RAKUEN QUES† -9ページ目

いやしんぼ~台北の膨満感~2日目前半戦

RAKUEN QUES†-台湾の居酒屋の誓い

台湾の日本風居酒屋の誓い。「甘いマヨネーズ使ってません(見つけたら捨てます)」が個人的にツボ。




飽食の一夜が明けた2日目の朝。殊勝なおっさん2人はなんと午前5時に起床。自由気ままな旅中の起床時間としては、驚異的な早さである。



といっても、どこか遠出をするわけでもないし、地元のじいさんばあさんと早朝の公園で太極拳に興じる訳でもない。ただ単に人気の食堂で朝食を喰うためであり、しかも6時に起きるつもりが時差を忘れていて1時間早く起きてしまったというのが真相である。やれやれとほほ。


RAKUEN QUES†-阜杭豆漿

向かった先はうまい豆乳を食わせることで有名な阜杭豆漿。宿から思いのほか近く、時差を忘れていたこともあり、店に到着したのは朝6時前。昨夜早めに就寝したわけでもなく、朝ももっと寝ていたかったんだけど、でも結論から言えば早起きして正解。まだ開店から30分弱といったところだが、既にカウンター前には行列が出来ていた。噂に違わぬ人気っぷりだ。午前7時を過ぎたらビルの1階から2階の店舗まで行列が出来るって聞いていたけど、あながちウソではなさそうだな、こりゃ。


RAKUEN QUES†-カウンター前

豆乳を求める朝食難民の群れ。




・・・なんてまるで初体験のような口ぶりであったが、実はこの店、4年前に一度突撃経験があるのだ。その時は冷たくて甘い豆乳にあまりピンとこなかったんだけど、改めてネットで調べなおしてみたら、実は冷たい豆乳はこの店では最弱。ドラゴンボールでいえばヤムチャぐらいの取るに足らない存在で、他にすんげぇパワーを持ったやつらがいっぺぇいるって話じゃねぇか!こりゃ再訪せねばなるまいよ!


RAKUEN QUES†-鹹豆漿

鹹豆漿 30元




これがこの店一番人気!・・・とのウワサの鹹豆漿(シェンドーシャン)。醤油や塩、酢、ゴマ油などの調味料を入れた器に、温かい豆乳を注いだものらしい。酢が入っているせいか、ところどころ豆乳が固まっていて、おぼろ豆腐というか汁多めの茶碗蒸しみたいな感じだなあ。



レンゲを差し込むと、ふわっとゴマ油の風味が香り立つ。朝っぱらからBING☆BING食欲を刺激してくれるじゃないの。



早速一匙すくい、口に運んでみる。



むふぅ・・・、ところどころ固形化した豆乳が、ふるふると柔らかく唇を撫でていきよるわ・・・。



肝心の味はというと、豆乳の素材本来の甘さに、しっかりとした塩気と旨味が相まって、これがたまらんウマさ!よもやこのような豆腐料理があったとは!世界にはまだまだウマいものが隠されているんだな(誰も隠してません)!



具、というか薬味は、油條(揚げパン)、オキアミみたいな小エビ、ザーサイのみじん切り、ねぎ、香菜など。どのパーツも重要な役割を果たしているんだけど、個人的には天かすチックな働きをしている揚げパンがストライクゾーンのど真ん中。ああもう、これ以上泣かせるようなことせんといてほしいわあ!



ただ、終盤からちょっと旨味過多に感じてきて、若干舌がじーんとしてくるんで、化学調味料が入ってる可能性あり。このくらいなら許容範囲っすけどね。


RAKUEN QUES†-蛋餅

蛋餅 28元



この蛋餅はネギ入りの卵焼きをモチモチした生地で包んだもの。素朴ながら、これもいけてんなー!


RAKUEN QUES†-厚餅夾蛋

厚餅夾蛋 38元



こちらはネギ入り卵焼きをインドのタンドールのような窯で焼いたパンで挟んだもの。ネギ入り卵焼き、活躍し過ぎだな。



うーん、これもウマいなー!次から次へと売れてるんで、パンは必然的に焼きたてのホカホカ。表面はパリッとしてて中はモチモチで、かなり喰い応えがある。


RAKUEN QUES†-中身


そんなパンに挟まれてる卵焼きも、塩味のみのシンプルな仕上がり。ふわふわしてて素朴なウマさだ。


パンのカリッ、モチッとした食感と、卵のふわふわ感の取り合わせがステキな1品。超シンプルなんだけど、その潔いまでのシンプルさが好ましいっ感じすね。



いやはや、阜杭豆漿は最高でしたわ!特に鹹豆漿は超オススメ!まさに台北最強の朝食と言っても過言ではあるまいて!


