映画「さよならテレビ」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

一年ぐらい前だっただろうか、

映画やらの情報を交換する職場の知人から

「あれ面白いよ、探してみ?」と言われて、

You tubeなど、ずーーーっと探したけど

動画がどこにも見つからず…だった作品がコレ。

 

2018年9月に東海テレビ開局60周年記念番組として
東海地方限定で放送されたドキュメンタリー番組に

40分以上のシーンを追加。

現在のテレビの現場で何が起こっているのかを探った

ドキュメンタリー。潤沢な広告収入を背景に、

情報や娯楽を提供し続けた民間放送。
しかし、テレビがお茶の間の主役だった時代は過去のものとなり
テレビを持たない若者も珍しくなくなってしまった。
マスメディアの頂点に君臨していたテレビが「マスゴミ」とまで
揶揄されるようになったのは、市民社会が成熟したのか、
それともテレビというメディア自体が凋落したのか。
テレビの現場で何が起きているのかを探るため、
自社の報道部にカメラを入れ、現場の生の姿を追っていく。

 



2019年製作/109分/G/日本
配給:東海テレビ放送

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まだ公開が始まったばかりなので、以下のネタバレを読まず

映画館に行くのをオススメします。以下、偏っているので。

 



監督:土方(つちに、)宏史
プロデューサー:阿武野勝彦

撮影:中根芳樹
音声:枌本昇
音響効果:久保田吉根
TK:河合舞
編集:高見順
音楽:和田貴史
音楽プロデューサー:岡田こずえ

--------------備忘録---------------

平日のお休みに観に行った。

都内はまだ単館のみで、なおかつ予約不可の映画館。
(少しずつ公開館は拡大中)小さい映画館ではあったものの

平日の朝イチにしたらなかなかの混み具合。

前評判は聞いていたので、なんとなくの中身はわかっていた。

始まると冒頭からの「報道あるある」の連発に、

あれ?私今日、休みのはずなのに…職場にいるのか??

みたいな違和感を覚える。あれ、不思議。


あー、いるいる。こういう人、いるよねぇ…
そうそう、こういう言い方するのがムカつくんだよ…
2年で前職辞めた(同業内の転職)って、

なかなかやばいと思うんだけど、よく採用したな…
と、仕事場モードのいやーな奴的つぶやきを心の中で

繰り返しながら、そしてそれを楽しみながら見ていた。

(楽しみが段々、苦みに変わっていくんだけどね)


以下、覚書。
・「働き方改革」を報じるスタッフ自身が、労働時間がやばい。
・非正規(派遣)とそうでない局本体の社員の考えの違い

(今回の映画では、非正規の人たちしか描いていない)
・許可も取らずに撮影するな、と怒る報道「局」員
・契約の打ち切りを「卒業」と表現
・好きなアイドルに「メディアで仕事している」という肩書をアピール
・登場人物ワタナベくんのTVAから東海テレビ、TVOへという

転職っぷり。

・数字、数字、グルメ、順位、数字(視聴率の話)

・社会見学の小学生たちに対する聞こえのいい

マスコミの役割説明
・世間の反応に委縮して浅いことしかできないキャスター
・弱いロボットの研究者の「不完全のほうが人間らしくて

いいじゃない」(ニュアンス)は、名言。
・結論ありきで取材に出され、現実が違い戸惑う現場スタッフ
・原稿システムはおなじもの
・是非ネタ、って。
・「権力の監視」って。
・ほんと、ドキュメンタリーは現実なのか

観終わった感じは、「すっきり」が半分。
これは、私だけが思うモヤモヤじゃないんだ。

どこの会社でも起きているんだ、という気持ちを、

表現してもらうことで少し整理できたような、そんな気持ち。
整理はしていないけど、共有はできた、というのが近いのか。

そして、残り半分の気持ちは「あざとい」というのか

「エグい」というのか…。
やっぱ最低だと思うんだけど?と思うのと、

そう思わせる作りをして成功した事例というのかな。

なんかうまく表現できない。

フワッとした撮影に対する、フワッとした答えがそれか。
 

以下の方々のコラムも参考に…
https://france-chebunbun.com/2020/01/04/
https://dot.asahi.com/dot/2019121600012.html?page=1

 

Y新聞。

 

 

最後に映画館「ポレポレ東中野」の覚書。

多分、十数年前に一度お邪魔している。が、確か舞台挨拶?

みたいな感じだったので、並んで取った記憶はあまりない。

 

最初の上映の20分前からその日の上映分の整理券配布。

初回の方はそのまま(ってことだったんだと思う)

地下で代金の支払いとともに入場。

席によっては、座布団などで調節したほうが良いところも。

 

「座席も1席ずつ間隔をあけて設置されている」との

前評判を見ていったんだけど、あまり感じなかったかな(笑)。

客席の前後感覚は、足を組めなくはないけど、

組んだら解けない、ぐらいの広さ。

人が前を通るなら立たなくてはいけない間隔。

 

前の人との頭かぶりはあまり気にならなかった。

落ち着いてみられる感じはあるけど、

整理券は大変だよねぇ…やっぱり。