(前回の関連記事は「波動版・半沢直樹 」です)
土下座物語
前回の記事で紹介したTVドラマ「半沢直樹」が最終回を迎えました。
結末は意外なもので、それに対して各所で賛否両論入り乱れ話題に
なっています。
(これも製作者が意図した狙い通りなのだと思います。)
このドラマは第1、2部に分かれているのですが、半沢は、第1部・
大阪西支店編では、上司の浅野支店長にはめられて5億円の
不良融資の責任をなすりつけられて左遷させられそうになります。
ここで半沢はあの手この手の策を弄して、
・5億円はきっちり回収。
・計画倒産を仕組んだ東田社長は全財産を差し押さえられ破産。
・東田社長との共謀の証拠をネタに浅野を脅して、半沢自身を本社の
営業第二部次長に栄転させる。
・半沢を助けた同僚・部下たちも希望の職場に移動させる。
・浅野は半沢の身代わりに東南アジアに左遷になる。
・浅野の腰ぎんちゃく達も左遷になる。
という胸がすくような結末となりました。
この時に半沢は目の前で浅野を土下座させます。
このドラマでは半沢の口からたびたび土下座という言葉が出てきます。
その理由は半沢の少年時代の体験にあります。
半沢の父親はネジ工場を経営していたのですが、取引先が倒産して、
融資を打ち切られそうになってしまいます。
両親は半沢の目の前で融資先の銀行員に雨の中すがりつき、土下座して
懇願するのですが、非情にも融資は打ち切られてしまい父親は首を吊って
しまいます。
(こういう基礎部品を作っている職人の方々の技術が日本の産業を
支えているのに、しわ寄せって必ずこういうところに行くんですね。)
ちなみにネジ工場は、半沢が信用金庫の融資先を探して来た結果、
母親が社長になって存続しています。
(中学生が融資先を探してくるというのもよく考えるとスゴイ話です。)
これらの体験が半沢少年の人格形成に、
・社会的弱者への同情心・義侠心。
・権力を利用して弱者を虐げるものへの激しい怒り。
という形で強い心理的影響を与えたわけです。
その影響は深層意識下に到達して、その後の彼の人生パターンを
決定づけたのだと思います。
分析心理学の開祖カール・グスタフ・ユングは人間の深層意識下には
自我に強い影響を及ぼす心的エネルギーが存在すると考えました。
その心的エネルギーは、夢を見ている時や瞑想状態では明確な
ヴィジョンとして知覚されます。
わたしが指導している受講者の中にも、深部小周天で脳にエネルギーが
流入するようになる段階でヴィジョンを見る能力が発現する人がいます。
そういうタイプの人たちは、自分の深層意識に存在する心的エネルギーを
映像として知覚するようになります。
そして、わたしが徐々にチャネリング能力を開くように導いていくと、
さまざまな意識体と視覚的なコミュニケーションをとるようになります。
(もちろん、視覚以外の感覚でコミュニケーションをとるケースも
多いです。)
仙道研究家 高藤総一朗氏の「奇跡のスーパービジョン―超能力仙道最奥義」
の中に、オーラ視について以下のような記述があります。
著者などの経験をいえば、オーラの形そのものは、ほとんど普通の感じで
見えているが、色は、それとは違ったシステムを通じて見えているように思える。
それは目ではなく、もっと別の部分、たとえていえば、心で見ているようなのだ。
一例をあげると、以前、鈴木さんというTM瞑想をやっていた女性のオーラを見た
ときには、それが,ブルーに色づいて見えたが、はっきり見えているとはいいがたく、
そういう色に見える、といった感じで見えた。
もちろん、著者の知っている人の中には、色も、形に負けず劣らずよく見えると
いう人たちがいる。
しかし、よく考えてみると、その人たちは例外なく超能力的素質に恵まれていた。
彼らは普通の人と違って、意識の世界をまるで現実のもののように見ているのである。
こういった先天的な超能力的素質に恵まれた人達(霊能体質者)にのみ備わった
知覚能力が、深部小周天や丹道周天で脳にエネルギーを流入させることにより
一般人にも発現する可能性が高まります。
わたしが以前、気功を習っていた師匠は、深部小周天・丹道周天の効果を
「霊能者的体質になること。」
とよく言っていたのですが、こういう意味があったわけです。
ただ、高藤氏の著書では、経絡(皮膚)レベル小周天から深部小周天に到る
具体的な方法は意図的に省かれています。
また、わたしは高藤氏の元弟子10人近くに話を聞きましたが、彼らも