RAKUEN QUES†-老牌牛肉拉麺大王


宿に戻って二度寝(喰ってまたすぐ寝るとか、まるで豚だな)してから、再出撃!こちらはネットで大絶賛の嵐の老牌牛肉拉麺大王。あるブロガーをして、小籠包とどちらか選べと言われたら、こちらを取るかもしれないとまで言わしめた絶品の炸醤麺がいただけるお店である。



しばらく店内を眺めまわした後(城中市場っていう市場の中にあって、結構ボロい店である)、おもむろに炸醤麺を注文する。



おっさんが慣れた手つきで色白の太麺を鍋のなかに放り込み、待つことしばし。茹であがった麺をテボですくって豪快に湯切り・・・することなく、どんぶりにダイレクトイン。



茹で汁が、ああ茹で汁が、茹で汁が・・・。


RAKUEN QUES†-炸醤麺

炸醤麺(小) 50元




で、出来上がったのがこちらの炸醤麺。太麺にたっぷりと肉味噌がかかっていて食欲をそそりますな。日本のやつとは違ってきゅうりなどの野菜類はなく、かなりシンプルな構成である。


RAKUEN QUES†-まじぇまじぇ


それでは、よーくまじぇまじぇしていただきマンモス。



ズルズルズルッ・・・



モグモグッ・・・



ぶほっっ!



うわぁ・・・、すんごいにんにくパンチ・・・。もうお嫁に行けないよぅ・・・。



どんぶりにおろしにんにくと化学調味料を投入したのを確認していたので、にんにくが入っているのはわかっていたけれど、それにしてもやり過ぎだろおっさん!丸一日、ゲップするたびににんにくの香りがこみ上げてきたぞ!卓上にもおろしにんにくがたっぷり置いてあるんだけど、最早悪い冗談としか思えないっす・・・。



しかも湯切りが甘いせいで、ちと肉味噌の味がしゃばい。そのうえかなり化学調味料が効いているんで、ひたすらのっぺり単調な味だ。こんなにたっぷり肉味噌を使ってるんだから、化学調味料なんていらないと思うんだけど。



麺はというと、モチモチというよりも固めのワシワシとした食感。強烈なにんにく風味とあわさって、日本のガツ盛りラーメンっぽい風情を感じる。うんうん、麺は悪くないんだよな、麺は。



付け合わせのスープは牛肉麺のスープかな(写真なし)?八角が効いた甘辛醤油味で、こちらも化学調味料たっぷり。最早何も言うことはないな・・・。



なんでこんな化学調味料ガッツリで、調理も雑な店がネットで大絶賛されてるのか、心底疑問である。店のおっさんはいい感じの人だったんだけど、再訪することはないだろうな・・・。


RAKUEN QUES†-休憩


食後は運び屋さんの案内で、紫藤廬っていう有名なお茶屋さんで食休み。しばしゆるりとした時を過ごす。一杯目はのび太くんみたいな若者が淹れてくれたんだけど、しずかちゃん的なカワイイ娘に淹れてもらいたかったっす。残念無念。



で、唐突ではあるが、キリがいいので今回はこのへんでおしまい。


RAKUEN QUES†-金峰魯肉飯


次回はこの金峰魯肉飯から!

ほいじゃまた。

いやしんぼ~台北の膨満感~1日目

RAKUEN QUES†-台湾ラーメン

全ては台湾ラーメンから始まった(ウソ)。




9月に北京へ遊びに行ったにも関わらず、またぞろ旅に出てきましたよ。日夜、血尿を垂れ流しながら激務に耐える勤労戦士にあるまじき振る舞いと思われるかもしれないが、これも一生懸命働いたご褒美ってことでよろしく頼んます。



今回も3泊4日ということで、必然的に(?)近場での食い倒れ旅と相成った。香港と台湾のどちらかにしようか迷ったんだけど、結局直行便が意外に安かったという懐に優しい理由で台湾に決定。さてさて、今回も食欲のおもむくまま、喰い散らかしてきますかね。



まずは台湾旅行の安全と健康(主に胃腸面)を祈願し、味仙@中部国際空港にて台湾ラーメンをズルッとイッちゃう。



「テバサキ~、タイワンラ~メン、タイワンチマキ~。ホンバノアジ~、オイ、シ~ヨ!」



・・・というインチキ中国人風のCMでお馴染みの味仙の台湾ラーメン。名物にうまいものなしなんて言うけれど、ところがどっこいこいつが侮れないうまさなんですわ。



スープはあっさり鶏ガラベースなんだけど、てんこもりのミンチ肉から旨味が染み出してきて、次第にコクうまスープに変化。思わず汗をかきかき、荒い息を吐きながら姦淫・・・じゃなくて、完飲してしまう魅力を秘めている。



