（前回の関連記事は「失恋逆転大作戦 」 です）
恋愛魔術の基礎
前回の記事では、恋愛がうまくいかなくなる一番の原因は、
恋愛感情が激しくなればなるほど、精神的に不安定になり
理性が働かなくなることにある。
と説明しました。
わたしから見ると、恋愛成就は相手との距離を狭めていくプロセスです。
付き合いたい相手がいるけれど、現実には相手と付き合っていない。
ということは、相手との間に距離がある。
その距離にも
①心理的
②社会的
③空間的
とさまざまな種類があります。
最も距離が近いのは、新婚で仲のいい状態のカップルでしょう。
この場合は、
①心理的：新婚でお互いの気持ちが盛り上がっている。
②社会的：結婚できたということは、周囲にある程度は受容されている。
③空間的：同居しているわけで問題なし。
実際はどんなカップルでも何らかの問題を抱えているものでしょうが、
ここでは理想的なパターンとして１０段階評価で「距離感：１（最少数値）」と
しておきます。
ここで気功の元師匠が行きつけの喫茶店ウェイトレス・まーちゃんと
出会った当初の距離感を評価すると、
①心理的距離（まーちゃんの心理状態）
（注文を取りに行ったら、デカい声でダジャレで話しかける
妙なおじさんがいた。）
↓
（なに、こいつ？）
↓
（関わると面倒くさそうだから、あまり相手にしない方がいいな。）
<実際の反応>
エラく他人行儀でして、わたくしが磨きぬいた駄洒落をどれほど
乱発してもニコリともしませんでした。
<評価>
彼女に警戒されてはいるが、元師匠が他のウェイトレスと親しくしていて
評判がいいことと、身なりにはそれなりに気を使っていたことを考えると、
→心理的距離：８
②社会的距離
喫茶店でバイトをしている２０歳のフリーター女性と、
「気功で地域社会をよくしよう」などというわけのわからない会報誌を
出している、自称”気功家”の５８歳男性。
親子以上の年齢差。
通常の恋愛関係はまず考えられない。
しかし、愛人関係ならありそうな気もするしファザコン女性も多いから、
→社会的距離：７
③空間的距離
行きつけの喫茶店の客と店員という関係で、彼女が退職しない限りは
いつでも会って話しかける機会はある。
→空間的距離：５
こんなところでしょうか。
どんな恋愛でも、出会った当初にそれぞれの関係に応じた
距離があります。
恋愛がうまくいかない人は、その距離のつめ方が
徹底的に下手です。
そして、その距離の取り方のうまい下手は普段の態度を
見ているだけでよくわかります。
例えば、わたしはスタバで本を読んで目が疲れると、読書の合間に
他の客を観察するのですが、注文したコーヒーが出来るのを
待っている客の態度にもその人の性格がよく現れています。
ある時、２０歳くらいのバイトの女性店員が注文されたコーヒーを
煎れている時に、カウンターにべったり体をくっつけて待っている
大学生らしき青年がいました。
カウンター越しの女性店員との距離を３０センチとすると、顔を
つんのめらせて、カップまで１０センチの位置でジーッと凝視して
います。
女性店員にしたら、あれは嫌でしょうね。
客とはいえ、知らない男がべったり体を近づけて首を伸ばして
無言で自分の手元をジーッと見ている。
おそらく不快感と軽い恐怖を感じていたと思います。
ここでわかることは、あの青年は
「目の前にいる女性が自分の立ち位置によって
どのような心理的圧迫を受けるか？」
ということに全く気づいないということです。
というより、そういうことを考える思考回路自体が全くない。
それに加えて、彼のべったりカウンターにもたれかかったクラゲみたいな
ぐにゃっとした姿勢と、洗いざらしでアイロンを一切かけていないシャツと
ジーンズ、汚れが付いたままのスニーカーを見ると、
（この青年は好きな女性が出来た時は、相当、苦労するな。）
と思いました。
しかし、中にはその彼を上回る強者もいて、３０代後半のちょっと
脂ぎった感じのＹシャツのサラリーマンが、カウンターに両肘を
ついて頬杖しながらコーヒーが来るのをジッと待っていました。
それこそ身を乗り出して女性店員に上半身全体で近づいて、
無言で頬杖つきながら彼女の手元を穴が開くくらいの勢いで
ガン見状態です。
はた目にもかなり暑苦しいというか、威圧的な態度です。
こう言っては悪いですが、あのサラリーマンは同じ会社の
女子社員の評判は良くないでしょう。
男のわたしが見ても、
（この人、近くにいたらすごいウザいだろうな。）
と感じましたから。
ここでわたしの文章を読んで、
（コーヒーを待っている態度と恋愛は関係ないだろう？）
と思う人がいるかもしれませんが、それは全く逆です。
普段の何気ない女性との距離の取り方には、その人
本来の人格がそのまま表れています。
そして、その本来の人格が恋愛という非日常状態で
パニクった時に、何倍にも強められて本人の行動を
支配します。
べったりした大学生は、女性とＬＩＮＥやメールをして
返信が来ないとしつこく何度も送りそうな気がするし、
両肘を付いた威圧的な頬杖サラリーマンは、女性が大して
