顎の向き | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントをGreen Keeperが発信します。

ゴルフスイングや野球のバッティングでは、身体の真中にある背骨がバランスの軸であることは間違いないが、それだけでは本当に良い姿勢にはたどり着かない。

背骨のどこを意識して、どこを鍛えれば、よけいな力が入らずに身体のバランスが崩れない姿勢で運動できるか知らなくてはならない。

こう語るのは「<勝負脳>の鍛え方」(林成之著 講談社現代新書)です。

著者の林さんは脳神経外科の権威で世界的に有名な脳低温療法の開発者。記憶・意識・心の関係を科学的に理論付けした方でもあります。

パッティングに強くなる脳を鍛えることについても記述がありますので、追ってUPさせていただく予定です。

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(足を主体に使うスポーツでは両肩甲骨の間にある胸椎が運動バランスの中心だが)腕を主体使うスポーツでは運動バランスのポイントは尾骨である。

そのうえで、もうひとつ大切なのが、顎の向きと目線を正しい位置に保つことである。

「腕を前寄りで高く上げたいときには顎を引く、腕を低く後ろ寄りに上げたいときは顎を上げる」これが原理である。

但し、尾骨・顎・目線のバランスが歪んでいると、腕をこの位置に上げようとしても振り上げることが出来なくなる。
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ゴルフで言うなら、アップライトにスイングするなら顎を引け、フラットにスイングするなら顎を上げろ、ということですね。

これで合点が行くことが2点ありました。

1.スイングの軸
 スイングの軸は背骨にあるとか、太い柱をイメージせよとか、ビヤ樽の中でスイングせよとかいろいろとありますが、私(Green Keeper)は背骨の後ろ側にスイングに軸を意識しています。
 私はいい加減な人間なせいか、スイング中に顎の位置が動いてしまうという悪い癖がありましたが、背骨の後ろに軸をイメージすることで、そのトップは後頭部の後ろと意識できますので、自ずと顎を引いた形が基本姿勢となり、スイング中顎を引いたままとなりスイングが安定しました。

2.ストロークの軸
 何度も紹介した、パット名手の青木功、A・パーマー、J・ニクラウスはパッティングの時に頸骨がほぼ水平にまで前傾を深くして構えています(*1)。即ち、顎を引いた形です。
 これで腕の動きの方向が(後ろでなく)左右方向に上下しやすくなっていたのだな、ということです。
 私は、J・ニクラウスをイメージして顎を引いて前傾深くストロークする、単なる猿真似ですが、これも一理あったのだ、と得心です。

それに尾骨を意識する必要は無いように思います。背骨を後ろへ反らし気味で股関節に体重を乗せアドレスに入ることで、スイング軸の下端は黙っていても安定すると思います。

*1:「パットロボになれるか2」