麺もまたいいんだよなあ。つるりと舌触りも滑らかなストレート麺で、噛めばモチッとした食感。中国の牛肉面の食感に通じるものがあるかも。



全体的にきちんと作ってる感が随所に感じられ、好感の持てる1杯。凡百の中華料理屋のラーメンとは一線を画す逸品っすわ。辛さ控え目がアメリカンで、辛さ増しがイタリアンという狂ったネーミングセンスも、B級グルメらしくてそれもまたよし。



閑話休題。台北までは約3時間半の空の旅だ。やっぱり機内では固形物はおろか、水分も一切摂らず爆睡。来るべき暴飲暴食に向け、準備は万端である。



そんなこんなで台北の桃園国際空港へ到着。4年ぶりの台湾である。ここで旅友の運び屋さん と無事合流。北京に続き今回も残飯処理係としてご一緒していただいたのだ。極上の酒食をいただきつつ、旅話に花を咲かせるのもいいものだよね。



市内へ向かっている間に、腹もいい具合に減ってきて、段々テンションが上がってくる。よっしゃ、それじゃ早速一発目行ってみるか!



・・・荷物担いだまんまだけど。


RAKUEN QUES†-福大蒸餃館


本日の1軒目は宿の近くにある福大蒸餃館。その名の通り、蒸餃子で有名な店っすね。



まだ午後5時ぐらいだってのに、店内は大勢の客で混み合っていた。おおっ、こりゃ期待できるんじゃないの?


RAKUEN QUES†-酸辣湯

辣湯 30元(1元=約2.9円)




餃子以外に何か1品ということで、運び屋さんリクエストの酸辣湯を注文。なぜかあんまり酸っぱくなかったが、ゴマ油の香りが芳しく、なかなかおいしい酸辣湯であった。具は卵、豆腐、キクラゲ、タケノコなど。


RAKUEN QUES†-蒸餃

蒸餃 80元




続いて主役の蒸餃子のお出ましアル。10個で約240円。餃子の○将より安いね。



味も王○よりはるかにおいしい。小籠包風にスープの煮こごりを入れているのか、めちゃくちゃジュースィー。かぶりつけば、スープのセルフ口内発射と相成りもうす。



あっさりしてて、いくらでも喰えちゃいそうだなあ。味付けは薄めなんで、日本風に酢醤油やラー油で喰うといい感じ(中国本土では普通醤油は使わないのだ)。この前、北京で喰った水餃子ほどの感動はないが(別に比較する必要もないんだけど)、なかなかうまかった。暴飲暴食ツアー中でなければ間違いなくおかわりを所望していたな。


RAKUEN QUES†-三元號


宿にチェックインした後も、休む間もなく次のお店へ。訪れたのは寧夏路夜市近くの三元號。魯肉飯(ルーローファン)で有名な食堂っすね。


RAKUEN QUES†-魯肉飯

魯肉飯(小) 20元




魯肉飯(ルーローファン)っていうのは、台湾名物の豚そぼろかけご飯のことである。ちなみに魯肉飯にはホロホロ系とトロトロ系があるんだけど、ここのやつはホロホロ系っすね。八角の風味が主張する甘辛味のそぼろがたっぷりとのっかってます。



このそぼろは豚肉だけじゃなく干しエビとかエシャロット(台湾ではポピュラー)なんかと一緒に炒めてから、じっくり煮込んであるらしい。細かいことはよくわからんけど、確かにそのへんの魯肉飯とは一味違う深みのある味わい。しかも見た目よりもあっさりしてて、しつこくないんだな。茶碗1杯なんて余裕でペロリっす。



やっぱり魯肉飯はうまいね~。これで1杯約60円ってのは、どう考えても素晴らし過ぎるぜ。


RAKUEN QUES†-魚翅肉羹

魚翅肉羹(小) 50元




フカヒレと豚つみれのスープも注文。主役の他にはタケノコや椎茸、ぷるぷるムチムチした食感の魚の皮のようなものが入っている様子。



う~ん、ちょっと甘いなぁ・・・。苦手な味だ・・・。それはともかくとして、フカヒレどこに入ってたの?


RAKUEN QUES†-蒜泥白肉

蒜泥白肉 50元




茹で豚バラ肉のにんにくソースがけ。にんにくがガツンと効いたソースが茹でた豚バラ肉の薄切りと相性抜群!細切りのショウガといただいてもうまいっす。



だけど、これもちょっと甘いなぁ・・・。台湾ってこんなに甘い味付けが多かったっけ?


RAKUEN QUES†-青菜炒め

青菜炒め 30元




頼んでからすぐ運ばれてきたんで出来合いかと思ったが、火の通り具合も良く、シャキシャキした食感でうまい。中華の空芯菜炒めに外れなし!



