ムーン・ダンス / アン・サリー
MOON DANCE / ANN SALLY
①I WISH YOU LOVE アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ
②ONDE EU NASCI PASSA UM RIO 僕が生まれた町には川が流れている
③HAVEN'T WE MET ハヴント・ウィ・メット
④蘇州夜曲
⑤PEACEFUL ピースフル
⑥ONLY LOVE CAN BREAK YOUR HEART オンリー・ラヴ
⑦HAPPIER THAN THE MORNING SUN 輝く太陽
⑧星影の小径
⑨5/4 SAMBA ファイヴ・フォー・サンバ
⑩MEU CARNAVAL メウ・カルナヴァル
⑪ALLELUJAH ハレルヤ
本日紹介するのは、2003年のアン・サリーのアルバム「ムーン・ダンス」です。
2枚同時リリースとなったアルバムのひとつです(もう1枚は「デイ・ドリーム」)。
前作「ヴォヤージュ 」同様、アコースティック・ギターの伴奏が中心のボサノヴァ・テイスト溢れるカヴァー・アルバムです。
ここでもしっとりとした心地よいサウンドを聴かせてくれます。
そしてやはり選曲が(・∀・)イイ!!
スティービー・ワンダーの⑦、
ニール・ヤングの⑥、
ケニー・ランキンの③⑤、
フェアーグラウンド・アトラクションの名曲⑪、
など、思わず( ̄ー ̄)ニヤリ とさせられます。
前作もそうでしたが、アン・サリーはかなり70年代の音楽の影響を受けているように思われます。
それから、なぜか歌謡曲のカヴァーが2曲あります(④⑧)。
どちらも、1940年代の、いわゆる戦前の昭和歌謡です。
2曲とも綺麗なメロディと日本語の語感が美しい、ゆったりとしたピアノが印象的な曲で、情景が目に浮かぶようです。
個人的に一番好きなのは⑪です。
切なく、心温まるようなメロディと歌詞が何ともいえません。
ハレルヤ
西へ向かう道路の灯が連なっている
たくさんの車が家路を急ぐ
アイスクリーム屋の車は
ピカピカの看板をしまい込んだ
冬はもう遠くない
あなたを毎日見ている
この道をあなたが歩くのを私は見つめている
会議場の階段ですれ違うけれど
恥ずかしくて声がかけられない
だけどあなたの微笑みは愛を祈る祈り
そしてあなたの心は高く飛ぼうと伸びた凧
ハレルヤ 私はここにいる
今夜 弦を奏でましょう
8時にあの角で私と会って
ここを抜け出しましょう
そして百万回のキスの最初のキスをしましょう
それから過去を吹き飛ばしましょう
だってあなたの微笑みは愛を祈る祈り
そしてあなたの心は高く飛ぼうと伸びた凧
ハレルヤ 私はここにいる
今夜 弦を奏でましょう
旅に出ます。
突然ですが、4月27日~5月9日まで旅に出ます。
行き先は中国・広州~ベトナム・ハノイです。
気の向くまま足の向くままに旅するつもりなので、細かい予定は一切決まってません。
旅の唯一の目的は「陸路で国境を越えること」、それだけです。
無事日本に帰って来たら、ブログを再開します。
ヴォヤージュ / アン・サリー
VOYAGE / ANN SALLY
①O BARQUINHO 小舟
②ALL I WANT オール・アイ・ウォント
③EMOLDURADA エモルドゥラーダ
④THE DAYS OF WINE AND ROSES 酒とバラの日々
⑤VELAS ヴェラス
⑥HE LOVES YOU ヒー・ラヴズ・ユー
⑦MIDNIGHT AT OASIS 真夜中のオアシス
⑧SMILE スマイル
⑨THE FACE I LOVE ザ・フェイス・アイ・ラヴ
⑩BOTH SIDE NOW 青春の光と影
本日紹介するのは、2001年のアン・サリーのアルバム「ヴォヤージュ」です。
これは、彼女のデビュー・アルバムになります。
アン・サリーは、非常に変わった経歴の持ち主で、彼女は在日韓国人であり、本業は医者であり、現在はニュー・オリンズに住んでいます。
そして、耳馴染みの良いポップ/ボサノヴァを聴かせてくれます。
クセのない心地よい透明感のあるヴォーカルが、楽曲・アレンジの良さと相まって、オシャレでリラックス出来る空間を作り出しています。
心の落ち着く名盤です。
ボサノヴァのスタンダード①③⑤(特に①③は名曲です)、
映画の主題歌のカヴァー④⑧(⑧はホリー・コール もカヴァーしています)、
マリア・マルダーの⑦、
ジョニ・ミッチェルの②⑩、
など、とにかく絶品です。
特にオレが一番好きなのは、⑩です。
ボサノヴァ・テイストのアルバムですが、この曲だけが唯一ピアノでしっとりと歌われています。
幻想的で深みのある歌詞と美しいメロディが、ゆったりとしたやわらかなピアノの音色とやさしいヴォーカルと絶妙に絡んで素晴らしい作品に仕上がってます。
青春の光と影
幾重にもなって風に流れる天使の髪
空に浮かぶアイスムリームのお城
いたるところに羽の谷間
そんな風に私は雲を見てきた
だけど今や雲は太陽を遮るだけの存在
そしてあらゆる人の上に雨や雪を降らせる
本当にいろんなことが私には出来たかもしれないのに
雲が私の邪魔をした
私は両方から雲を見てきた
上からも下からも
それなのにどういうわけか
私に思い出せるのは雲のまぼろしだけ
雲がどんなものか
私にはいまだにはっきりとはわからない
涙と恐れ、そして誇らしげな気持ち
大声ではっきりと「愛してます」と言うこと
いくつもの夢と企み、そしてサーカスの人込み
そんな風に私は人生を見てきた
だけど今やかつての友達はよくわからない振る舞い
彼らは頭を横に振って私は変わってしまったと言う
失われたものだってあるけど得たものだってある
日々生きていく中で
私は両方から人生を見てきた
勝ったり負けたり
それなのにどういうわけか
私に思い出せるのは人生のまぼろしだけ
人生がどんなものか
私にはいまだにはっきりとはわからない