深部小周天に関する情報は全く教えられていませんでした。
本当に限られた数人のみに伝えられていたのでしょう。
わたしのもとには今まで、高藤氏やその他各流派で長年気功を行っていた方が
たくさん来ましたが、深部小周天に到達している人は、わたしの元師匠に習った
数人と、某流派の弟子だった1人しかいませんでした。
ただ、深部小周天に至っていなかった人が属していた「その他各流派」でも、
もしかしたら限られた数人の高弟には伝えられていたのかもしれません。
わたしのところに来た人達は、高弟以外の「一般会員」ということだった
のかもしれません。
これはボクシングを例に考えるとよくわかりますが、会員数・100人の
有名ボクシングジムがあったとして、トレーナーが本当に手塩をかけて
育てるボクサーはその中でほんの2~3人です。
残りの97人はジムの経営を支える収入源としてのお客さんなわけです。
これはどんな分野でもそうでしょうが、何かを教える場合は生徒を選別して
対応するものだと思います。
先ほどの例えで言えば、お客さん扱いの一般会員のボクシング技術が
低いからといって、そこのジムのトレーナーにボクサーを育てるスキルが
無いとはいえないわけです。
そう考えると神秘行を教えるスクールは、
①最初から限られた人数のみに限定して本気で教える。
②たくさんの「お客さん」を集めて経営を安定させて、その中から数人だけを
選んで本気で教える。
③たくさんの人間を集めるが、誰にも本気で教える気は全くない。
④たくさんの人間を集めるが、最初から教えるスキルも持たない完全なインチキ。
の4種類に分けられるのだと思います。
そして、本気で教える①、②のスクールもレベルは指導者によって様々で、結果を
出せたり出せなかったりするというのが実情でしょう。
わたしは、自分のところに来た受講者が過去に通ったスクールの話を聞きながら
波動情報を読んで、そこが上記の4種のどのタイプなのかを見分けることを秘かな
楽しみにしています。
こう書くと、
「自分が今習っている気功家の実力はどうでしょうか?」
「ここのホームページのサイトに書いてあることは本当ですか?」
などと質問してくる方がいるかもしれません。
しかし、わたしは他人のビジネスの邪魔をする気はありませんので、上記のような
質問には一切対応しないことにしています。
やはり自分が通うスクールは自己責任で選んだほうがいいと思います。
話は戻りますが、半沢の深層意識には「社会的弱者に対する同情心・義侠心」と、
彼らを虐げる「権力者への激しい怒り」が、強固な心的エネルギーとして存在して
います。
そして、その両者の関係をシンボライズした視覚イメージが土下座なわけです。
おそらく半沢が優秀な心理分析医の下で自由連想法を行ったり、周天法で
心的エネルギーを視覚化する能力が増大したら、土下座のイメージを頻繁に
知覚することになると思います。
このように半沢にとっては
敗北=土下座すること
勝利=土下座させること
であり、
自分自身と社会的弱者を虐げるものを土下座させなければ、真の意味での
勝利は達成できないわけです。
というより、土下座するかさせられるかが彼の人生パターンなんですね。
わたしから見るとドラマ「半沢直樹」は、映画「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」
が指輪を巡って人々が争う物語であるように、土下座を巡って人々が争う
「土下座物語」と表現できます。
このようにドラマ「半沢直樹」は土下座がキーワードなのですが、わたし自身も
数年前からあちこちで土下座を目にすることが気になっていました。
例えば、2010年から連載が始まった漫画に「どげせん」という作品があります。
これは、瀬戸 発という田代まさしにそっくりな風貌の高校の補助教員が様々なトラブルに
巻き込まれるたびに土下座をすることで自分の意思を押し通すという話です。
最近ではこんな映画↓も公開されました。
個人的にツボにはまったのはこれ↓ですね。
悪魔超人シリーズもあります。
わたしはカレクック推しです。
こうして土下座が浸透している現代日本の風潮なのですが、その最大の原因を
探ってみるとここ↓にあるのでしょうか。
そう考えると「どげせん」は何かを暗示していたのかもしれません。
※次回の記事更新日は10月10日になります。

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