(前回の関連記事は「トライ&エラー
」です)
失恋逆転大作戦
前回の記事では、気功の元師匠が喫茶店ウェィトレスに
パーマ代を渡した話から、恋愛がうまく行く人と行かない
人との決定的な違いは、
①親しくなるまでの手順・方法⇒「戦略}
②その戦略を実行できるだけの「マインドの強さ」
の有る・無しによって決まると説明しました。
では、なぜこの2つが重要なのかというと、
その理由は簡単です。
恋愛とは、相手を好きになって感情が高ぶった心理状態
ですから、好きになればなるほど冷静な判断ができなく
なります。
そのため、相手の感情や、自分との距離感、周囲の状況を
見誤ってしまいます。
普段の生活や仕事では冷静に行動できる人が、恋愛に
夢中になると、別人のようなあたふた行動して自爆する
ケースはよくあります。
いつものように行動出来なくなるという事は、本人にとっては
「非日常的状態」なわけです。
そうなると普段は自覚していなかった様々な感情が表出して
本人も自分自身がわからなくなってしまい、精神的にどんどん
不安定な状態になっていきます。
すると、ただでさえ気になってしょうがない相手のちょっとした
反応に感情が激しく揺さぶられるようになります。
結果、理性ではなくて感情に行動が支配されるようになり、
負のスパイラルに陥ります。
ここで、
①親しくなるまでの手順・方法⇒「戦略}
が重要になるわけです。
戦略があり手順・方法がはっきりしているという事は、
チェック項目があるという事になります。
前回の記事でも書きましたが元師匠の場合は、
(1)初対面から用意したダジャレで話しかける
(2)無視状態でもダジャレを続ける
これにより、「ちょっと変わっているけど面白いおじさん」
という自分のキャラクターを女性の意識に植えつける。
それと並行して、
〈知人と飲食した代金は自分が払う〉
〈割引券の類いは一切使わない〉
〈従業員にビジネス・人生訓を話す〉
ことにより、
「経済的に余裕がある。」
「自分が知らないことを知っている年長の男性。」
という(1)(2)とのギャップも相手に印象付ける。
以上の結果として、
(3)女性の態度が軟化しはじめる
(4)その変化を確認したら軽くデートに誘う
(断られることは予想済み)
女性は断りはしたが、好印象を抱いている年上の男性がデートに
誘ってきたことで、自分の魅力に対する自信を深めてうれしくなる。
こうしてさらに相手との距離感が縮まった状態で、
(5)髪型を変えた等、何かあった時にお金を渡す。
という一連の手順が彼の中にはっきりあったわけです。
これは非常に大きいです。
例えばここに大学生D君がいて、彼がある日、行きつけの喫茶店に
入ったところ、AKB新センターそっくりの可愛い女の子が新人ウェイトレス
として店内にいました。
まさにD君の100点満点・どストライクのルックスで一目ぼれ状態。
(何とか彼女と仲良くなって付き合いたい。)
そればかり考えるようになりました。
D君は、それから数週間ほど通い続けているのですが、
オーダーを取りに来る彼女になかなか自分から話し
かけられない。
そこで、なんとか彼女に話しかけて親しくなるいい方法は
ないだろうかと、家に帰ってネットで検索してみました。
今の時代、検索すればたいていの情報は出てきます。
D君も、「ウェイトレス」「話しかける」でググっていたら
いろいろな人の体験談が出てきました。
「ウエイトレスに話しかけたい・・・」
なじみの喫茶店があります。
小さい喫茶店なので,店長も店員も顔なじみで,
注文時にいつも一言二言は喋っています。
(先に注文してお金を払い,片付けも自分でする
セルフサービス式)
お気に入りのウエイトレスが,あいたテーブルを掃除しに
来るので,話しかけるチャンスなのですが,いつも笑顔を
交わすだけで終わってしまいます。
情けない話ですが,今日も会釈で終わりました。
先日,注文時に「笑顔がステキですね」って言うと
喜んでくれました。
片付ける時に,カウンターから出てきて,挨拶して
くれたくらいです。
社交辞令かもしれませんが,悪い印象はないと思います。
本題に戻りますが,何を話しかければいいのか・・・。
意識すると,余計話ができなくなってしまいます。
何かいい話題があったら,教えてください。
PCの画面に夜中まで張り付いて、こういった体験談を読んで
いたのですが、その中に、ある人物がうまく行ったという方法が
