皆さん、今日も1日お疲れ様です!
アートを愛する臨床心理士、歌うセラピストです。
「アートと心理学のHappy Feeling」という名称で、個人でアートセラピーを運営しています。
アートと心理学のHappy Feelingですが、「心の問題の一次予防と自己理解の促進」が基本的なスタンスになっています。
まず、一次予防とは、そもそも病気になる前に、生活習慣やストレスの軽減を図り、病を未然に予防するという医療用語です。
心の問題で言えば、うつ病やその他の精神疾患になる前に、未然に予防するということになります。
精神科や心療内科に足を運ぶ人のほとんどが、一定期間悩み続け、色んな策を自分なりに試してみて、それでも心の問題が解決せずに、「受診」という決断をした人ではないでしょうか。
だから、基本的なスタンスは「治療」になります。
アートと心理学のHappy Feelingは、心の問題が大きくなる一歩手前で、少しでも「悩んでいる」時点で足を運んでもらい、じっくりと話を聞かせていただくことで、心の問題がまだ本格化していないうちに予防することを目指しています。
つまり、「誰もが、気軽に通えるセラピー」です。現代社会、落ち着いて自分と向き合える時間を持ちづらいですからね。「予防」に特化する臨床心理士がいてもいいと思ったのです。
もう1つの「自己理解」ですが、これは次のステップに進むための自己理解です。人生は選択の連続ですよね。進路選択・転職・結婚・趣味選び etc...とにかく、私たちには選択を迫られる時があります。
そんな時、アートセラピーで自らの無意識に触れ、後悔のない選択の一助にしてもらえたらと思っています。
また、アートと心理学のHappy Feelingでは、Draw and Talk法という、独自の手法を導入しています。こちらは、詳しく書かれた記事があるので、リンクを読んでいただけたらと思います♪
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先日7月20日、新宿の貸し会議室をかりて無料体験のアートセラピーを実施しました。
詳細は、守秘義務に触れるためお話することができませんが、実施したセラピーの概要と、利用してくださった2名の女性の感想をご紹介したいと思います♪(匿名にて記載させていただく旨、ご本人に書面にて許可を得ています)。
まず、1人目の20代の女性とは「粘土対話法」というアートセラピーを行いました。
粘土を使った心理療法について詳しく書かれた記事は、以下のリンクをご覧ください♪
これは、粘土で好きなものを作りながら、会話を進めていく方法です。家族療法なんかで使われることが多いです。
粘土が持つ独特の感触が無意識を刺激し、素直な自己表現を促すと言われています。
アートセラピーの中では、自然に子どもの頃の話に移ったり、家族との関係についての語りが促されたりと、自分の基盤である、「子どもの時の自分」を思い出す効果を持っていることが実感できました。
以下、無料体験を利用してくださった方の感想になります。
「粘土に触るのが十何年ぶりで、何をつくろうか悩みそうだったけど、何も考えずに夢中になれて楽しかったです。」
「自分と向き合う、無心になれる時間はなかなか取ることがないので、日々のモヤモヤが何なのかに気づけそう。」
「無心」になれることって、今のご時世、実は貴重かもしれませんね。実は、無心の中に本当の自分がいることもあるものです。
2人目の女性とは、「相互なぐり描き法」という芸術療法を実施しました。
これは歴史のある手法で、イギリスの児童精神科医であるウィニコットが考案したものです。
紙にセラピストがなぐり描きし、来談者はそこから見えたものに彩色して形にします。そして、役割交代を繰り返していくというものです。
もとは、ウィニコットが子どもと関係性を築くために遊びとして考案した手法なのですが、後に大人の心理療法にも効果的であることが分かりました。
今回の無料体験では、順番になぐり描きと彩色をしていき、最終的には出来上がった絵から1つの物語を作る流れになりました。
厳密には、こちらは「相互なぐり描き物語統合法」という、日本の精神科医、山中康裕がウィニコットに影響を受けて考案した手法です。
最後に言語を用いて物語にすることで、無意識を意識に統合する作用があると言われています。
以下に、相互なぐり描き物語統合法を体験した女性の感想を記載します。
「楽しかった!!自分でもストーリーとかできるのかなと思ったけど、意外とできた!!あと、1人でやるんじゃなくて、2人でやるのも良かったです!!ありがとうございました!!」
心理療法で最も大切な要素の1つとして、「信頼関係」があります。どんな心理療法なのか、という要素も大切ですが、それ以上に、セラピストとの信頼関係が大きな力を持つとされているのです。そういった意味で、相互に描き、一緒に物語を創造していくこの手法は、魅力的かもしれません。
アートには正解がなく、自由に自分を表現することを受け止めてくれる寛容さがあります。
そして、「自分を無条件に認めてもらえる」という感覚そのものが、安心して明日への一歩を踏み出すのに必要なことなのかもしれませんね。
今回は、無料体験アートセラピーに関する記事でした!
アートと心理学の力で、これからも「風を感じる毎日」を共に創造していけたらと思います。
それでは、よい1日を!
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<アートと心理学のHappy Feeling>
「風を感じる毎日をあなたに」というスローガンのもと、気軽に利用できるアートセラピーを実施。
※現在、期間限定の無料体験を実施中です!
<歌うセラピスト>
・1992年 10月31日生まれ 男性
・臨床心理士(芸術療法と認知行動療法が専門)
・音楽、絵を描くこと、スポーツが好き