どの神仏のマントラを唱えればお金持ちになれるのか? | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

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背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

前回の関連記事は「受講者Oさんの不思議体験 」です)


年末年始の指導は12/31(火)~1/2(木)が休みとなります。


どの神仏のマントラを唱えればお金持ちになれるのか?



前回の記事で、

「○○のマントラを唱えていたら、お金を要らないという金持ち2人が
 現れて半分ずつお金を出してくれて○千万円の借金がチャラに
 なりましたぞ。」

などという出来事が起きる可能性を本気で信じて、マントラを毎日
唱えている人間がいたら、その人は人生がかなりマズイ方向に
進んでいる気がします。

と書きました。

実はこのマントラの話が載っている某気功系ブログについて受講者や

一般読者の方から、その内容について何度か質問を受けたことが

あります。


そのブログでは、

密教の願望実現法、ホ・オポノポノの願望を実現する言葉、

道教のマントラ、○○の女神のマントラ、仏教系のマントラ


など、その時々で様々な願望実現法が紹介されています。


また、実際に上記の方法を試したブログ読者が宝くじを当てて

(何等の当選かは明らかにされていません)


「奇跡だ!奇跡が起きた!!」

などと書かれています。


ちなみにブログ運営者自身は宝くじは当たっていませんし、

あれこれマントラを変えていることから推察すると、あまり

金運はよろしくないようです。


そこのブログを読んだ方から、

「どの神仏のマントラを唱えると一番宝くじが当たりますか?」

とか、

「マントラを唱えても効果が無いのですが、○○の波動グッズを
 組み合わせると願望が叶いますか?」


などという問い合わせがわたしの元に寄せられるわけです。


こういうタイプのブログは他にもあると思うのですが、同じ気功系ということで

わたしのところに質問が来るのでしょう。


その質問への回答の意味も込めて今回の記事を書きました。

ここで1つ断っておきたいのですが、わたしは別にマントラを唱えて宝くじを
当てようとしたり、お金持ちになろうとする事自体が悪いとは思いません。


何を信じようとそれは個人の自由です。

そういうわけで、某気功系ブログ運営者や、そこの記事を信じてマントラを

唱えている人達が間違っていると言う気は全くありません。

(かなり効率の悪い生き方だとは思いますが。)

ただ、

「どの神仏のマントラを唱えればお金持ちになれるのか?」

とあれこれ試している人を見ていると、わたしは世界金融危機の時の
米財務長官(元ゴールドマンサックスCEO)ヘンリー・ポールソンの
逸話を想起します。


以下は、経済小説作家 橘玲氏がネットで公表した未公開原稿からの
抜粋です。

ポールソンはウォール街でも最高の給与とボーナスを手にした
ビリオネアだが、その生活は世間一般の“強欲”のイメージとは
ずいぶんちがう。

シカゴ郊外の農場で生真面目な中西部人として育ったポールソンは、
大学時代はアメリカンフットボールの選手として活躍し、聖書原理主義と
心霊主義で知られるクリスチャン・サイエンスの敬虔な信者でもあった。


クリスチャン・サイエンスは19世紀にボストンで設立されたキリスト教系の
新興宗教団体です。

アメリカではカトリック、プロテスタント以外の非主流派キリスト教が
信者を拡大しています。

前回の大統領選で落選した共和党代表候補のロムニー氏は
モルモン教徒でした。

大学時代に海兵隊将校の娘であるウェンディ(彼女はヒラリー・クリントンのクラス
メイトだった)と知り合い、結婚してからは、夫婦ともにバードウォッチングを趣味と
する自然愛好家として、質素と倹約を旨とする日々を過ごした。

ハーバード大学ビジネススクールを卒業後、ワシントン(国防総省)の補助スタッフと
して働いていたポールソンは、妻が最初の子どもを妊娠すると、“ゴッサムシティ(背徳の町)”
ニューヨークには住まないという条件でゴールドマンサックスのシカゴ支店に職を得た。