上にかかってるソースは、たぶん蒜泥白肉と同じソース。おいしいんだけど、やっぱちょっと甘いんだよなぁ・・・。


RAKUEN QUES†-寧夏路夜市


まだだ、まだ終わらんよ!ということで、そろそろ腹も膨れていることであるが、すぐ近くの寧夏路夜市へ突撃!この夜市、一般的に旅行者が泊まるエリアからも歩いて行ける上に、実力派の屋台が集まってるってことで有名なんす。


RAKUEN QUES†-賴鶏蛋蚵仔煎


夜市って言ったらやっぱりこれだよね。蚵仔煎(カキのオムレツ)で有名な賴記蚵仔煎へ行ってみたぞい。


RAKUEN QUES†-蚵仔煎

鶏蛋蚵仔煎 60元




蚵仔煎とは言うなれば台湾風カキのオムレツってとこかな?卵とさつまいも粉を混ぜた生地に、指先程の大きさの小振りなカキをたっぷり入れて、鉄板で焼きあげた料理である。



さつまいも粉を使っているだけあって、生地はでんぷんたっぷりな感じでぷるっとした食感。そこにカキが小粒ながらしっかりと磯の風味を主張している。



・・・なんて言いつつ、見たまんまではあるが、やっぱりこの奇妙な色をしたソースの味が支配的なんだよな。このソース、味噌や豆板醤、ケチャップなんかで出来ているらしく、かなり甘い口当たり。お前も甘口か!って憤りたくもなるのだが、これはこれでなんだか許せる感じなんだな。「好き?」って聞かれれば答えに窮してしまうんだけど、かといって嫌いってわけでもない。そんな複雑に揺れる乙女心のように、煮え切らない態度を取らせる蚵仔煎。今回はもうこれで十分だけど、次回があったらまた喰ってもいいかな・・・。


RAKUEN QUES†-方家


お次は方家って屋台へ。いや、もういい加減腹一杯なんすけどね・・・。


RAKUEN QUES†-鶏肉飯

鶏肉飯 30元




台湾B級グルメ界のスーパースター魯肉飯と比べると、どうしても地味で目立たない存在の鶏肉飯。しかしこいつがなかなかやりおるんですわ。一見ぱっとしない風采なんだけど、実は一番仕事をわかってる窓際のおっさんみたいな実力派なんである。



もうね、運ばれてきた段階で、焦がしネギの香ばすぃ匂いがぶわっと鼻孔をくすぐってくるんだよな~。これだけでも間違いなくうまいだろって感じなのだが、喰ってみたらまたこれが結構なお味なんですわ。一口目から明確にうまいと思えるような強烈なインパクトある味わい!こりゃたまらんわ!



淡白でさっぱりした味の蒸し鶏に香ばしいタレが絡んで、ご飯がススムくんなんてもんじゃねー!ただ、意外と脂分も多めなんで、その分飽きが来るのも早いかな。大盛だと終盤クドくなってくると思し、茶碗1杯ぐらいの量がベストだと思う。


RAKUEN QUES†-菱角


もう完全に腹一杯なんすけど菱角(ひしのみ)の試食をしてみた。甘くない栗みたいな味。塩をちょろっとかけると結構いける。


RAKUEN QUES†-愛玉子屋台


愛玉子(オーギョーチー)もいっとくか。これ、愛玉子っていう台湾原産の果物のゼリーにレモンシロップをかけたもので、さっぱりしててうまかったっす。食休みのデザートにいいね。


RAKUEN QUES†-金色三麦


ラストは日本のビアフェスでも受賞歴がある、金色三麦のクラフトビールを飲んで終了。残念ながら店内が暗過ぎたんで写真はないっす。




2日目は最強の朝食メニューからスタート!豆乳で始まる朝ってステキやん?

ほいじゃまた。

いやんしぼ~北京の膨満感~4日目


RAKUEN QUES†-前門

宿があった前門のあたり。




本日を持って今回の北京食い倒れの旅も終わり。残念至極であるが、帰りの便の出発時刻が午後3時過ぎなので、昼飯をゆっくり喰えるのが救い。


RAKUEN QUES†-夜の大柵欄街

前門近くの大柵欄街。宿から徒歩1分。




頑張ればあと二食ぐらいは喰えそうだが、昨晩のアワビ鍋でやりきった感もあり。となれば腹をペコペコに空かせて、一食に全力投球というのも悪くない。もう相棒もいないので、1人で完食しなきゃならんしねぇ。


RAKUEN QUES†-餡老満


ということで北京ラストの食事に向かったのは、餃子で有名な餡老満。張自忠路駅から大通りを少し南下すると左手に見えてきます。


RAKUEN QUES†-醤油炒飯

醤油炒飯 12元




日本風にチャーハン餃子定食を所望。主食だらけになるんだが、まあそれもまた男らしくてよし。



軽くどんぶり一杯分はある大盛チャーハンは見るからに醤油味。潔いまでのあからさまな醤油色がお下品でステキである。



でもコレがなかなかうまかったんだよなー。「炊き込みご飯です」って言われたら「そうなんすか」と納得してしまうぐらいに油っ気控え目のチャーハンなんだけど、ご飯はしっかりパラパラしているし、飯粒もパサつくことなくシットリふっくら。加熱された醤油の味が香ばしくて、思わずガッツリいってしまいましたわ。


