希望的観測 | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「気で腰痛は治るか? 」です)

 希望的観測

前回の記事でヒーラーや気功治療家ついて、

わたしの経験では本当に実力のある人は全体の
数パーセント程度です。


と書いたところ、

「本当に数パーセントしかいないんですか?」

「もっと信頼できる人がたくさんいるんじゃ
 ないでしょうか。」


という質問が寄せられましたので、今回はこの点に
ついて説明します。

わたしはかつて10年間、病院で働いていた経験があります。

そのせいでしょうか、ヒーリングや気功治療について
考えるときは、病院などの医療機関と対比して考えます。

そうすると客観的に理解しやすくなるわけです。

そこでまず、一般の医療機関がどれだけ信頼できるかに
ついて考えてみます。

よくニュースで医療事故について報道されることがありますが、
法律で医療事故の報告が義務付けられている医療機関は、
大学病院の本院、国立病院機構など一部に限られています。

日本全国の病院の中で占めるその割合はわずか3%に過ぎません。

そして、その3%の医療機関で報告される医療事故の件数は、
年間で1500~2000件程度です。

年間1500件と少なめに見ても「1%=500件」ですから、これを
報告義務のない残り97%の医療機関の分も合わせて考えると、
日本全体では年間5万件の医療事故が起きている計算になります。

しかも、公表された医療事故の件数は任意で報告された数字です。

東電の福島原発事故の対応を見てもよく分かりますが、現代の
日本社会に蔓延している隠ぺい体質を考えますと、おそらく公表
されている数字の裏には5~10倍の医療事故があると思います。

しかも、公表されている医療事故は「指示された投薬量を間違えた。」
などという実行段階で起きた事故です。

診断・治療方針についての誤りは含まれていません。

これは以前、わたしが勤めていた病院に通っていた60代の女性患者さんの
話です。

その方はご主人と夫婦そろってゴルフが好きで、定年もあと1年に
迫り、退職後は夫婦でゴルフをのんびり楽しもうと考えていたそうです。

そんな時にご主人が雪道で転んで肩を強打してから腕が
上に挙げようとすると痛みがでるようになりました。

それがなかなか治らないので住んでいた地域で一番大きい病院に
行って診察を受けました。

すると、診察した年配の外科医はレントゲン写真を見ただけで、

「これはただの五十肩だ。」

と言って、温熱パックで温めた後に、理学療法士に肩の運動をさせる
内容のリハビリの指示を出しました。

しかし、リハビリを続けていると肩が熱を発してさらに激しく痛みます。

そこでまた診察を受けて、

「痛みがさらに強くなりました。」

「これは五十肩じゃないのではないでしょうか。」

「MRIを撮って検査してください。」

と頼んだところ、その医者は、

「あんたはわたしに指図するのか!」

「黙ってリハビリを続けていればいいんだ!!」

と逆ギレして怒鳴られたそうです。

それからリハビリを続けてもどうしても痛みが取れないので、
他の病院で診察してMRIを撮ってもらったところ、

「肩の腱が切れています。」

「温熱療法と無理な運動のせいで、もう回復不可能な状態です。」

と言われたそうです。

結局、定年後に夫婦でゴルフを楽しもうという願いは絶たれて
しまったわけです。

医者の中にはこういうとんでもない人間が必ずいます。

わたしのように医療機関に勤めていた方は、多かれ少なかれこういう話を
見聞きした経験があると思います。

病院と取引をしているある製薬会社のプロパーによれば、

「自分が患者になった時に、本当に命を預けられると思える医者は
 数パーセントしかいない。」

だそうです。

また、先ほどのような診断・治療方針の間違いは、公表されている
医療事故には含まれていません。

その背後には膨大な医療事故があるわけです。

ある調査によると、日本の医療事故による年間の死亡数は2~4万件、
医療事故は200万件以上という推定も出ています。

その医療事故にあった患者の中で実際に裁判を起こして訴えるケースは
1~2%程度だそうです。

(先ほどの話に出たご夫婦も一時は裁判を考えたのですが、
 結局は諦めて泣き寝入りになりました。)

というよりも、自分が医療事故に合った事さえ知らないで、病気が
治らなかったり、亡くなる方がたくさんいます。

ここでわたしが強調したいのは、今まで述べたような医療事故を
起こした医者や看護師は長期間にわたる訓練を受けているという
事実です。

例えば医者になるためには、

①大学医学部に入学(6年間)
  ↓

②国家試験に合格
  ↓

③2年間のスーパーローテーションで内科・外科・産婦人科・精神科等を
 まわって研修医をする。
  ↓
④自分の希望する入局先の大学や病院、診療科に配属です。
 (選考試験がある場合もあり。)

2012年の医師国家試験合格者数

⇒7688人


というプロセスを経ます。

(医者が1人前になるためには、④の配属後に10年間はかかると
 言われます。)