ポールソン一家はシカゴ北西部の生まれ故郷の村に移り、父親から5エーカーの
自営農場を買って、オークの林のなかに慎ましい木造の家を建てた。

40年後のいまでもそれが彼らの自宅だ。


日本人は、ハリウッドのアクション映画に出てくるようなアメリカ人のイメージを

抱きがちですが、実はキリスト系宗教を信仰する保守的なアメリカ人が非常に多く、

アメリカ大統領選の最大の争点は未だに、

「中絶を認めるか?」 「同性婚を認めるか?」

となっています。

ゴールドマンサックスのCEOとしてニューヨークで暮らすようになると、部下たちが
ニューヨーク郊外の城のような邸宅に住んでいるにもかかわらず、アップタウンの
2ベッドルームのアパートメントを選んだ。

セントラルパークの近くにしたのは、ジョギングとバードウォッチングのためだ。

ポールソンは身だしなみにほとんど関心を示さず、擦り切れそうなスーツを着て、
プラスティック製のランニングウォッチを愛用していた。

ある日、ポールソンは、10年来着ているコートがずいぶん古くなっていることに
気がついた。

そこでニューヨーク五番街の高級デパート、バーグドルフ・グッドマンでカシミアの
コートを買ったのだが、帰宅した夫の姿を見てウェンディは、
「どうして新しいコートを着ているの?」と訊いた。

翌日、ポールソンは百貨店にコートを返しにいった。

2006年、ブッシュ政権は新しい財務長官としてポールソンに白羽の矢を立てた。

ポールソン家は熱心な民主党の支持者で、そのうえ妻のウェンディはヒラリー・
クリントンの親友だった。

しかしそれでもポールソンは、「アメリカのために献身せよ」という依頼を
断わることができなかった。


こうしてポールソンは財務長官になるためにゴールドマン・サックス社の
会長兼最高経営責任者を辞任しました。

Wikipediaによると、

辞任に際し、ポールソンにはゴールドマン・サックス社から会計年度の
上半期分のボーナスとして1870万ドルが支給された。

またポールソンは、自身の保持するゴールドマン・サックス社の323万株も
売却した。

時価総額は約4億8600万ドルであった。


上半期のみで20億円のボーナスと株売却で400億円を手にしたポールソンは、
10年間同じコートを着続けているわけです。

ちなみにカルロス・ゴーンの年収は10億円です。

運命の日

第二期ブッシュ政権は、9・11同時多発テロに端を発したアフガニスタンとイラクでの

長い戦争で国民の支持を失いつつあった。

そのうえ高騰をつづけていた住宅価格は2006年にピークをつけ、サブプライムローンに
よる破産者の急増が社会問題になりはじめた。

住宅金融専門会社の危機は2007年から始まり、翌085年には投資銀行の
ベア・スターンズが破綻、フレディマックとファニーメイが経営危機に陥った。

ポールソンはこれらの金融機関を公的資金で救済し、世論からきびしい批判を浴びた。


これはバブル崩壊時に日本政府が金融機関に公的資金を注入して激しい批判を

浴びたのと全く同じです。


大手金融機関が潰れたら全て終わるわけで、公的資金の注入は当然だと

思うのですが。


巨額の資金を投入しても金融危機は収束せず、やがてウォール街の巨大金融機関の
経営が軒並み傾き出した。

とりわけ危機的だったのは、投資銀行のリーマン・ブラザーズと世界最大の保険会社である
AIGで、この2社が破綻すればメリルリンチとシティバンクが危うくなり、そうなれば
モルガンスタンレーとゴールドマンサックスまで存続できなくなると懸念されていた。