好意を抱いてもいないのにやたら近づいて、脂ぎった手で
ボディタッチしそうに見えます。
ここで重要なのは、実際に彼らが上記のような行動をするか
しないかではなくて、そういった行動をするように見えるか
どうかという事です。
一般的に女性（特に適齢期の人）は、少なくともわたしの
１０倍はシビアに男性を値踏みしています。
そして、一度マイナスの印象を抱くと、ちょっとやそっとでは
変えません。
ですから、わたしでさえマイナスの印象を感じたということは、
本人は気づいていなくても、恋愛を考えると最初から女性に
かなりのハンディを与えられたことになるわけです。
もちろん、べったり大学生や頬杖リーマンとは全く逆の
パターンの行動をする男性もいます。
同じスタバで、たまに２０代後半の日焼けしたスーツ姿の、
短髪で小ざっぱりした男性を見かけます。
彼を観察していると、常にカウンターからは５０～６０センチは
距離をとっています。
また、待っているときの姿勢も、おそらくサッカーでもしていた
のでしょうか、細身ですが、体軸が通った感じの筋肉質であろう
ことを連想させる立ち方です。
（昔、Ｊリーグ目指してサッカー部にいて、女子にモテていたような
タイプのイケメンです。）
そして、十分距離をとった状態で女性店員と軽く２、３言かわして
笑わせたりします。
それも何度か見ていると、他の客が５～６人待って混雑しているときは、
Ｊリーグイケメンは忙しい店員に配慮して話しかけません。
ということは、彼は目の前にいる女性の心理状態を読み取って
配慮する習慣が身についているということになります。
そして、自分とは直接利害のない女性店員にそういう配慮ができると
いうことは、職場など身の回りの人に気遣いができる。
結局、周囲の人間は皆、彼に好意を抱いているということです。
ちなみに彼はカップを受け取るときは、必ず笑顔で「ありがとう」と言います。
（べったり大学生と頬杖リーマンはもちろん黙って受け取ってました。）
このブログ記事は、気功の元師匠の恋愛魔術に関する記述を紹介して
いるものですが、魔術うんぬん以前に、この段階で恋愛に関する勝負は
決しています。
Ｊリーグイケメンが恋愛魔術を使えば、通常のイケメンのモテ力を
１０とすれば１００以上になると思います。
ここでは別に必ずしもイケメンであることは必要ありません。
体型や服装、雰囲気作りなど、努力でイケメンっぽい雰囲気には
いくらでも持っていけますし、あくまで重要なのは女性との距離の
取り方です。
それに対して、べったり大学生と頬杖リーマンは恋愛魔術の効果を
期待できないでしょう。
０に何をかけても０にしかならない。
というより、マイナス１０が、術の効果でマイナス１００になる
逆効果を生むかもしれません。
わたしが恋愛魔術を教えなくなったのは、その人のパーソナリティーに
よっては、かえってマイナスの結果を招くことがいろいろわかったためです。
しかし、スピリチュアル系の世界でこういうマイナス面を言う人は
ほとんどいません。
ただ、これ以上あれこれ書くと、他人のビジネスの邪魔することに
なるので、この話題については切り上げて話を戻します。
それでは、どうやって相手との適切な距離を測ればいいのかと言えば、
その有効な対策の１つはチェック項目を設けることです。
相手の女性の自分に対する細かい反応をチェックする項目を作り、
それがクリアーされるまでは相手とは不用意に距離を縮めないことです。
例えば、
女性の表情（細かい細部の変化をみる）
視線の動き
瞳孔の開き方
声のトーン
細かい会話の内容
相手が自分に近づいてきた時の物理的距離
などです。
これについては、一流のホストやナンパ師は皆それぞれ
自分なりのチェック項目を持っています。
気功の元師匠も女性相手のディープな仕事をしていたので、
彼なりの細かいチェック項目をたくさん持っていました。
ここで更に重要なことは「チェックする」ということは、
「冷静になる」と同義だということです。
恋愛感情が強くなりすぎて理性がぶっ飛んだ心理状態では
細かいチェックはできません。
女性の反応をチェックしているということは、冷静に相手を
観察している理性的な自分がいるということになります。
そして、理性的な状態に自分を置くことによって、
恋愛がうまくいかなくなる一番の原因は、恋愛感情が激しくなれば
なるほど、精神的に不安定になり理性が働かなくなることにある。
という、恋愛で失敗する一番の原因を取り除くことができます。
このように、
①女性との距離に対する注意力
②距離を正確に測るためのチェック能力
という恋愛魔術の基礎条件をクリアーした上で、はじめて
気（波動）を用いた恋愛魔術のテクニックが本来の効果を
発揮します。
特に元師匠は、気（波動）の感覚を女性との心理的距離を
測ることに非常にうまく利用していました。
※次回の記事更新日は７月２０日になります。
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