RAKUEN QUES†-老満餃子

老満餃子×2 14元




チャーハンも良かったが、メインの餃子がそれ以上にウマかった!水餃子なんて日本でほとんど喰ったことがないし、中国でももっぱらテキトーな安食堂でしか喰ったことがないんでアレだが、今まで喰った水餃子の中で間違いなく一番ウマいと断言できる逸品!一つ一つがでっぷりと肥え太っているので全部喰いきれるのか不安だったが、そんな不安は一つ喰ったらどこかへ飛んで行ってしまった。



とにかくツルツルで滑らかな皮が絶品!ちょっと箸でつかみづらいぐらいのツルツル具合で、噛めばモチっとした食感!このツルモチの皮のおかげで、でっぷりした餃子がスイスイ胃袋に収まってしまう!


RAKUEN QUES†-喰いかけ

喰いかけ写真にて御免




でっぷりとした餃子の中には餡がパンパンに詰まっていて、これがまたたまらんウマさ!たぶんスープの煮こごりを入れてるんだろう。途轍もなくジュースィーな餡ですわ!



餡の中には豚挽肉以外にプリッとしたエビ、フワフワの卵、ニラなんかが入っていて、味、食感ともに文句なし!特にニラは日本のと違って、独特のクセよりも甘味が際立っててウマい!黒酢や辣椒を駆使し、疾風怒濤の勢いで完食!



あ~、こんなこと書いてたらまた喰いたくなってしまったわ・・・。




これにて今回の旅は終了!このブログを更新している現在、中国では反日デモという名の暴動でえらいことになっているが、当時の北京は平穏そのもの。出会った人々も、ほとんど感じの良い人々でしたわ。



現在、多大な被害を被っている日系企業の方々やとばっちりを喰らってる中国人については気の毒だと思うけど、この暴動に確実に含まれている(それも多分に)反政府気運がどんどん膨らんでいくことを望む。



日本はこんなチンピラまがいの軍国主義的独裁国家の恫喝や脅迫に屈するべからず。

ほいじゃまた。

いやしんぼ~北京の膨満感~3日目後半戦


RAKUEN QUES†-礼拝寺

牛街にある礼拝寺。こんな中華風ななりだけど、立派なイスラームのモスクである。




牛街で絶品スウィーツに舌鼓と、ついでにモスクで柏手を打った後は、タクシーで地下鉄車公庄駅あたりまで出る。次なる目的地は中国の西の果て、新疆ウイグル自治区の料理を出す新疆飯庄というレストランである。


RAKUEN QUES†-新疆飯庄


新疆飯庄はウルムチ市政府お墨付きのレストランらしい。ここなら本場ウイグルの味が期待できそうだなー。


RAKUEN QUES†-過油肉拌麺

過油肉拌麺 18元




ウイグル料理といえばやっぱりコレ!日本での知名度はイマイチだけど、実際のところ中国最強・・・いや、世界でもトップクラスの麺料理と自信を持って断言できる、ヌードル界のスーパースター、ラグマン様のお出ましよ!ちなみにこのラグマン、中国語では拌麺(混ぜ麺)って言いまする。以後、お見知り置きを。



さてこのラグマン、どんな料理かっていうと、見た目のまんまトマト味のうどんを想像してもらえば、さほど間違いはないと思われる。茹で揚げられた後、遅滞なく冷水でビシッと締められた手延べ麺の上に、肉(主に羊肉)とトマトなどの野菜を炒めたアツアツの具をぶっかけていただきます。



注文してから割合すぐ出てきたので、「こりゃ茹で置き麺か?」と気色ばむおっさん2人であったが、ひとたび麺を啜ればニッコリえびす顔。本場では並のレベルの麺だと思われるが、ムニムニ&ビヨ~ンというコシと伸びはこれぞラグマン!やっぱりラグマンはウマいなあ!



ここのラグマンは花椒(花山椒)が効いていて、トマトの味と風味が強いラグマンだった。本場で何度も喰ったことあるけど、ここまで花椒とトマト味が効いたラグマンは初めてかも。個人的にはちょっと変わり種な印象。



ともあれ麺も肉も野菜もたっぷりでボリューミーな1品!やっぱりラグマンは完全栄養食やで(持論)!


RAKUEN QUES†-烤羊肉串

烤羊肉串 1本4元




ウイグル料理といったらやっぱりこのカワプ(羊肉の串焼き)も外せないでしょう!クミンや唐辛子主体のスパイスの香りがたまらないんだよなー!普段苦手としている羊肉の臭味が完全に旨味に化けているぜ!ワォ!スパイス☆マジック!



