波動で美を感じる時
劇団 「前回の記事では『還精補脳(かんせいほのう)』という、
脳にエネルギーが流入して脳細胞の機能が活性化した結果、
起きたリアルな体験談について説明したんですよね。」
CS 「ハイ、わたしの気功の元師匠と東京在住の受講者Uさんの
体験談から還精補脳の効果を要約してみました。」
劇団 「確か、
①五感の鋭敏さ(彼の場合は特に嗅覚と視覚)
②審美の感覚
③他人の気持が分かるようになる(TVの人物も含めて)
④直観力
⑤精神的に楽しくなりあちこち出かけたくなる
でしたね。」
CS 「そうです。」
劇団 「それでボクが最後に、
還精補脳の逆パターンはどうなるんですか?
って質問したんですよね。」
CS 「今回はその続きということですが、
実は還精補脳の効果①~⑤は1つに集約できるんです。」
劇団 「うーん・・・(10秒間ほど考えて)、
あっ、①五感の鋭敏さですね!」
CS 「よくわかりましたね。」
「五感の鋭さによって、今まで感じなかったものに美しさを
感じるようになるんです。」
「前回の記事の元師匠の体験談では色彩について、
ラーメン屋のテレビがやけに映りが良くて、
『このテレビは映りがいいねえ。まだ、新しいの?』
とたずねたら、もう10年も使用してるとのこと。
家へ帰ってみたら、これも映りは最高で、
『カラーテレビってこんなに綺麗なものだったんだあ!』
と感動した覚えがあります。
などという記述がありました。」
劇団 「ラーメン屋の10年経ったカラーTVって結構色も落ちて
きてる筈ですもんね。」
CS 「元師匠の文章って2004年に書かれてますから、10年落ちの
アナログTVを観てたことになりますから。」
劇団 「じゃあ、還精補脳で10年落ちのアナログTVが
地デジ対応TV並に綺麗に見えたということですね。」
CS 「うーん、そうも言えますねぇ。」
劇団 「じゃあ、還精補脳で10年落ちの地デジTVを観たら、
4Kテレビ並に綺麗に見えるという事ですね。」
CS 「うーん、そうも言えますねぇ。」
劇団 「じゃあ、還精補脳になって家に帰ったら、結婚して10年落ちの見飽きた
自分の奥さんが桐谷美玲みたいに綺麗に見えるという事ですね。」

CS 「うーん、さすがにそれは無理でしょう。」
劇団 「無理ですか?」
CS 「今まで感じなかった奥さんの美しさに気づくかも知れませんけど。」
劇団 「今まで感じなかった美しさってなんですか?」
CS 「例えばソファで夫婦2人でTVを観ていて、たまたま立ち上がった時に
何気なく奥さんの頭に目をやったら、つむじの生え際の回転が、
まるで自然界の法螺貝の渦巻き模様がダヴィンチの黄金比で構成されて
いるがごとく見えて、

あれっ?
よく見ると妻のつむじの生え際の渦巻きは何て美しいんだ。
完璧な黄金渦の回転比だ。
例えるならばダヴィンチの偉大な芸術作品・・・。

さらに星雲の渦巻きさえも貫く宇宙の美の法則・・・。

それが妻のつむじによって体現されている。
オレの妻こそ宇宙を貫く美の象徴だ・・・。
なんて感涙しながらジーッと見つめ続けていたら、
それに気づいた奥さんが
『あなた、さっきから何あたしの頭をじっと見てるのよ。』
『気持ち悪いわ、やめてよ。』
わからないのか?
お前こそ、宇宙の美の体現者だぁああ!!!!
なんて涙をドバドバ流し続けて、

