パターの選択法4 | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントをGreen Keeperが発信します。

続きます。

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パターの長さは普通33inから36inである。

体格が異常でない限り、この長さと前記重さ程度のもので良い筈である。

多くのプロは35in(*1)のシャフトと482gr.~510gr.の重さのパターを使用している。

多くのプロたちは硬いシャフトのパターを使用している。これは、ボールをよりソリッドに打つためである。柔らかいシャフトでは球離れが速くなりプロたちはこのようなフィーリングを好まない。
タップ・パッティングをするプロは大抵硬いシャフトを好むが、比較的長いテークバックを取るパッターは少し柔らかめを使わないと、長いパットの場合にカップまで届かないとしている。
しかし、柔らかすぎるとショートパットでは不適当である。

D・ストックトンは(ライ角、長さに関して)
「先ず、両手のどんなポジションーー即ち高いのか低いのか、或いはボールより前か後ろか、身体に密接しているのか離れているのかーーが一番良い結果をもたらすか決める。それから最適なポジションに合うようなパターを選ぶのが良い」とした上で「最も良いパターはあなたに最も良いフィーリングを与えるものであり、あなたにとって一番格好よく見えるパターだ」と言っている。

ロフトの問題は議論の的である。

グリーンがラフで遅ければロフトの多いパターを使用すべきだ。ロフトのあるパターで打たれたボールは芝の上を乗り越えて転がるからだ。ロフトの少ないパターで打てばボールは芝の中に打ち込まれるのでホップしたりするのだ(*2)。

反対にグリーンがスムーズでグリーンが速ければ少ないロフトのパターが適当であろう。

B・キャスパーは3、4°のロフトがあらゆるグリーンに適する、という。ある有力パターメーカーは2.5°~3°が最も良いと言っている。(*3)
因みに、あのB・ジョーンズの「カラミティ・ジェーン」は8°あった(*4)。
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*1:米国ツアーの選手の多くが35インチです。日本人(アマプロ含めて)は34inが多いようですが、かねがね少し長すぎると私(Green Keeper)は感じています。
 米国人と日本人は平均身長が2インチ(≒50mm)違います。米国人が平均的に35inを使うのであれば、日本人の平均的な長さは33inが妥当な計算になります。
 また、アヤコさんは32.5inをずっと使って来たとその著書の中で述べておられます(「岡本綾子の直ぐにチェックしたい!ゴルフの急所」日経プレミアシリーズ)。
「長すぎるパター」

*2:米国にはいろいろなグリーンの芝種があるようですが、乗り越えなければならないほど硬い(強い)芽の芝もあるのでしょうか。今、日本で使われている芝はそんなに強い芽ではないですし、3~4mmくらいにカットされているので、乗り越えなければならないような状況にはないですね。

そもそも、何故パターにロフトが必要なのか、の理論的な根拠がどこにも見当たりません。
唯一、芝草順二著「パッティングの教科書」(マサランド社刊)には「ハンドファーストに構える(そして、スムーズにテークバックを取る)ため、と書かれています。これは私(Green Keeper)の転がり理論と符合します。
「ハンドファースト」

*3:T社Cブランドは4°が多いですね。

*4:アドレス時や或いはテークバック前のフォワードプレスの程度をどのくらい取るかによって、実効ロフト(打撃時のロフト)は変わってきます。B・ジョーンズがどのようなストロークをしていたかで実効ロフトは変わってきますので、固有ロフトだけを見てロフトが過大とは言えません。