ただこういう料理って、目の前で直に焼いてもらって、焼き上った端からガツガツ喰らってこその料理だよな~。そのへんのライブ感が欠けている点で、若干テンションが上がらない。



どうでもいいけどこの料理って、どこで喰っても肉が4段で、3段目が脂身になっとるね。なんか意味あんのかなあ?


RAKUEN QUES†-踊るおっさん


宿へ戻る途中、中国人のダンス集団を発見。興奮した運び屋さんがヘンな踊りを披露すると、まわりの観客が大爆笑で写真撮影しまくりワロタ。



羊臭いゲップを放ちつつ一度宿へ戻った後は、食休み&マッサージと完全に昨日と同じようなコース。さあ、晩飯を喰らう準備が整いましたよっと。


RAKUEN QUES†-銀灘金湯


明日の午前1時過ぎの飛行機でエジプトへ向かう運び屋さんにとっては、これが北京最後の食事。ということで、今晩のメニューは豪勢にアワビ鍋と洒落込んでみた。



店は四惠っていう北京南東の高級なエリアにある銀灘金湯。住所見せるだけでタクシーの運ちゃんがわかってくれるか心配だったがそれも杞憂に終わり、30分ぐらい高速をぶっ飛ばして無事到着。さてさて、ヨダレがずびびっと湧いてきましたよ。


RAKUEN QUES†-タレと薬味


アワビ鍋のつけだれ。はしたなくもペロッと舐めてみたところ、コレが絶品!甘辛味の中に深い味わいのある見事なタレだなあ!好みで輪切りの唐辛子やみじん切りのネギやセロリを加えていただきマッスル。



写真から外れてしまっているが、この他に辣醤(ラージャン)っていう辛味だれもある。こいつが辣醤っていうだけあって、普段よく目にする辣椒(ラージャオ)とは違って、辛いだけでなく濃厚かつ複雑な旨味があってウマい!



タレを舐めただけで、この店は間違いないなって確信してしまう。そんなウマいタレであった。


RAKUEN QUES†-お通し


鍋が来るまでこのお通し3種とビールでしのぐ。花椒の効いた漬物に押し豆腐の和えものなど、どれもなかなかいけまする。


RAKUEN QUES†-アワビ鍋


そうこうしていると主役の鍋が登場!鮑汁滋補鍋って言うだけあって、クコの実やナツメ、ネギがぷかりと浮かび、いかにも体に良さそう。


RAKUEN QUES†-スープ


まずはスープから。キレイに白濁したスープはアワビベースとの触れ込みだったが、真先に香り立つのは鶏の香り。鶏白湯ベースのスープっすね。



細かいことはよくわからんが、そこにアワビとか色々入ってるんだろう。しかしレンゲで一口いただけば、そういう瑣末なことはどうでもよくなってしまう。



どこまでも滋味深く、奥行きのある味わい。まったりとした口当たりながら、さっぱりといただける。個人的には全く気にならないクセが少しあるんだけど、セロリのみじん切りを入れるとそのクセも柔らかくなって、一層おいしく飲める。いや、これはうまいなあ・・・。


RAKUEN QUES†-アワビ


一発目はやっぱりコレ!アワビで決まりっしょ!鍋はスタッフの女鍋奉行が全部取り仕切ってくれます。基本的に1種類ずつ具をいただいていくというスタイル。



うはぁ、うんめぇぇぇ~~!!



ムッチリ柔らかな食感がたまんねぇよぉぉ~~!!



噛めば噛むほどアワビの旨味が口の中に広がって、これはちょっと堪えられないウマさですわ!!



例え目の前に餓死寸前の人間が倒れていたとしても、コレだけは絶対にやらねー!と思える程ウマい!



あ~、生きてて良かったなぁ~!


RAKUEN QUES†-キヌガサタケ


次はキノコの女王キヌガサタケ!



コイツもうまいなぁ!!まるでスポンジみたいにスープを吸ってて(高性能紙オムツ並に吸うんで、どっぷりタレにつけた運び屋さんが叱られたほど)、それがタレの甘辛味と合わさって、何とも言えない美味を醸し出しているぞ!!



気泡のような無数の穴が開いた表面は独特の舌触り。シャクシャクとした軽い食感で、ついつい繰り返し口に運んでしまうわ!


RAKUEN QUES†-肉団子


肉団子も出色のデキ!フワフワ柔らかな中に、細かく刻まれたレンコンのシャキシャキ感が絶妙の取り合わせ!!


RAKUEN QUES†-マツタケとタケノコ


続いては細身のタケノコのようなものと、キノコの王者マツタケ!