今まで感じなかった奥さんの美に気づいて、結果、離婚されちゃうという・・・。」
劇団 「ハハハハハ、そんなのあるんですか?」
CS 「いや、それがあるんですよ。」
「以下↓は同じく元師匠の体験談の抜粋です。」
昨日近所のスーパーへ行ったら、甘いリンゴの香りに頭がフラフラッと
なりました。
この世のものとも思われない香ぐわしさに酔いながら1、2歩進むと、
今度はさらに強烈な苺の匂い。
歩くことが出来ず立ちすくみ、
「ああ神様、あなたのお造りになった世界は美しい」
ちゅー賛嘆の念に包まれ、思わず涙ぐんじゃいました。
昨日は重点的に天突(テントツ。喉)と人中(ジンチュウ。鼻の下)を
意識したモンで、鼻が超感覚的に鋭敏になってたんです。
こんなときにはあらゆる匂いが心地よく感じられます。
わたくしが気功訓練をムキになって勧めるのは、こうした美を
味わってほしいから。
はっきり言えば、美に満ちた世界
これこそがこの世の真実の姿なんだと知ってほしいからです。
劇団 「スーパーのリンゴとイチゴの香りで頭がフラフラッとなって、
おまけに神の存在を感じて賛嘆の念に包まれて思わず
涙ぐんじゃうなんてすごい体験ですね。」
CS 「でも、これって共感できる体験で、
わたしってもともとコーヒーもお酒も一切飲まない人間だったんですけど、
いつの間にかコーヒーやワインに凝りだして自分でも不思議なくらい
なのですが、
考えてみたらクンダリニー覚醒の影響でチャクラが開いて香りや味に
敏感になったのもあるんでしょうね。」
劇団 「CSさんも頭がフラフラッとするんですか?」
CS 「例えば、カフェで何となく頼んだコーヒーを一口飲んだら、
目の前にアフリカの山のようなイメージがフワッと浮かんできて

あれ、何だろこれっ?
と思って店員にコーヒーの産地を聞いてみたら、エチオピアの
標高2000mの高地栽培のコーヒーだったって事がありますね。」
劇団 「へぇ。」
CS 「実は香り自体がエネルギーなので、飲んだ後に移動するんですよ。」
劇団 「移動?」
CS 「口に含んで鼻腔に広がってそのまま頭頂からスーッと抜けていって
それこそフラフラッと気持ちよくなる香りもあれば、
喉仏から下に降りて天突(喉のチャクラ)の辺りで滞留する香りの
エネルギーもあったりして、そういうタイプは味が長目に残るんです。」
「半水洗式のインドネシア系のコーヒーに割と多いです。」
劇団 「色々なタイプがあるんですね。」
CS 「元師匠は生活感があるタイプで、わたしとはまた香りの感じ方や対象が
違っていたんです。」
「それはその人の趣味や嗜好が反映されるんでしょうね。」
劇団 「ワインも同じ感じですか?」
CS 「コーヒーは焙煎という人為的な加工段階を経るのですが、ワインは
基本的にブドウを発酵させるだけですから、栽培した土地の波動が
もろに反映されますね。」
「また高級なワインほどコクがあります。」
劇団 「コク?」
CS 「味の重なり具合、レイヤーの多さといえばいいのでしょうか。」
「個人的な感想では、高級コーヒーで味のレイヤーは5~6層である
のに対して、ワインの場合は多い場合だと10層くらい変化しますね。」
劇団 「10層ですか!?」
CS 「味が変化する度に、波動感覚や浮かんでくるイメージも変化したりして
面白いですよ。」
「それにワインの場合は、グラスへの注ぎ具合や栓を開けた時間や、
保存の仕方によって酸化することでも味が変化するんです。」
「コクが出て味に厚みが出たり、酸化により舌にぴりぴりした刺激が
加わるようになり、それで味覚や香り、波動、イメージが変化したりとか、
非常に面白い。」
劇団 「共感覚みたいなものでしょうか?」
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、
異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。
例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、
形に味を感じたりする。
CS 「仙道研究家 高藤聡一郎氏の著書『奇跡のスーパーヴィジョン』で
以下のような記述があります。」

