「この映画を観て何とも感じない人は、心臓専門医に診てもらうことをお薦めする」
TIME誌
オール・アバウト・マイ・マザー(’99)スペイン
監督は、ボルベール<帰郷> トーク・トゥ・ハー バッド・エデュケーションの
ペドロ・アルモドバル
すべての人間は”母”から生まれてくる
十数年ぶりに観ました。
最初の10分で、アルモドバルの世界に酔ってしまいました。
![$ちょっと!!あなたが食べてるの消しゴムですよ!!-オール](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/21/pyscipks/51/e9/j/t02200146_0392026110656515871.jpg?caw=800)
性や人種を超えた優しい視点から女性たちをとらえて、
彼女たちの喜びや悲しみ、強さと弱さを見事に描いてます。
出てくる人が、元娼婦、男性から性転換した現街娼、知り合いになった女優はレズビアン
元夫はなんと・・・・
という具合にアクの強いキャラが揃ってるのに、胸焼け感は全く無い。
時折、下品な下ネタとか出てくるけど、なぜか微笑ましい。
ハリウッド進出前のペネロペ・クルスも出ていて、やはり地元スペインの方が
生き生きしている。
![$ちょっと!!あなたが食べてるの消しゴムですよ!!-オールアバウト](https://stat.ameba.jp/user_images/20100724/21/pyscipks/a7/60/j/t02200110_0340017010656552588.jpg?caw=800)
舞台「欲望という名の電車」を要所要所で登場させ、作品にうまみを出してます。
バッド・エデュケーションの時にも書いたんですけど、
ホントこの監督は色使いがとても上手です。
背景からインテリア、小物、衣装にいたるまで
トマトやオレンジまで華やいで見えます。
上の画像の傘なんか、他の映画では絶対浮いてしまうと思います。
以前、カウリスマキ監督とアルモドバル監督との「色使い」の比較をしたことがあって、特に”赤”
カウリスマキ監督は決して華やかでない街をふわっと暖めてくれるような”赤”
アルモドバル監督はラテン系の情熱的な”赤”
この2人の監督作品を観る際は是非、画質の良い状態で観て欲しい。
すべての女性に贈る・・・みたいな宣伝文句を見かけますが
男性も必見だと思います。
みんな”母”から生まれてくるんだから。
17歳の息子を交通事故で亡くした、シングルマザーのマヌエラ。彼女は「お母さんの小説を書くために、父のことを知りたい」と言っていた息子の願いをかなえるため、青春時代を過ごしたバルセロナに向かう…。アカデミー外国映画賞受賞作品
オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]/セシリア・ロス,ペドロ・アルモドバル,マリサ・パレデス
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