サクサクしたタケノコはまるで日頃の不摂生で汚れた血が、浄化されていくかのような爽やかさ。マツタケは乾燥マツタケを戻したやつだろうなあ。香りはマツタケそのものだけど、食感がへにょ過ぎ。


RAKUEN QUES†-鳩毛菜


鳩毛菜っていう中国野菜。ただの菜っ葉と侮るなかれ。女鍋奉行が勧めてくれただけあって、シャキシャキしててほのかに甘みがあってウマい!もう腹もパンパンなんだけど、これはサラッと喰えてしまった。


RAKUEN QUES†-ワンタン


シメはワンタン!これも何の変哲もないワンタンなんだけど、メチャクチャウマかったなぁ~!胃まで滑り落ちていくかのようなツルツルピロピロした皮がたまらない!中身の肉餡も当然のようにウマい!




いや~、銀灘金湯のアワビ鍋はマジでうまかった・・・。ここは確実にリピート決定だなぁ。ちなみにお勘定は、腹一杯になるまで飲んで喰って1人213元。やっぱりどんだけ喰っても日本のしょぼい居酒屋以下のお値段ってのがたまらんなー。これだけのモノを喰わせてもらってこの値段ってのが本当にこたえられない。北京食い倒れ最高バイッ!




北京食い倒れ旅も次回でおしまい!

ほいじゃまた。

いやしんぼ~北京の膨満感~3日目前半戦


RAKUEN QUES†-マンコーヒー

上流階級や外国人御用達の漫珈琲。コーヒー1杯30元ぐらい。そのへんの小汚い食堂で、麺料理が5~6杯喰えるお値段。




本日も朝遅めの出陣。まずは朝ラーを決め込むべく、広渠門橋近くの飛天大廈っていう立派なホテルの3階にあるレストランへ。


RAKUEN QUES†-清湯牛肉面

清湯牛肉面(中碗) 22元




いただいたのは、中国全土で大人気の甘粛省名物、牛肉面。麺は手延べで、いわゆる拉面(ラーミェン)ってやつっすね。出来損ないのうどんやきしめんみたいな麺料理が多い中国で、日本人にとってのラーメンのイメージに一番近いのが恐らくこの牛肉面だ。



そんな牛肉面の中でもここの麺は北京でも最強クラスとの評判である。確かに黄金色にスッキリと澄んだスープと流れるように鎮座する麺はことのほか美しく、私の食欲をBING☆BING刺激してくれよるわ。



スープの表面には結構多めに油が浮かんでいて、すこし舌に障るなーという感じなのだが、この油膜のおかげかスープはいつまでもアッツアツ。熱過ぎて喰べるのに難儀するくらいだ。



黄金色に輝く透通ったスープは、旨味たっぷり。化学調味料の嫌味な感じはなく、スッキリしているのにコクがあるってやつだ。牛骨や野菜、香辛料などを丁寧に煮込んだんだろうなぁ。



スープもいいんだけど、一番の驚きはやっぱり麺っすね。手延べの宿命で1本1本が長すぎて絡み合って喰いづらいのが難点だけど、この麺の舌触りの滑らかさといったら驚愕もんである。こりゃあ、まるで天女の髪の毛やないか(触ったことないけど)!日本人がイメージするラーメンの麺と比べるとあんまりコシがないけど、それでもモチっとした食感があって嫌な風味もなく純粋無垢な味でうまいっ!



舌や口腔内をツルツルと優しく撫でていくこの感覚は、日本のラーメン屋ではまず味わえませんぞ!麺好き野郎のメンズは是非一度お試しあれ(女性も是非)!


RAKUEN QUES†-北京大董烤鴨店


ラーメン1杯で腹が膨れるような我々ではない。むしろ胃袋が活性化されたぐらいである。ということで、お次はシャレオツ空間でいただく北京ダックで有名な北京大董烤鴨店へ。なんでも北京ダック界では「東の大董、西の九花山」っていって、この大董はシャレオツなくせに東の横綱でもあるらしいよ。


RAKUEN QUES†-あずきバー


とりあえず北京ダックとつまみを頼んで待ちぼうけていたら、なんだかフレンチに悪影響を受けたような気取り狂った盛り付けで、わけのわからんものが運ばれてきましたよ。サービスかね?



棒がぶっ刺さった黒っぽい円柱状のものの上に、千切りの謎の物体が載っております。なんだコレ?果たして答えは・・・・・・



あずきバーでした。なぜに?



まあなんでもいいけど、井村屋のあずきバーの方が数段うまかった。ちなみに上に乗っている細長いのは金柑だかなんだか柑橘系の皮の蜜漬けみたいなやつね。


RAKUEN QUES†-咸水鴨肝


真打の前のおつまみに注文したのがこの咸水鴨肝。ダックの肝臓の塩水漬けである。



またもや気取り狂った盛り付けで気勢が削がれたが、ところがどっこいコイツが激ウマだった!本当にダックの肝臓を塩水で漬けただけ?って疑問に思う程に、豊穣で洗練された極上のレバーペーストのような味!舌と上顎で潰した時のネットリ、マッタリした舌触りがたまらん!