すなわち、この世からウォール街が消滅するのだ。


体力を失ったアメリカの金融機関が尻込みするなか、最後に残ったのが
イギリスのバークレイズだった。

そして、運命の2008年9月14日(日曜日)がやってくる。

この日ポールソンは、リーマンとバークレイズとの合併について、イギリスの
財務大臣から拒否の最後通告を受けた。

メリルリンチの救済相手は決まらず、AIGの破綻も避けられなかった。

このままでは、月曜の朝から金融市場は大混乱になる。
いままさに世界が崩壊しようとしているのに、もはや打つ手はない。


このときのポールソンの心境が回顧録に描かれている。

とても興味深いので、その部分を引用してみよう。


世界の破滅を食い止める責務に直面した人間が、どのような心理状態に
あったのかわたしも興味を惹かれます。


以下↓はポールソンの独白です。

週末のあいだはつねに鎧に身を固めていたが、不安に屈したいま、
その鎧がほどけ落ちていくのがわかった。

(妻に電話をしなくてはならない。)

だが、まわりに人がいるため執務室の電話は使いたくなかった。

少し歩いてエレベーターの先、窓がある一角へ行き、ウェンディに電話をかける。


教会から戻ったばかりだという彼女に、リーマンの破産は防げず、AIGが破滅の淵に
追いやられようとしていると告げた。


「金融システムが壊滅したらどうなるのだろう。世の中から一身に注目されている
 というのに、打開策が見えてこない。恐怖で胸が詰まりそうだ」

「恐れなくてもいいわ。あなたの務めは神の御心、無窮の心に沿うこと。
 神のご加護に頼ればいいでしょう」


「わたしのため、そしてこの国のために祈ってほしい。

 不意に襲った猛烈な恐怖に立ち向かえるよう救いを与えてほしい。」


こうすがるわたしに向けて、彼女は迷わずテモテへの第二の手紙一章七節を唱えた。

「神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、
 力と愛と慎みとの霊なのである」


わたしたちが愛唱する一節である。


悟りの境地に達すると魂が安らぎ、強さがみなぎってきた。


ポールソンと彼の妻が唱えた聖書の一節、それは要するに
「神への言葉=マントラ」です。

彼がマントラを唱えるのは宝くじを当てたり、お金持ちになるためではありません。


世界をより良いものにしようと願い、破滅の危機に直面して心が挫けそうになった時に、
「神への言葉=マントラを唱えることにより、恐怖に立ち向かい世界を救おうとする
勇気を得るわけです。

そんなポールソンのような人間がいる一方で、

宝くじを当ててお金持ちになるために、

密教の願望実現法
  ↓
ホ・ホノノポノの願望を実現する言葉
  ↓
道教のマントラ
  ↓
○○の女神のマントラ
  ↓
仏教系のマントラ


と次々とマントラを変えていき、何等の当選なのかは知りませんが、
宝くじが当たった人が出ると鬼の首を取ったように、

「奇跡だ!奇跡が起きた!!」

と喜ぶ人もいます。

この人にとっては、


宝くじを当てたり、お金が入ることが奇跡であり、
神を信仰する動機


なわけです。

これに対してポールソンにとっては


「聖書の言葉=マントラ」により神とつながり、世界をより良く

するために神と共に生きることが奇跡であり、信仰の動機


なわけです。


彼は20億円のボーナスと株売却で400億円を手にするような恵まれた

社会的地位にありながら、10年間同じコートを着続けるような質素な

生活を送っています。


そして、妻と共に1つの宗教のみを堅く信仰し続けています。


本当に対照的な生き方ですね。


先ほども書きましたが、わたしは別に

「どの神仏のマントラを唱えればお金持ちになれるのか?」

と常に考えているような生き方が正しいとか、間違っているなどと

いう気は毛頭ありません。


ただ、そうした生き方をする人間とポールソンの、人格、思考、宗教観、

行動パターンに大きな違いがあることは明らかな事実です。


これは非常に興味深い題材だと思います。


宝くじを当てたり、お金持ちになろうと、とっかえひっかえ必死にマントラを

唱え続けている人間が目的を達成できないのに対して、


お金のことなど全く考えず、純粋に神に祈り、世の中を良くしようと努力を

続けているポールソンが20億円のボーナスと株売却で400億円を

手にしています。


この事実にこそ、現実世界で成功する人間と、成功できない人間を分ける

原理原則が隠されているのではないでしょうか?



 つづく

 



※次回の記事更新日は12月20日になります。



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