【鳩山ぶら下がり詳報】(1日昼)
鳩山由紀夫首相は1日昼、内閣支持率が低迷し民主党内からも批判が高まるなか、自身の進退について「今日まで身を粉にして働かせていただいたが、国民の理解をいただいていない。反省しながら、(民主党の小沢一郎)幹事長ともよく相談し、しっかりとした道筋を考えていきたい」と述べた。口蹄疫(こうていえき)の対策のために視察した宮崎県庁で記者団に答えた。
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ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
【口蹄疫】
--口蹄疫に関してうかがう。近年発生した諸外国と比べると、わが国の初動体制の確立が遅かったように思われる。発生後1カ月して、政府の対策本部ができた。そういうことへの評価と首相の責任についてどう考えるか
「はい。口蹄疫のことで、宮崎の県民の皆さんが大変苦しんでおられるということで、今日は激励を込めて、国として精いっぱいのことをやりたいということを申し上げに参りました。その中で、今おたずねがありました。確かに国がその事実をうかがったのは4月20日です。したがって、4月20日から農水省を中心に精いっぱい、努力をして参ったつもりです。ただ、結果としてご案内のように、感染が防げなかった。かなり広がってしまったということに関しては、やはり、国としても責任がある」
「したがって、国として今、まずは防疫体制、いかにして感染を広げないようにして食い止めていくか、最善を尽くして参りたいと思って、消毒、それから、なかなか進まないのが、埋却でありますが、埋却の問題、精いっぱい努力をしていきたい。それから、当然のことながら、対策を、農家の皆さん方のために積極的に行っていく。そういうことで、責任を果たして参りたいと思っております」
--今日、地元の農家と直接会ったが、生の声聞いての感想を
「農家の皆さん方から切実なお声をちょうだいしました。涙を浮かべながらお話をされておられる方もおられました。大変、おつらいお気持ち、よく分かります。わが子のようにお育て(に)なった牛や豚を、感染、あるいは疑似患畜、あるいは感染もしていないのに、ワクチンを打って、殺さなきゃならんという思い、大変痛切な思いだと思います」
「それだけに、農家の皆さんがしばらくの間、これは殺処分をしてしまわれた後、経営というものが難しくなることは言うまでもありませんから、その間の経営再建政策、生活の再建策に万全を期していくという、これが政治としての特に政府のつとめだと。最低限のつとめだと。そのように、考えています」
【首相の進退】
--昨日、首相は当然続投すると続投に意欲を示したが、党側は首相の続投は決着しておらずこれから議論するとしている。首相は今日中に幹事長と会談して、このままだと参院選を戦えないという結論になった場合、身を引く選択肢もあると考えるか
「私は、まぁ、党のトップとしても、当然、党の皆さんと、すなわち、党を代表すれば幹事長。したがって、代表と幹事長の間でしっかりと協力をしていきながら、この難局に対していきたい。今日まで身を粉にして働かせていただいた。ただ、なかなか、国民の皆さんのご理解をいただいていない。そのことを反省しながら、幹事長ともよく相談をしながら、しっかりとした道筋を考えていきたい。そのように思っています」
--幹事長とは今日、会談するということでよいか
「そのようなことには、まだ、なっておりません」
--次の小沢幹事長との協議の際に、首相の進退だけではなく、政治とカネの問題の批判を受けている幹事長の進退についても議論をするべきだと考えるか
「あの、政治とカネの話はやはり、この政権にとって、大変国民の皆さんのお怒りをかった話だと。そのことは、よく理解をしています。したがって、政治とカネの問題に対しては、きちっと対処していくことが大事であると。そのように思っております。私もご案内の通り、自分の知りうる限りの事実を、国民の皆さんに表明して参りました。同じようなことが、やはり、しっかりとした説明を果たすということが、政治家として求められていることは言うまでもありませんから、そのことに、これからも努力をしていく。これに尽きると思います」
【口蹄疫】
--口蹄疫の件だが、東国原英夫宮崎県知事も地方負担の心配をしていたが、政府としてワクチン部分の全額あるいは一部の国庫負担についてどう考え、どうしていく方針か
「ん? このワクチンに関しても、当然、感染をしていない牛や豚をワクチンを注射をして、その後、殺処分にしなきゃならんという農家の気持ち、よく分かります。で、そのことを法的に、義務づけるということになるわけですから、そうなれば当然、法律の意味においても、国がですね、その責任を負うと。したがって、費用に関しても、国が私は当然、相当程度、基本的には、国がその責任を負うと。費用負担を持つべきではないかと。そのように考えています」
--全額国庫負担の話は?
