トーク・トゥ・ハー(’02)スペイン
監督は「オール・アバウト・マイ・マザー」「バッド・エデュケーション」の
ペドロ・アルモドバル
昏睡状態の女性と彼女を愛する男性、2組の姿を描いています。
一見、男性2人がメインのように見えるけど
やはり「眠れる美女」が主役だと私は思います。
一方の男は、昏睡状態の恋人に対して、話しかけるどころか触れることさえ出来ない
もう一方の男は看護士になってまで、片思いの眠れる女性に献身的に看護し語りかける。
「植物状態でも女は神秘的だ」
語りかけるって、とても大切なことですね。
劇中の織り込まれた「サイレント映画」が、あることを抽象的に表現されていて
いいエッセンスなったと思います。
アルモドバル監督は、ゲイであることを公表してますが、だから、というわけではないですが
女性の裸をとても綺麗に映し出してます。
全く、いやらしさがない。
女性が見ても、そう感じると思います。
また、彼の作品を紹介するたびに書いてますが、色使いがとても綺麗
落とした財布だったり、ブライドウだったり、ソファだったり
疲れ目の私には、とても優しい色合いだった。
ラストの閉め方も良かった。
座席が、ひとつ開いているのがポイント
エンド・クレジットも、いちいちお洒落
冒頭とラストに出てくる「前衛舞踏劇」は、芸術に疎い私でも
感覚的に、何か伝わるものがありました。
この映画、公開時に映画館で観たんですけど、上の画像の右端にある照明
あれに一目ぼれしてしまって、観終わったその足で「LOFT」へ
じっと見ているだけで
癒されます・・・・・
事故で昏睡状態になったダンサー・アリシアと女闘牛士・リディア。アリシアを影ながら愛してしまった看護士・ベニグノとリディアの恋人・マルコは、お互いの境遇に共感し厚い友情を育んでいくが…。
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