遥かなる勝利へ | Untitled


遥かなる勝利へ(’11)ロシア国旗

監督:ニキータ・ミハルコフ


『太陽に灼かれて』 から16年・・・・・

『戦火のナージャ』 に続き、壮大なる戦争三部作の最終章。

続編を作ること自体どうなのよ? というのは、まあ置いといて(笑)

これだけ長い時間かけられると、思い入れも強くなります。 



第二次大戦下、ロシア革命の英雄でありながら政治犯の汚名を着せられた

コトフ(ニキータ・ミハルコフ)は、懲罰部隊の一兵卒として前線に立たされていた。

そんなコトフの前に深い因縁で結ばれたドミートリ(オレグ・メンシコフ)が現れ

すでにこの世を去ったと思われたコトフの元妻マルーシャ(ヴィクトリア・トルストガノワ)が

生きているという事実を告げる。一方、父コトフとの再会を願い続ける

娘のナージャ(ナージャ・ミハルコフ)は、従軍看護師として戦場を駆け回っていたが……。



第一作目で主人公は死んだはずなのに、なぜか生きていて続編が作られたわけですから

少々、強引にも思えるストーリーに動じてはいけません(笑)

コトフだけじゃなく、嫁も生きていたんかいっ。

そして、一歩間違えば戦争コントにもなりえる(爆) 

喜劇と悲劇は表裏一体だと言いますが・・・・ 

ユーモアとシリアスの境界線ギリギリのところで見せるところは、やはりミハルコフ。

ロシア特有のおおらかさというか、大笑いしながらも、ちょっと切なくなってしまう。



要所要所に 『太陽に灼かれて』 のシーンを挟み込んでいて

コトフと幼いナージャが小船で川を下るあの名シーンとか、あれズルいです。

あのシーン見せられたら、どうしたって感傷的になってしまいます。

そんな長きにわたった戦争スペクタルをどう締めくくるのかと思ったら

尋常ではない数のエキストラでドイツ軍の要塞に挑む圧巻のクライマックス。

このクライマックスがまた、映画史上最強のご都合主義? それはないでしょ。

でもいいんです。 死んだ人を死んでなかったことにして映画作ったんだから、もう何でもアリ(笑)



→ ニキータ・ミハルコフ監督作品


生きること、愛することを諦めない──
『太陽に灼かれて』『戦火のナージャ』に続く、世界的巨匠ニキータ・ミハルコフの集大成!
遥かなる勝利へ [DVD]/ニキータ・ミハルコフ,オレグ・メンシコフ,ナージャ・ミハルコワ

¥4,298
Amazon.co.jp