テオについて2~里親探しと、愛犬家との出会い | ぽや♪すみ(旧「おみちょり♪通信/おみ♪てお」)
まずは里親希望者を探さなければなりません。

最初は地元の譲渡会などをネットで検索してみました。
しかし、保健所や野良犬などの保護犬が主で、飼い犬の里親という選択肢はなかなか見つかりませんでした。
その中でいくつか見つけたのが。


です。

里親マーケットがどのような感じになっているのかは全く分かりませんが、里親募集サイトを見てまず気になったのは「里親詐欺」「悪質利用者」などという単語が紹介されていたことです。
こんな悪い人がいる、あんな悪い人がいる、などと強く注意を促す文章を見ると、緊張が高まります。

たとえば、温厚な家族を装って接近し、虐待目的で引き取っていじめたり、やはり愛犬家を装って接近し、製薬会社や研究所などへの転売目的で引き取って売り飛ばしたりする、などという
行為を繰り返している者たちがいるようです。

もしテオがそのような悪者の犠牲になってしまうようなことがあってはたまりません。
恐怖心がつのります。

でも、思い切って掲載することにしました。

今までお世話になった動物病院や、トリマーさんの顔も思いつきます。
近所のお知り合いの方の顔も思い浮かびます。
(テオが里親に出されたと聞いたら、さみしい思いをさせてしまうだろう)

しかし、事ここに至っては、なるべく多くの引き合いがあったほうがいいと思いましたので、トリマーさんがカットした直後で一番イケメンに取れている写真をサムネイルに使用しました。

 一件も引き合いがなかったら、最悪保健所になってしまう。
 それだけは避けたい。

その一心でした。
今の我が家よりは犬にとって過ごしやすいところばかりだろう。

はたして、とんでもない数の募集が来ることになります。

おそるおそる出した里親募集。
一日で何と30通以上の引き合いがありました。
どの方も、怪しそうな感じはなく、誠実そうに見えました。

その中になんと、私と同市内の愛犬家の方がいました!
掲載後それこそ数時間ではないでしょうか。
何かのご縁を感じました。おそらく子犬が欲しくてアンテナを張っていたのでしょう。

ふと「里親詐欺」等の単語が心配になりましたが、そもそも犬を転売したり虐待しようとしている人が、そんな近くの方から犬を手に入れようとは考えないと思います。

また、このような里親で犬を飼いたい方は、犬になれている可能性が高いとも考えられます。
ドイツやスイスのように、ティアハイムが充実していて初心者はそこから犬を譲り受けて飼うことが多い、というような文化が日本にはないので、初心者はたいていペットショップの子犬から飼おうとします。
もちろん私もそうでした。
そこでトイレのしつけ、社会化その他でたいへんな苦労を重ねることになります。

逆に里親希望の方は、その辺は慣れているというか、犬が落ち着いていることを見越して里親に応募されると思うので、少なくとも私よりはベテランさんぞろいだと思われます。

(この人はいい人かもしれない)

しかし、そんな風に思っているうちに、次から次へと引きもきらずにメッセージが届きます。
もう個人の処理能力を大幅に超えています。
うれしい悲鳴ではありますが、まず県外の方をお断りして、その後で結局県内のご新規の方もお断りして、みたいな感じで、まずは一番近距離の、市内の方に連絡を取り、見に来ていただくことにいたしました。

もちろん常陽リビングも、すぐ取り下げました。