太陽に灼かれて(’94)
監督は、製作・脚本・主演も兼ねた、ニキータ・ミハルコフ
観たくても観れなかった映画がやっと観れました。
続編である 『戦火のナージャ』 の公開に合わせてのDVD化のようです。
その美しい映像の行間で、多くのことを語っているかのよう。
1,936年のソ連、スターリンが独裁体制を強化中。
革命の英雄であったコトフ(ニキータ・ミハルコフ)は
妻マル-シャ(インゲポルガ・タプコウナイテ)、娘ナージャ(ナージャ・ミハルコフ)
とモスクワ郊外の別荘で幸せに暮らしていた。
ある日、ドミトリ(オレグ・メーシコフ)という男がやって来る。
この男は、何か訳ありの人物で、やって来たのはある目的が・・・・
美しい風景や白を基調とした優雅な衣装や建物・・・・
お茶を飲んだり、ピアノを弾いたり
昼下がりの描き方が穏やかで美しい。
コトフと娘ナージャ(実の父娘)がボートに乗っているシーンは
もう、たまらなくなってきますね。
幸福感あふれる素敵なシーンです。
微妙な心の動きを表すシーンも印象的で
奥さんのマル-シャが持つグラス、そして彼女の手首
カタカタ震えるコーヒーカップ
ガズマスクを被ったままピアノを弾くドミトリ
ニキータ・ミハルコフ監督の実娘であるナージャが可愛すぎます。
無垢であどけないナージャの存在が、その後の悲しい結末を余計に引き立たせてしまいます。
終盤の、お父さんと 「う~~~」 をどっちが長く言えるかゲームは
史上最も切ないゲームであることな間違いないでしょう。
「私は2回できるの。まだ小さいから」
遠くを見つめるお父さん・・・・・
お迎えの車のサイドミラーでおめかしするナージャ
そこの角まで運転させてほしいとせがむナージャ
切なく感情を揺さぶられる映画でした。
カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作
アカデミー賞外国語映画賞受賞作
カンヌ国際映画祭受賞作
アカデミー賞受賞作
1930年代のソ連。革命の英雄であるコトフ大佐は、避暑地で家族、親戚とともに過ごしていた。そこに一人の男が訪ねて来る。
太陽に灼かれて [DVD]/オレグ・メンシコフ,インゲボルガ・ダクネイト,キータ・ミハルコフ
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