まったくの平面で芝目や風の影響もないグリーンでパットしたら、人間はどのくらいの方向精度でパットすることが出来るんでしょうか。
こんなグリーンはあり得ないし、有ったとしたらつまらないですから、ゴルファーは寄り付きませんね。これは仮の話ですが限界を知るうえで大切。
ってこんなこと考えてるのはアンタしかいないよ、と笑われそうですが、、。
人間ですから、フェースの向きが完璧に(方向誤差=0°)に向けられていたとしても、果たして真っ直ぐにストローク出来てるかどうかの保証はない(笑)のですが、一応ここではロボットのように完璧にストローク出来るゴルファーがいるものと仮定しての話です。
ボールがカップインするための理想的な条件を仮定します。
即ち、ジャストタッチで転がるパットで、カップに到達時のボールの南極点がカップの縁の内側まで届く強さで打ちだされ、カップは縁に夾雑物などが無くてスムーズに転がり込むとします。
ここまで考えてくると、パターのフェース向きをどれだけ方向精度高く構えることが出来るか、と言うことと等価なことになりますね。
山田透さん(安倍さんがオバマさんに贈ったパターで一躍有名になった、あの山田パター工房の山田さん)は、その著作やホームページの中で、次のように示しておられます。
2mをカップインさせるためには、(カップのセンターに向かって)±1.5°以内(の方向精度が必要)。三角関数の計算ですね。
3mであれば、±1°以内(の方向精度が必要)。
試していただければわかりますが、視覚参考情報(パターマットの縁がカップの中心線と平行)があれば、±1°以内って難しいことではありません。
即ち、縁の線に対して直角にフェースを合わせることはいとも簡単に出来ます。
1°ずれていたら(89°とか91°)、真上から見たら、明らかに90°ではないと誰でも読み取れるので、正しく修正できるからです。人間の目の素晴らしさですね。
逆に正しく89°とか91°に向けるのは至難の業ですね(笑)。
参考視覚情報がない場合でも±1°位に合わせるのは、慣れれば比較的簡単です。
と言うことは、3m位のパットまでは、タッチも併せれば狙って入れることが出来るということですね。
尤も、グリーン上と言う現場では、周辺の視覚情報が邪魔をしたりして外してしまうようにフェースを向けてしまうことも多々あります。この辺りは慣れが必要です。
では5mではどうでしょうか。
5m先のカップに入れるには、フェースの向きの精度は±0.6°となります。
マットの平行線を参考に合わせるのは何とか出来るか、出来ないかと言ったところですね。
視覚の参考情報が無いところでは無理です。
プロでも5mのパットを決める確率は≒20%です(ツアーのグリーン上)。
それでもプロの感性と技術力って凄いですね。
私は、毎朝カーペット上で≒5m先の(参考視覚情報の無いところの)ボールを目掛けて、それに当たるように(タッチを合わせて)パットしています。
1回で当る確率は10%くらいです。大概左右どちらかに外れ、ボール先30cm位のところに止まります。毎日やっているので、タッチはそこそこ合っていますが、方向は都度違います。
こう考えてくると、ツアープロは私よりも数倍の上手さ(方向精度やタッチの総合力で)を身につけていると考えていいですね。勿論ラインも良く読めているわけです。
以上のように、視覚参考情報の無いところでは、私のフェースの向きの設定精度は±1°程度と言えます。
逆に言うと、狙って入れることの出来る距離の限界は3mってことですね。
あ、勿論3mも頻繁に外しますし、5mで入ることもあります。
5mが入ると自分はパットが上手くなったと思うのは間違いで、マグレで入ったと思うのが正解なんですね。
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