これが看護師の場合は医者と違っていろいろな資格の取得方法が
ありますが、

①看護大学(4年)、看護短大(3年)、看護専門学校(3年)
  ↓
②国家試験に合格
  ↓
③病院に勤務

2012年の看護師国家試験合格者数

⇒48,400人


というのが一般的です。

ただはっきりしていることは、医者も看護師も最低でも数年間の
学科・実習を受けているという事です。

また、勤務後の病院にも養成のためのシステムがあり、新人には必ず
先輩の医者や看護師がついて段階的に実務を習得させていきます。

ですから、医療機関で働いている医者や看護師は一定の知識と能力を
備えているわけです。

しかし、それだけ訓練されていても、少なく見積もって年間5万件以上の
医療事故が起きてしまいます。

それに対して、気功治療家・ヒーラーはどうか?
と考えますと、

「○○伝授で誰でも一瞬で気功治療が出来るようになります。」

「○○アーチュメントで1日で一流のヒーラーの能力が身に付きます。」

という広告を見かけたりします。

当然、気功治療家・ヒーラーには国家試験はありません。

道を歩いているサラリーマンだろうが、OLだろうが、主婦だろうか
明日から誰でも

「○○気功治療家」「ヒーラー」

を名乗れます。

また、伝授の内容も治療能力のみではありません。

「伝授(アーチュメント)能力」自体も伝授できます。

例えばレイキでは、伝授を行う人を(レイキ・ティーチャー)と言いますが、
レイキ・ティーチャーになるための「ティーチャー伝授」というものがあります。

例えばここに、

Aさん(ヒーラー・ティーチャー)、Bさん(弟子)、Cさん(Bさんの知り合い)

の3人がいたとします。

この場合、Aさん(ヒーラー・ティーチャー)がBさんに行う伝授には
2種類あります。

1つは「ヒーリング能力の伝授」です。

これによって、Bさんは知り合いのCさんにヒーリングが出来るように
なります。


もう1つは「ティーチャー伝授」です。

これを受けたBさんは、知り合いのCさんがヒーリングする能力を得る
ための伝授が出来るようになります。

言うなれば「能力伝授を出来る能力」の伝授です。


このティーチャー伝授のシステムは、名前を変えて気功治療や
その他の流派のヒーリングでも行われています。

流派によって違いますが極端な例では、セミナーに行ったその日に、

①ヒーリングが出来るようになる。

②他人をヒーラーにする能力伝授が出来るようになる。


わけです。

例えば、1度のセミナーで10人に①、②の伝授を行えば、
10人のヒーラー&能力伝授者(ティーチャー)が生まれます。

その10人がそれぞれ10人に伝授を行えば、一気に100人
増えます。

更にその100人が10人に伝授すれば1000人増えます。

もう1つおまけに、1000人が10人に能力伝授すれば
10000人増えます。

もちろんスクールやセミナーによって、伝授の回数を分けたり、
一定の期間を置いたりしますが、理論的には無限に増やして
いくことが可能になります。

先ほどの医者・看護師に例えるならば、

①気功治療・ヒーリングのセミナー・スクールに参加
(伝授で数時間で気功治療・ヒーリングが出来るようになる)
  ↓

②国家試験は無し
(その日から気功家・ヒーラーになれる)
  ↓

③研修は一切必要なし
  ↓

④ネットで広告を出せば即開業可能
  ↓

⑤さらにその日から、能力伝授で他人をヒーラーに
することが出来る。


1年間に生まれる気功治療家・ヒーラーの数

無限大(∞)


となります。

先ほど、製薬会社のプロパーが

「自分が患者になった時に、本当に命を預けられると思える医者は
 数パーセント」


と言った話を紹介しました。

①大学医学部に入学(6年間)
  ↓

②国家試験に合格
  ↓

③2年間のスーパーローテーションで内科・外科・産婦人科・精神科等を
 まわって研修医をする。
  ↓
④自分の希望する入局先の大学や病院、診療科に配属です。
 (選考試験がある場合もあり。)

  
その後、職場で指導・経験を積みながら治療技術向上に励む。


のプロセスを経た医者でさえ数パーセントです。

しかも、医者のケースでは医療記録や検査をすれば医療事故が本当にあったか
どうかの判断はある程度可能です。

しかし、波動の世界は、ヒーリングや伝授でどんなマイナスの影響が出たかを
客観的に証明できません。

それ以前に、患者や自分自身のエネルギーの状態を把握できるヒーラーが
なかなかいません。

一部の生まれつき霊感や波動感覚に優れた人間のみが、エネルギーを
把握してヒーリング・気功治療を行っています。

わたしから見ると、波動感覚が備わっていない状態でヒーリングや伝授を
するということは、

「目隠しで外科手術する。」

ようなものだと思います。

もちろん、中には時間をかけて波動感覚を開きながらヒーリング・気功治療を
身につけさせようという良心的なスクールもあります。

しかし、このブログでもたびたび書いていますが、波動感覚には個人差が
ありますし、時間も労力もかかります。

結局、スクール側も利益を優先して能力伝授中心のセミナーを連発し、
受ける側もすぐにヒーラー・気功治療家の看板を出すという状況が
生まれるわけです。

わたしに、

「本当に数パーセントしかいないんですか?」

「もっと信頼できる人がたくさんいるんじゃ
 ないでしょうか。」


と質問した人は、わたしが厳しい見方をしていると
思っていたようでした。

しかし、それは全く逆です。

わたしの経験では本当に実力のある人は全体の
数パーセント程度です。

と書いたのはかなり好意的な物の見方をしている
わけです。

なぜなら、気功治療家やヒーラーの中にも、真剣に
患者さんの力になりたいと願い、日々研鑽を積んで
いる方々がいるからです。

この伝授系セミナーが乱立している状況で、仮に何らかの
伝授を受けたことがある人が10万人いるとします。

その中の5%とすれば、5000人も信頼できる気功治療家、
ヒーラーがいる事になります。

要するに、

「数パーセントでも実力のある人がいて、患者さんを本当に
 良くしていればいいだろうなぁ。」


という希望的観測でわたしは書いたわけです。

 
つづく
 


※次回の記事更新日は3月1日になります。