著者などの経験をいえば、オーラの形そのものは、ほとんど普通の感じで
見えているが、色は、それとは違ったシステムを通じて見えているように思える。
それは目ではなく、もっと別の部分、たとえていえば、心で見ているようなのだ。
一例をあげると、以前、鈴木さんというTM瞑想をやっていた女性のオーラを
見たときには、それが,ブルーに色づいて見えたが、はっきり見えているとは
いいがたく、そういう色に見える、といった感じで見えた。
もちろん、著者の知っている人の中には、色も、形に負けず劣らずよく見える
という人たちがいる。
しかし、よく考えてみると、その人たちは例外なく超能力的素質に
恵まれていた。
彼らは普通の人と違って、意識の世界をまるで現実のもののように見ている
のである。
CS 「この文章中の
意識の世界をまるで現実のもののように見ているのである。
という部分が共感覚なんでしょうね。」
劇団 「なるほど。」
CS 「実際にわたしの知人には、コーヒーの香りをかいだだけで自分が
草原の中にいるようなイメージがありありと浮かんでくる人が
いますからね。」

劇団 「まさに『神の雫』の世界ですね。」
CS 「もちろん、プロのソムリエはワインの味を感じ分ける体系的な
トレーニングを積んでいるわけで、ベースとなる共通した味覚は
あるのでしょうが、
さらに超一流になるためにはイメージなどの共感覚が
必要不可欠でしょうね。」
劇団 「CSさんもソムリエ並みにワインの味がわかるんですか?」
CS 「プロのソムリエみたいに、一口飲んでワインの産地、品種、生産者、
年代を正確に当てるというのは出来ないですよ。」
「わたしは1本10万以上もするような高級ワインを何百本も
飲んでるわけじゃないですから。」
「ただ感覚をフル動員して楽しんでいるだけです。」
劇団 「フル動員?」
CS 「コーヒーでも話しましたが、ワインの香りもエネルギーで額から
抜けたりとか、食道を伝わって降りたりとか様々なんです。」
「また、舌で感じる酸味・甘み・苦みといった味覚が発する波動感覚も
口内で滞留したり、身体のあちこちに伝播します。」
「おまけにワインはアルコールとしての熱エネルギーも持っていますから、
飲むと熱感が発生して体内を移動するんです。」
劇団 「確かにアルコールはエネルギーですよね。」
CS 「食道に感じる熱感が胃まで降りたら、そのままみぞおちに移動して
鳩尾のチャクラがじんわりと開いて、エネルギーが花弁のように
拡がっていったり、
逆に熱感があまり発生しないのに、圧力感が鼻を抜けて額の印堂まで
上昇してアジーナチャクラがぐわっと開くタイプのワインもあります。」
「その時は、額のアジーナチャクラから歓びの感情に似たエネルギーが
ふわ~っと拡散するんです。」
「その時感じたエネルギーが、そのワインが持つ本質的な波動なのかも
知れません。」
「他には下腹部から会陰まで熱感が降りていって、そこから腎経を通って
膝くらいまでスーッとしたビリビリ感が通ったりとか・・・。
「このように波動感覚やイメージの変化が加わると、味覚のレイヤーは10層を
超えてまさに無限になるんです。」
劇団 「ワインでチャクラが開くって知らなかった。」
「ボクも今日からワインを飲みます!」
CS 「いえ、違うんですよ。」
「そうやって、
〈チャクラや気脈を開くためにワインを飲む〉
なんて発想をした時点でもうダメなんです。」
「そういう考え方をするのが、わたしがよく言う修行者タイプ。」
「ほとんどの男性はそういう考え方しか出来ないんです。」
「純粋に味わうという発想がないんですね。」
「だから、修行者タイプは気脈が通って熱感が発生しても
それ以上のことは何も起きないんです。」
「わたしも修行者タイプの男性受講者にはそこをよく注意します。」
劇団 「でも、男ってそういうものですよね。」
CS 「男性受講者にワインの話をすると、
どのワインがクンダリニーが活性化しますかね?
とか、
○○のワインを飲んだら気の流れがよくなりました。
