20代 ~唐田えりかは珍しくない?~ | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

とある物語。

 

 

 

 

 

 

 

今までの仕事場で心の支えになってくれていた方々が

この春、古巣を離れて新生活を始めることになりました。

 

一生の別れではないけれど、そんな彼らと思い出話をして

これからの活動を応援しようと、8人ほどで集まって

送別会を開くことになりました。

 

50代1名、40代が5名、30代が1名、20代が1名。 

申し訳ないことに幹事業務は、一番年上である女性が

細かにやってくれて、感謝感謝。

気遣いの人なので、心配ないぐらい

ポンポンと決めていってくれていました。

 

40代が取り囲む席の片隅にいた20代の女性。

現在、同じ会社に彼氏がいて、交際2年。

会社にも知らない人がいなく(彼女が公にしているそう)

結婚したいそうです。周囲固めタイプですね。

 

それを聞いて、40代の皆さんは

「もうあと2年ぐらい遊んでから結婚したほうがいい」

と、アドバイスをします。もう少し、人生設計をちゃんとしてから

したほうが互いのため…といった在り来たりの話をしてました。

 

すると、彼女は小声でこういいました。

「そういう時代じゃないんで、今は」

 

…ほぉ。

すいませんね、時代遅れなアドバイスをして。

 

まぁ、まぁ、ね。そこで気分を損ねたりしないのが40代です。

大人ですから。

 

引き続き、楽しい宴をしていたのですが、

みんな自然と、主役二人に話を振って盛り上げていく、

見えないチームワークのようなものが漂っていたんですが

20代女子が所々で、「私の場合はこうです…」

「でも、私は~」と、ボールを奪っていくのです。

おっと?主役ドロボーか?

 

まぁ、仕方ない。人生経験がそもそもに浅いのだから、

こういった職場の飲み会の回し方などは、今後の人生で

是非学んでいっていただけばと…と、宴の続きは二次会へ。

 

キャッシュオンスタイルの近くのバーに移動した私たち。

うまく8人で席につける大テーブルが空いていて、

そこで軽く、終電までの時間をつぶすことになりました。

 

食べ物も飲み物も一通りそろったぐらいのタイミングで

ふと気が付くと、席には、外国人男性が一人加わっていて、

9人になっています。

あれ?誰?

 

どうやら、20代女子がナンパされたようで、

「こちらの方も加わっていいですかね?」と連れてきた様子。

 

ん?

 

職場の送別会に、ナンパしてきた外国人を投入するの?

それでも、最初のうちは、どこから来たのか、とか

何をやっているんだ、とか、新参者のほうにも気を使ってましたが

次第に、外国人のBくんは、もう隣の20代女子しか見てないし、

肩に手まわしているし、顔近づけてキャッキャしてるし、

連絡先交換しているし………いやいやいや。

 

すると次第に、幹事も務めた一番年上の女性が、酒も入って

「ふぅぅぅぅうーーーーー!!!!ふぅううううううーーー」と

叫び出しました。

冷やかしのソレではなく、Who?のほうのフーです。

(ちなみに彼女は、本当は英語がペラペラです)

そりゃそうです。送別会の開催を決めて、

いろいろと計画を立ててくださっていたのは、この方です。

普段、本当にお上品なお姉さまですが、

「誰だよ…誰なんだよムキーッ(大声で)ふぅぅぅぅうう!!!!メラメラ

と荒れ始めました。

その隣で爆笑していた別な女性……それが私です。

 

結局、もう二人ほど、英語ペラペラな人がおりまして、

その方々が、優しく「仲間のお別れパーティーなので、

遠慮してもらえる?」とお伝えして、帰しましたが

それでも見つめあう、外国人Bくんと20代女子。

荒ぶる40代と50代。

 

ここで登場するのが、飲み会カッター、な私。

どんな状況でも、自分が飽きてきたら勝手に店を出ます。

「じゃ、もうお開きということで」の言葉とともに

店をあとにしたのでした。

 

 

 

遊んでいたいからと結婚を遅らせるのは時代遅れで、

結婚しつつ遊びたい、というのが20代というなら

「そういう時代じゃない」今の時代は、別に知らなくていいっす。

迷惑だけはかけないでほしい。

人の努力を踏みにじらないぐらいの空気は読め。

 

私は知らなくていいから、同じ会社の彼氏さんは

彼女の素性を知っててほしい、かな(笑)。