この人の作品を紹介してなかったなんて・・・・
スタンリー・キューブリック監督
時計じかけのオレンジ(’71)イギリス
![$ちょっと!!あなたが食べてるの消しゴムですよ!!-アレックス](https://stat.ameba.jp/user_images/20100716/16/pyscipks/21/a3/j/t02200164_0295022010642284001.jpg?caw=800)
正義は必ず勝つ。悪は滅びる。愛は成就する。
「ハリウッド・エンディング」という言葉があるように
観ればスッキリ!!
現在でも、そういう傾向だけれど
'60年代後半から'70年代は、そういう「ハリウッド・エンディング」を
拒否していた、後にも先にも例をみない極めて特殊な時代だった。
善と悪に単純に割り切れない、スッキリしない終わり方
「アンハッピー・エンディング」
そんな中の、この作品
キューブリック作品がよくわからない、難解だ。
と言われるのも、そういう背景があったりもする。
![$ちょっと!!あなたが食べてるの消しゴムですよ!!-時計](https://stat.ameba.jp/user_images/20100716/17/pyscipks/20/48/j/t02120300_0212030010642345819.jpg?caw=800)
何を考えてるのか、わからない変人を指す。
犯罪者が暴れる社会と犯罪者を洗脳してしまう社会とどっちがいい?
という選択しようにも選択できない問題を、痛烈に描いてます。
「第九」だったり「雨に唄えば」をBGMにした暴力シーンは
何か、芸術的な絵画を見ているよう。
全くもって不謹慎。
だけど、人の無意識の中には、そういうものがあったりする。
そういう突かれたくない部分を、キューブリックはチクチク突いてくる。
劇中で、暴力を真っ向から否定する人間も内心では、身勝手な欲望を
垣間見せたりする。
そう、善と悪を単純に割り切ることなんてできない。
でも、この映画は負の遺産も残してしまうんです。
この映画に触発された男が要人の暗殺未遂事件を起こしてしまう。
これでキューブリックの本国イギリスで上映中止になってしまう
(キューブリックの死後'99年に再上映)
今回はかなり硬派ですね(笑)
思いが強すぎるとこうなってしまうのかな。
では、この映画の別の見方をひとつ
インテリアがめちゃめちゃ、お洒落っ
近未来をイメージしたポップでスペイシーな家具やオブジェ
これを観てるだけでも充分楽しめるかも
洒落が効き過ぎて、かなり際どいインテリアもありますが(笑)
私の部屋のインテリアも、キューブリック映画に影響されてる部分はあります。
キューブリック映画は、ちょっとなぁ・・・・・・・
という方に、少しでも参考になればと思います。
※参考文献「Understanding Cinemas Of 1967-1979」
喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。
時計じかけのオレンジ [DVD]/マルコム・マクドウェル,パトリック・マギー
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