けど、2人でこんなに喰えねーよ・・・。そんなに量を欲するような料理じゃないんだよなあ・・・。


RAKUEN QUES†-目の前でカット


よっ、待ってました!いよいよ北京ダックの登場っす!スタッフが手際よくダックを解体していく様を、指をくわえながら待つおっさん2人である。


RAKUEN QUES†-タレと薬味


ダックが解体されている隙に、薬味のチェック。左上から時計回りに、きゅうりのキューちゃんとカブの漬物、きゅうりの千切り、メロンの千切り、すりおろしニンニク、ザラメ、甜面醤、ネギの千切り。随分と盛り沢山だけど、結局きゅうりとネギ、甜面醤に時々にんにくというベタな組み合わせに落ち着く保守的な私。


RAKUEN QUES†-主食類


ダックを包むのは奥の薄餅と手前のスカスカしたパンのようなもの。前に北京ダックを喰ったのが約3年前なので参考にはならんだろうが、この薄餅がさすが名店だけはあるなというシロモノ。薄々のクセにひっついた薄餅同士を乱暴にひっぺがしても、全然破れないぐらいのモチっとした弾力と伸びのある食感がすごい。あ、ちなみにスカスカしたパンみたいなやつはどうでもいいような味だった。


RAKUEN QUES†-北京烤鴨


満を持して北京ダック様の登場。貧乏人どもめ、ひれ伏すがよいわ!



・・・って物語っているような、高貴で堂々としたルックスっすね。思わず発情した雄犬みたいな勢いでむしゃぶりつきたいところではあるが、まずは皮の部分にザラメをつけて喰らうのが大董流らしい。



ということでおっさん2人もそうやって喰ってみたわけだが、思わず2人して無言で顔を見合わせてしまうような微妙な味・・・。確かにザラメをつけた皮は口の中でシュ~っと溶けていくような具合なんだけど、はっきり言って「だから?」という感じなのだな。もともと麦芽から作った蜜(だったっけ?)を塗りたくって焼いただけで、取り立てて味付けを施していないダックである。シュ~っと口の中で溶ける食感はまあ評価するけど(本音を言えば、それですら「だから?」って感じなのだが)、ザラメをつけただけでウマいはずがないのだ。



微妙なセレモニーを終えたら薄餅にガッツリ肉を載せて、薬味も載せて、甜面醤も塗って・・・、こうやって巻いて・・・



ウマイ!



チャーラッチャラー(ねるねるねるね風に)!



・・・となるかと思ったんだが、あれ?それほど感動がないな・・・。確かにウマいことはウマいんだけど・・・。なんでだろ。試しにダックだけ喰ってみるか。



う~む、なるほど。ここのダックって脂分をかなり抑えていることでも有名なんだけど、そのせいかなあ?皮がサクサクって言えば聞こえがいいんだけど、この食感はスカスカとも言えるような・・・。肉も若干ジュースィーさと味が抜けているような気が・・・。



個人的にはもっと脂分もあってジュースィーでパワフルな北京ダックの方が好みなんだなあということがよくわかった。溢れ出る肉汁と滲み出す脂キボンヌ。脂分とかカロリーとか気にしないといけないお年頃なんだけど、北京ダック喰ってる時点でそんな瑣末なことは眼中にないわ!


RAKUEN QUES†-鴨湯


北京ダックについてくる鴨湯。鴨ガラ白湯スープ?なんだかぼんやりした味でイマイチ。


RAKUEN QUES†-杏仁豆腐


食後のサービスの杏仁豆腐。ミント風味でフツーにウマい。



こんだけ喰って酒も飲んで1人200元くらい?ダックが1羽238元だったんで結構いっちゃったが、日本で喰うこと考えたらかなり安いよね。


RAKUEN QUES†-奶酪魏


食後はイスラーム街である牛街へ。2日目の前半戦でも喰った奶酪の名店「奶酪魏」でスウィーツな午後。


RAKUEN QUES†-宮廷奶酪

宮廷奶酪 10元




文宇奶酪のやつは杏仁豆腐みたいなふるふるした食感の薄味のミルクプリンみたいな感じだったけど、こっちは全くの別モン!表面はむっちりしてて、中はプルプル!味もこちらの方が発酵が進んでて、まるでミルクとクリームチーズが混じったような風味だ!文宇奶酪のものより数段深い味わいである。こりゃ、たまらんなー!そりゃ、運び屋さんだって、ついついおかわりしちゃうよな。




今度北京ダック喰う時は、西の横綱か老舗系に行ってみようかと思いましたわ。シャレオツ系はもういいや。



次回はシルクロードの味と禁断の超絶美味なる鍋料理が登場!

ほいじゃまた。