「そのことに、私は最終的に調整をしているとは思ってはおりますが、私は国がしっかりと費用の面倒をみるべきだと。そのように考えています」
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[フォト]突き放す小沢氏…鳩山首相の続投表明に冷たい視線
ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
【口蹄疫】
--口蹄疫に関してうかがう。近年発生した諸外国と比べると、わが国の初動体制の確立が遅かったように思われる。発生後1カ月して、政府の対策本部ができた。そういうことへの評価と首相の責任についてどう考えるか
「はい。口蹄疫のことで、宮崎の県民の皆さんが大変苦しんでおられるということで、今日は激励を込めて、国として精いっぱいのことをやりたいということを申し上げに参りました。その中で、今おたずねがありました。確かに国がその事実をうかがったのは4月20日です。したがって、4月20日から農水省を中心に精いっぱい、努力をして参ったつもりです。ただ、結果としてご案内のように、感染が防げなかった。かなり広がってしまったということに関しては、やはり、国としても責任がある」
「したがって、国として今、まずは防疫体制、いかにして感染を広げないようにして食い止めていくか、最善を尽くして参りたいと思って、消毒、それから、なかなか進まないのが、埋却でありますが、埋却の問題、精いっぱい努力をしていきたい。それから、当然のことながら、対策を、農家の皆さん方のために積極的に行っていく。そういうことで、責任を果たして参りたいと思っております」
--今日、地元の農家と直接会ったが、生の声聞いての感想を
「農家の皆さん方から切実なお声をちょうだいしました。涙を浮かべながらお話をされておられる方もおられました。大変、おつらいお気持ち、よく分かります。わが子のようにお育て(に)なった牛や豚を、感染、あるいは疑似患畜、あるいは感染もしていないのに、ワクチンを打って、殺さなきゃならんという思い、大変痛切な思いだと思います」
「それだけに、農家の皆さんがしばらくの間、これは殺処分をしてしまわれた後、経営というものが難しくなることは言うまでもありませんから、その間の経営再建政策、生活の再建策に万全を期していくという、これが政治としての特に政府のつとめだと。最低限のつとめだと。そのように、考えています」
【首相の進退】
--昨日、首相は当然続投すると続投に意欲を示したが、党側は首相の続投は決着しておらずこれから議論するとしている。首相は今日中に幹事長と会談して、このままだと参院選を戦えないという結論になった場合、身を引く選択肢もあると考えるか
「私は、まぁ、党のトップとしても、当然、党の皆さんと、すなわち、党を代表すれば幹事長。したがって、代表と幹事長の間でしっかりと協力をしていきながら、この難局に対していきたい。今日まで身を粉にして働かせていただいた。ただ、なかなか、国民の皆さんのご理解をいただいていない。そのことを反省しながら、幹事長ともよく相談をしながら、しっかりとした道筋を考えていきたい。そのように思っています」
--幹事長とは今日、会談するということでよいか
「そのようなことには、まだ、なっておりません」
--次の小沢幹事長との協議の際に、首相の進退だけではなく、政治とカネの問題の批判を受けている幹事長の進退についても議論をするべきだと考えるか
「あの、政治とカネの話はやはり、この政権にとって、大変国民の皆さんのお怒りをかった話だと。そのことは、よく理解をしています。したがって、政治とカネの問題に対しては、きちっと対処していくことが大事であると。そのように思っております。私もご案内の通り、自分の知りうる限りの事実を、国民の皆さんに表明して参りました。同じようなことが、やはり、しっかりとした説明を果たすということが、政治家として求められていることは言うまでもありませんから、そのことに、これからも努力をしていく。これに尽きると思います」
【口蹄疫】
--口蹄疫の件だが、東国原英夫宮崎県知事も地方負担の心配をしていたが、政府としてワクチン部分の全額あるいは一部の国庫負担についてどう考え、どうしていく方針か
「ん? このワクチンに関しても、当然、感染をしていない牛や豚をワクチンを注射をして、その後、殺処分にしなきゃならんという農家の気持ち、よく分かります。で、そのことを法的に、義務づけるということになるわけですから、そうなれば当然、法律の意味においても、国がですね、その責任を負うと。したがって、費用に関しても、国が私は当然、相当程度、基本的には、国がその責任を負うと。費用負担を持つべきではないかと。そのように考えています」
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