2011.07.07 谷川岳の天神尾根から山頂を往復してきました。
6日 中目黒にあるTさんのお店を出たのは20時頃の事。
途中で食料を買い出し、のんびり走って谷川岳ロープウェイの駐車場に着いたのは日付が変わった頃でした。寝易い気温だったので、Tさんは自立式のハンモック、私はボルボの荷台で夢の中。
写真は07時33分ですが、十分な睡眠で目覚めはスッキリ。標高/約740m。
朝、駐車場の外は涼しい霧模様。
そそくさと朝食を掻き込み、08時に動き出すロープウェイの始発に身を任せて標高1300mの世界へひとっ飛びです。
なんだかんだで歩き出したのは08時30分頃でした。霧模様は上の方が濃くて、20m先までの視界。
雑木の森を歩いてる写真の時刻は08時40分。標高/約1420m
雑木の森は神秘的な印象で穏やかなスタートですが、30分ほど歩いた熊穴沢避難小屋から先はいよいよキツイ登りが始まります。
周りの木々も低くなり始めた09時17分の写真。標高/約1600m
簡単な岩場をやり過ごし、天狗のトマリ場で小休止したのは09時32分。荷物をおろして一息つきます。
Tさんは変身の舞?ウルトラマンカラーのスパッツですもんねw。標高/約1690m
谷川岳は気象条件が厳しいので森林限界も低くて、標高1500m辺りを過ぎると晴れていれば視界も開けてきますが今日はあいにくの天気。霧の向こうに出てきたのは雪渓でした。冷たい雪溶け水で顔を洗いリフレッシュ。MSRのパックタオルは水分を逃さず拭き取ってくれました。
10時05分 標高/約1890m
肩の小屋を過ぎ、トマの耳に着。視界はゼロでも記念撮影だけを済ませてオキの耳に向かいます。
そして少し下った所で一瞬霧が晴れて迎えてくれたのはオキの耳。ほんの5分位でしたが、晴れ渡った景色は感動も大きく、印象に強く残りました。
オキの耳でも晴れ間がありましたw。
10時45分 標高/約1977m
さて、ご存知の方も多いかと思いますが、写真はミネウスユキソウ。本州中部の高山帯(上越地方、北・中央・南アルプス、八ヶ岳)に 広く見られます、と高山植物の図鑑に書いてあります(笑)。
花期は7~8月なので少し早いかと思っていたら、バッチリでしたw。
今回は、登山の他に楽しみにしていた事がもう一つあります。それはホソバヒナウスユキソウ。
比較的目にするミネウスユキソウも素敵な植物ですが、ホソバヒナウスユキソウは尾瀬の至仏山と、ここ谷川岳にしか存在しません。ヨーロッパでいう所のエーデルワイス、その近縁種です。
環境省のレッドデータブックには絶滅危惧種として登録されている希少な植物です。
子供の頃から山に登ってますが、今までは咲いているのを観察する事はできませんでした。
今回はベストシーズンだし、どうだろうかと思っていたら見事な株を観察することができました♪
エーデルワイスの近縁種としては、早池峰ウスユキソウが有名ですが、どちらも素晴で可憐な姿。機会があれば皆さんも観察してみてはいかがでしょうか。
朝一番で上がった特権は、山頂まですれ違う人も無く貸切状態でしたが、帰りは再び霧模様の中。お昼ごはんをゆっくり楽しんだ後は、上がって来る人達と挨拶を交わしながら降り、ロープウェイに着いたのは13時頃。その場で冷たい缶ビールが喉を潤してくれました。
ひと休みしてから帰路についた事は言うまでもございませんw。