフィリピンにやって来たのです。


8年間のうちレイアがドバイに行っていた以外は仕送りをかかしませんでした、ただ、このままダラダラとした関係を続けていていいのか、この4泊5日のなかで何かしらの決着をつけようと思っていました、例えそれが残念な結果でもです、しかし、ワタクシが思っていたよりも早く答えを出さざ得るなくなってしまいました。


レイアの友達がいるというホテルにチェックインしたワタクシたち3人は一休みした後に歩いて20メートルのモールで食事を取りました、実に久しぶりのフィリピン料理で好物のシニガンの美味しさは身に染みました、そしてアテは帰って行きました、ホテルに帰ったワタクシとレイア8年も会っていなかったのに以前より話していて楽しかったのはレイアが成長したからでしょうか、しかしベッドに二人が入り営みを始めると楽しさが一転してしまう事になってしまいました。


日本にいる時から疑わしかったのは恋人や子供がいるという事でした、そしてその疑念は体が交わってしまえば判ってしまうの事なのです、女性の体は嘘をつけないというのをワタクシは過去に経験して判っていました、いくら女性が嘘をつこうとこれは隠しようがないのです、始めのキスでそれを悟ってしまい続けるうちに確信に変わりました、ワタクシはレイアに「子供がいるんだろ?」と尋ねました、そしてその答えは残念ながらワタクシの予想通りの結果だったのです。


レイアには子供がいたのです、ワタクシがフィリピンに行かなくなって2年後に生まれた男でした、レイアは「ゴメンネ」と一言絞り出し申し訳なさそうにしましたが、ワタクシは何も答える事が出来ません、予想していた事とはいえショックがないはずはありません、レイアはそのうち寝てしまいましたがワタクシは眠る事が出来ません、頭の中には色々な思いが渦巻いていました。


昔のワタクシなら簡単に次の日の朝レイアを追い出して捨て台詞の一言も言って追い出したかもしれません、しかし、この時レイアの立場になって考えました、実はレイアにはどうしようもないファミリーがいるのです、ワタクシはこの時まだ会った事はありませんが、レイアが前から苦しんでいるのを知っていました。


ワタクシが捨てたらレイアはどうなるか、その昔ワタクシは初めての外国人の彼女のタイ人のハルを捨てその結果彼女は再び売春婦としてアメリカに渡り行方知らずとなってしまった、イチイチ捨てた女の事を考えていられないのも事実でしょう、それにワタクシはレイアにアプローチしてくる男がいると何度か聞かされながらフィリピンにいかなかった。


8年もフィリピンに行かなければ女盛りのレイアに恋人の1人や2人は出来て当たり前でしょう、しかし、どうしようもないファミリーと子供を抱えて自分はどうすればいいのかを考えるとそう簡単には答えは出るはずはありません、日本に帰れば年老いた母親がいる事も含めて考えなければなりません。


そして、ワタクシは一つの結論に達したのでした、それは...。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして心より御礼申し上げます。