とかこういう話しかしないんです。」
劇団 「男はお酒を味わうよりも、とにかく飲んで酔っ払うのが
目的みたいな人がほとんどですから。」
CS 「逆に、女性受講者にワインの話をすると、
○○のワインを飲んだら、額にエネルギーがスーッと抜けて
気持ちよかったです。
ゴルゴンゾーラと合わせたらとても美味しかったです。
とか反応が全然違うんです。」
「女性は〈目の前に今あるもの純粋に味わう〉という波動能力が
優れているんですね。」
「なぜ、男性よりも女性の方が気感が開きやすいのかよくわかりました。」
劇団 「じゃあ、ボクがワインを飲んでもチャクラや気脈は開かないんですね。」
CS 「ハイ、そうです。(あっさり)」
「わたしの気功の元師匠のもとで経絡レベルで小周天が開いた男性は
おそらく100人近くはいたと思うのですが、その中でわたしのように
味覚を通して共感覚(波動感覚)を開いた人間は皆無でした。」
劇団 「皆無ですか?」
CS 「元師匠自体お酒を飲まなかったし、(肉は食べるな!)とか
粗食の方向に流れていったんです。」
「だから、彼(元師匠)の味覚や嗅覚といった波動感覚は頭打ちに
なったんです。」
劇団 「それは残念ですね。」
「でも、他の弟子達は?」
CS 「他の弟子達もチャクラや気脈、神秘体験とか、そんな事しか考えていない
ガチガチの修行者タイプで、おまけに彼の影響で、
今日はありがとうございますを100回唱えましたぁ!
朝晩、正座して論語を読んでます。
と宗教的になってきて、
中には、
マントラを唱えたら宝くじが当たりますぞぉ!
という救いようのない全ての運に見放された人間と、
そいつが作った金運が上がるハートマークをクリックして喜んで
一緒に奈落に落ちていくような輩を量産するようになってきて、
わたしも、
あぁ、元師匠と縁切っておいてよかったぁ!!
と心底思ったものですけどね。」
CS 「あんな連中と関わっていたら、こっちまでおかしくなってました。」
「今のような共感覚は絶対に開かなかったです。」
劇団 「じゃあ、指導でワインの話はしないんですか。」
CS 「自分の趣味を押しつけるのもよくないですし、やはり男性はこういう味覚を
中心とした共感覚で波動感覚を開くというのは合わないんですよ。」
「どうしても、『クンダリニーを上げる』とか、『行を進歩させる』という
目的意識が無くならない。」
「だから、男性受講者にはワインの話をするのは止めて、違うアプローチを
模索しているんです。」
「ケース・バイ・ケースでその人に合った方法を探っていくしかないです。」
劇団 「女性受講者には話すんですか?」
CS 「もともと興味がある一部の女性受講者にしか話さなくなりました。」
「ただ、女性の中には味覚で波動感覚が一気に開く人がいるんです。」
「男性はそういうセンスが弱いから、地道にトレーニングに励むのが
合っているんでしょうね。」
劇団 「そうやって、CSさんは性別によっても指導内容を変えているんですね。」
CS 「よく、『男性脳・女性脳』と言いますが、こういう波動感覚を開く指導を
マンツーマンで続けていて男性と女性は全く別物だとよくわかりました。」
「それが一番よく出るのが味覚に対する意識の差なんでしょうね。」
「わたしの元師匠も嗅覚や味覚といったセンスは開いたけれど、結局、
その能力を発展させることなく粗食に流れて修行者タイプになったわけで、
これはもう男性の脳の構造的なものでどうしようもないんです。」
劇団 「そういえば、気功書や気功サイトは山ほどありますが、CSさんみたいに
味覚に対する考察を長々と書いたものって見たことがありません。」
「言及があっても、
〈行が上達したら、あっさりしたものが好きになった。〉
〈お酒の酔いの回りが早くなった。〉
みたいなものです。」
CS 「そう考えると、わたしはある意味、特殊な存在なんでしょうね。」
「次週もこのテーマを続けます。」
つづく
※次回の記事更新日は2月20日になります。

にほんブログ村