あり、それを試してみることにしました。
次の日、喫茶店の席について、
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「いつもカワイイね! 赤坂、六本木って感じ、美人はトクだねぇ!!」
新人ウェイトレス:(一瞬、まるで汚物を見るような険しい顔をしてから、
次は能面のような無表情になり)
「何にいたしましょうか?」
D君:(真っ白に燃え尽きたタバコの灰が崩れ落ちる寸前の状態で)
「かふぇ・・おれぇ・・。」
という残念な結果に終わってしまいました。
可哀想にD君は
(彼女、汚物を見るような目をしてた。 オレの人生オワタ。。。 )
とすっかりしょげてしまいました。
おそらく、彼は今後、喫茶店に行っても彼女に話しかけることは
出来ないでしょう。
逆に、彼女が他のウェイトレスと親しげに話して笑ったりしていると、
自分の事を笑われているのではないか?と疑心暗鬼になり、さらに
店に行きづらくなる。
しかし、逆に彼女への思いは募って、店の外から彼女を眺めたり、
場合によってはストーカー化する可能性もあります。
わたしから見ると、D君の問題点は
「ウェイトレスにジョークを言って思いっきり外してしまった。」
という事実を点とてしか捉えていないことです。
これが、仮にD君に気功の元師匠のような戦略があったら
どうでしょうか?
そうなれば今回のジョークを外した出来事も、
(1)用意したダジャレで話しかける
↓
(2)無視状態でもダジャレを続ける
↓
(3)女性の態度が軟化しはじめる
といった線としての流れの中の1つの出来事に過ぎなくなります。
そうなればD君が今回、
「ウェイトレスにジョークを言って思いっきり外してしまった。」
という出来事は、
(1)用意したダジャレで話しかける
という作戦を1つクリアーしたことになります。
失敗ではなくて成功になるわけです。
そうなれば、次にD君が行う事は、
(2)無視状態でもダジャレを続ける
を行いながら、
(3)女性の態度が軟化しはじめる
へ繋げていく作業をどうするか考え、実行するだけになります。
気功の元師匠の戦略を選択したのなら、D君が行うべきことは
また喫茶店に行き何食わぬ顔で席に座り、同じようにジョークを
飛ばす事でしょう。
それも敢えて前回スベッた地名ネタを新人ウェイトレスに
使い続けるくらいの図太さが必要になります。
例えば、数日後、喫茶店に入り席に座って、
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「おっ、注文取りに来るの早いね。
今日は東名高速かな。」
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「メイク変えたの? 雰囲気ギャルっぽいね、
今日はマルキュー。」
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「なんか少し疲れた顔してるよ。
今日は西日暮里。」
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「よく見たら少女時代のメンバーに似てるね。
韓流だから、今日は新大久保。」
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「あの子に聞いたんだけど、実はアニメオタクなんだって?
今日は秋葉原。」
新人ウェイトレス:「何にいたしましょうか?」
D君:「もうここ1年くらいなるんじゃない?
頑張ってるから、赤坂、六本木から銀座に昇格!」
これくらいやるしかないですね。
作戦の成否を決めるのは、自信に満ちた揺るがない態度です。
それさえあればD君が状況を挽回することは十分可能です。
結局、どんな作戦があっても、それを実行するマインドの強さが
なければ絵に描いた餅になってしまいます。
そう考えると、半年間、無視されながらもダジャレを言い続けて、
若い女性の感情をまるごと変えた気功の元師匠のマインドの
強さって驚異的です。
スゴすぎて、
(あの人、頭のネジが1本抜けてたんじゃないかな?)
と思うくらいです。
※次回の記事更新日は7月10日になります。

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