ロリータ(’62)
監督は、『時計じかけのオレンジ』 『アイズ・ワイド・シャット』 の、スタンリー・キューブリック
ウラジーミル・ナボコフの同名小説が原作、幼女・少女への性的嗜好や恋愛感情を指す
『ロリータ・コンプレックス』 という言葉は、ここから生まれたとされています。
現在では、やや違う意味になっている気がしますが・・・・
あ、それと、この映画を検索しようとしたら、如何わしいサイトばかりがヒットしてきました。
勘弁してください。
ここに出てくる 『ロリータ』 は、やや成熟しているんです。
原作では、12歳という設定でしたが、当時の検閲と規制により原作よりも若干年齢が上がってしまったとのこと。
この 『検閲』 とか 『映倫』 ってどうなんでしょうね。
この作品の、ロリータの年齢は重要だと思うんですけどね。
とは言っても、15歳の 『ロリータ』 に対して、歪んだ愛情を抱く義父、ロバート教授は変態っぷり発揮してます(笑)
夏を過ごそうと田舎町で下宿するハンバート教授に、未亡人シャーロットは積極的だが、
当のハンバート教授は彼女の娘・ロリータに心奪われていた。
やがてハンバート教授とシャーロットは結婚するが・・・・・
本筋と関係ないのですが、シャーロット未亡人がハンバート教授に対し背中を向けて
ヒステリックに怒るシーンがあるんですけど、シャーロット未亡人が振り返るとハンバート教授は
キッチンに移動してしまって 『あ、いねぇ~よ』 っていう顔するんですよね。
これが脚本どおりなら、キューブリックはホント面白いですね。
1番気持ち悪かったのは、やはりロバート教授がロリータにペディキュアをしてあげるシーンですかね。
ロリータも、まんざらでもないんです。
少し寒気がしました。
あと、ロバート教授がロリータの前で 『うぇ~ん』 って泣くんです。
私は、大笑いしましたけど。
この作品、オチをド頭に持ってきた大胆な構成です。
愛憎劇、エロティック、というより 『ブラック・コメディ』 ですね。
そんなに肩に力いれずに、観れる作品かもしれません。
ただ、キューブリックにしては、まともというか普通でした。
そっか 『検閲』 か・・・・・
時代が少し早すぎたのですね。
まあ、後に控えてる作品がぶっ飛び過ぎてますまからね(笑)
'97年にも映画化されていたのですね。知らなかった。
何でも、ナタリー・ポートマンが頑なに出演を拒否してたとか。
そりゃそうでしょう(笑)
さて、次のキューブリック作品は、あの戦争映画いってみましょうか。
美しい少女に惹かれる中年教授の偏執的な愛を描いた、スタンリー・キューブリック監督が贈る衝撃のラブ・ドラマ
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